小生とカクヨム

読書記録『悪夢の棲む家』（漫画版）

　読み終えたのはけっこう前ですが、いろいろあって今頃『読書記録』です（汗）

　変なことばかり書いてるせいですね。

　まったく誰のせいだろう？

　さて、『悪夢の棲む家』は『ゴーストハント（悪霊）シリーズ』の最新作にして最後の作品であり、真相は不明ですが、作者である『小野不由美』氏が読者の望む続編は書けないという理由で打ち切った作品でもあります。

　漫画版は『いなだ詩穂』氏が作画しており、小生は漫画版しか読んだことが無いのですが、これが面白いんです。

　基本的には『なぜその心霊現象が起きたのか？』ということをミステリー風に解明し、その原因を取り除くというお話です。

『鈴木光司』氏の『リング』に近い作風がある作品ですね。

　まあ、『リング』はあれですがね。

　他の特徴としては、小説で読むともうちょっと控えめなのかなーと思いますが、少女向け作品で出版したわりには怖い展開が多いです。少女向け作品なので恋愛要素もありますがねー。

　恋愛作品としても楽しめ、ミステリー作品としても楽しめ、ホラー作品としても楽しめる。それが『ゴーストハントシリーズ』でございます。

　そんで、『悪夢の棲む家』は新シリーズを開始するための最初の作品だったという話で、それ以前の作品とはまた違った内容となっているようです。

　以前の『悪霊シリーズ』がライトノベル的展開の多いホラー作品でしたが、この『悪夢の棲む家』は一般向けのホラー文庫さんから出ていてもおかしくないような作品となっていると思います。

　現実に在り得るかもしれない怖さ。

　自分の身にも降りかかるかもしれない恐怖。

　派手な展開が少なくなった代わりに、そう言ったジメッとした怖さがある作品へと変化したのではないでしょうかね。恋愛要素も以前より抑え目で、より多くの人々へと受け入れられる作品になったような気がします。

　小説の方も、他の作品は一人称なのに、『悪夢の棲む家』は三人称で書かれているという違いもあるらしいです。読んでないので定かではありませぬが。

　新シリーズを開始するために様々な変化を加えた結果、『読者の望む続編は書けない』という結論になってしまったようです。当事者では無いので、真偽のほどは不明ですが。

　物語としては普通に面白いので、お勧めです。

　いや、小生のは漫画版ですけどね（汗）

　ただ前のシリーズを未読の方のために、登場人物の紹介的な内容にもなっています。その分、キャラクターが活躍するシーンが少ないように感じられました。

　まあ、分かり易く丁寧ではありますが。

　未だに続編を望む声もありますが、今のところその予定は無いようです。解明されていない伏線なども残されているので、いちおうは未完という扱いでしょうか。

　ま、未完の方が心に残るということもありますけどね。

　作品が終わってしまうというのは、自分の中で決着が付いてしまうことでもありますしーおすしー。

　えーあんまり内容がありませんが、『ゴーストハントシリーズ』はミステリー作品でもあるので、あんまり語れない作品なのです。

　いろんな意味でネタバレ禁止なので、ミステリーホラーが好きな方はぜひ読んでみましょう。小生はこういう作品は大好きでございます。

＜終わり＞