第2回コンテストの開催を聞いて

 ちょー意外でした。

 小生の考えでは『第1回コンテスト』の作品が出版され、その結果が出てからだと思っていましたので。出版されないうちから第2回をやるというのは想定外でした。


 そもそもWEB小説を書籍化するのに、コンテストは必要ないわけです。

 各自、作者様と交渉すれば良いのですから。


 WEB小説の書籍化は、そのサイトで人気の出た作品に出版社が各自交渉するという形がわりと普通のようです。そのため、頻繁にコンテストを開催する必要はあまり無いように思われます(まったく無いわけではありませんが)


 むしろ、毎日が読者選考のコンテストみたいな状況です。

 サイトが上手く回っていれば、出版社側としては待っていればいいのです。

 作者と読者の手によって、面白い人気作が作り出されるのを。


 それなのに、なぜこんな早く第2回コンテストを開催するのか?

 その辺りにちょっと疑問がありますので、ここから考えを進めてみましょう。



 まずこのコンテストの開催が当初の予定外だと仮定した場合、『カクヨムというサイトの運営自体があまり上手くいっておらず、苦し紛れの一手』という考え方ができます。

 

 売れない中華屋のメニューがどんどん増えていく状態、とも言えるでしょう。

 最近のコンテストの多発も、ただ焦っているだけという見方になりますね。

 

 これに関しては特に考えることも無いです。


 ヒット作が出れば、カクヨム万歳。

 ヒット作が出なければ、カクヨム沈没。


 それだけの話です。

 ちなみにこの文章には何の悪意もありません。

 ただの仮定話。憶測の推測ですので、怒らないでね(てへっ)


 というか、始めから予定外というのは考えにくいわけです。

 さすがに年単位でのスケジュールは組まれているはずですから。

 その合間に予定外の企画をやることはあるでしょうが、サイトのメインコンテストを行き当たりばったりでは開催しないでしょう。



 では、次はこのコンテストが当初の予定通りと仮定した場合、『カクヨムは最初の結果(売り上げ)を見なくとも問題無かった』という考え方ができます。


 最悪の場合、最初のコンテスト作品が売れなくとも、カクヨムの運営は続けるということでもありますね。少なくとも第2回も賞金が出ますので、第2回作品が出版されるまでは、カクヨムの運営が続くという考え方もできます。


 更に推測を重ねると、カクヨムさんが第1回で多くの作品を書籍化させようとしていること(特別賞)、最近のコンテストの多発という展開から考えると、一つでも多くの作品を『カクヨム産』として書籍化させようとしている、とも考えられます。


 まさしく物量作戦。面白い作品を一つでも多く書籍化し、その中から一つでもヒット作が出ればよし、という考え方です。

 守りではなく、攻めの作戦ですね。書籍化した作品が売れなければ売れないだけ、出版社さんのダメージが大きくなるのですから。


 その代わり、その中からヒット作が一本でも出れば、カクヨムというサイトの知名度も一気に上がり、読者が集まり、作者が集まり、書籍化できる作品が増えるという良い循環に繋がるでしょう。


 こう考えると、現在のカクヨムさんは本の売り上げを気にするより、コンテストを開催することによって『サイトの知名度』を上げている段階なのかもしれません。


 まあ、売り上げを度外視しているという意味ではなく、ある程度のリスクは織り込み済みという感じですかね。最初から順調にいくとはあまり思っていないのかもしれませんね。


 よく考えれば『カクヨムコンテスト』にも、まだ『信頼と実績』が無いのです。残念ながら、読者が受賞作を無条件で買ってくれるという展開はあまり無いでしょう。試しに買ってみようぐらいはあるかもしれませんが、後は中身で勝負でございます。


 一番理想の展開は『第1回コンテスト作品』が売れる。

 カクヨム作品が面白いという評判が流れる。

 その勢いを維持したまま『第2回コンテスト作品』を発売。

 

 という展開ですかね。

 運営さんの考えは分かりませんけど(汗)


 他にも現在のコンテストの多発を『カクヨムというサイトをコンテスト中心の投稿サイトにしようとしている』という見方もできます。

 この場合、カクヨムさんではコンテスト外での書籍化はあまりしないという可能性もありますね。あくまでも推測ですが。


 カクヨムさんで他出版(外部)から書籍化するという話を、あまり聞かないのも気にはなりますね。これは今のカクヨム作品では売れないと思われているのか、それともあれなのか。ごにょごにょです。

 

 ちなみに『なろう』さんでは、未だに書籍化の話が多いように感じます。

 作品を確保する速度が速過ぎるぐらいですよ。

 作品の奪い合いでもやっとるんですかね?

 少し人気が出たら書籍化とか、逆に怖いっス(汗)



 うーん。

 まだ判断できる段階ではありませんが、最終的には、


 コンテストからの書籍化を狙うなら『カクヨム』さん。

 連載からの人気で書籍化を狙うなら『なろう』さん(他)。


 という住み分けになるかもしれません。

 判断材料が少ないので、現段階ではただの憶測になりますが。

 少なくとも、しばらくはコンテスト中心のサイト運営になりそうですね。


 でわ、最後に一言だけ。


 前にもどこかで書きましたが、小生が『大賞予想』で大賞候補に選んだ作品はどれもお勧めでございます。まだ書籍化の話が出ていない作品が多いですので(たぶん)狙い目ですよー。もちろん読者様にもお勧めでございます。


<終わり>

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