ペルソナの世界 2

 さて、今回は小生の記憶とかを元に、それぞれのペルソナ作品を語りましょう。

 今回は『ペルソナ5 豪華版』のサントラを聞きながら。

 ってか、最初の頃の音楽はあまり覚えてませんね(汗) 


 では、どぞ。

 


『女神異聞録ペルソナ』(PS)


 1996年発売。1作目。

『真・女神転生if』の派生系という話もあるが、詳細は不明。


『ペルソナシリーズ』の1作目としても有名ですが、戦闘のテンポの悪さや難易度が高いことでも有名。良くも悪くも尖った作品です。


 そのため、新規層を取り込もうとしたのに新規層を突き放す、といういつも通りの『女神転生シリーズ』となってしまったようです。他にも現在の『ペルソナシリーズ』とは違い、仲間全員と行動を共にすることができないという欠点もあります。


 良い点は『セベク篇』と『雪の女王編』という二つのシナリオがあることや、現在の『ペルソナシリーズ』にも繋がる『自己との対話』というテーマが表現されていることだと思います。


 確かこの頃は、仲間のペルソナを付け替えることができたため、現在の『ペルソナは一人に付き一体』という仕組みは無かったかなーと。

 ちょっと記憶が曖昧ですが(汗)


 さてさて、この作品には『上田 信舟』氏の漫画版『女神異聞録ペルソナ』があります。漫画オリジナルの設定や展開がありますが、より深く『ペルソナ』の世界を表現した作品です。

 

 個人的には今の『ペルソナシリーズ』と比べてもけっして見劣りしない内容となっていると思います。ちょーお薦めです。


 ってか、これを書くために読み直しました

 やっぱり面白いですねー。

 読み終えると背筋がぞくっとしますね。


 ただ電子書籍にはなっていないようなので、現在読めるかは不明ですけど(汗)


 ちなみにゲームの方はPSPでリメイクされているので、どうしても遊びたい方はそちらをどうぞ。でも、ほんとにお薦めなのは漫画版です。


『女神異聞録ペルソナ 異空の塔編』という作品が携帯ゲームにあるらしいですが、未プレイなので詳細は不明。



『ペルソナ2 罪』(PS)

『ペルソナ2 罰』(PS)


 1999年と2000年発売。2作目(と3作目)

 初期ペルソナの完結作。


『ペルソナ2 罪』だけでもいちおう完結はしているのですが、『ペルソナ2 罰』をプレイすることによって、『罪と罰』というタイトルの意味が深く理解できる仕組みとなっております


 世間に流れる『噂』によって世界が変貌していくという斬新なシステムにより、奇妙で独特な世界を構築することに成功。全体的に『女神異聞録ペルソナ』よりも遊び易くなっており、一見前作より受け入れられ易い作品のように見えるでしょう。


 ですが、肝心のストーリーが前作よりも更に難解になり、この『ペルソナ2』を『ペルソナシリーズの最高傑作である』と今も言うプレイヤーがいる一方で、当時プレイしていてもよく理解できなったというプレイヤーもいたりします。


 少なくとも前作を一般受けする方向には舵を切らなかったことは確かであり、更に熱狂的なペルソナファンを作ったことも事実でしょう。最終的には若者向けという言葉もどこかに吹っ飛んでいったようです(汗)

 

 おそらく『ペルソナシリーズ』の中でもっとも暗い作品だったと思います。

 ですが、だからこそ『ペルソナ』という作品の魅力が十分に詰め込まれた作品でもあります。人の心というのはけっして明るいだけでは無いのですから。

 

 ちなみに漫画版は別物らしいのでご注意ください。

 携帯アプリの方で新作があるらしいですが、これも詳細は不明。


 共にPSPでリメイク版があるので、プレイしたい方はそちらですかね。


 

『ペルソナ3』(PS2)


 2006年発売。実質の3作目。

 6年ぶりに発売された現在のペルソナの流れを作った作品。


 小生たち『ペルソナファン』はOPのお洒落さに圧倒され、『これはペルソナか』という疑問の声も上がりました。その上、1年間学生生活を送るという設定は、まるで『ギャルゲー』のようでした。


 そこには明るさがあった。

 遂に『ペルソナ』も大衆を求めたのかと思った。

 ペルソナの召還ですら銃を使うという謎のお洒落感があった。

 謎の怪物と戦うというヒーロー物のようでもあった、


 ですが、プレイしてみると人間関係はギクシャクしており、仲間は皆『トラウマ』や『コンプレックス』を抱えた人物ばかりと、中身はまったくの『ペルソナ』でした。小生、一安心。

 

 登場人物との絆を深める『コミュ』が作られたのもこの作品からであり、主人公のみがペルソナの付け替えが出来るという設定もここからです。『シャドウ』という言葉が頻繁に使われるようになったのもこの作品からだと思います。


 システム面の未熟さもあり、主人公たちと共に過ごす1年がとても長く感じられる作品ですが、だからこそプレイした後の充実感は凄まじいものがありました。


 始めから信頼できる仲間ではない。

 だからこそ1年を通して築かれた絆には意味がある。

 その終わりに何を見出すかは、前にも言ったようにプレイヤー次第なのです。  


『ペルソナ』としての根幹を維持したまま、大衆に受け入れられ易い要素を追加したという『お洒落ペルソナ』が誕生した瞬間でした(嘘)

 ラストバトルの盛り上がりも凄く、『ペルソナ』ではなく大作RPGをプレイしているかのようでもありましたね。


 その反面、『ペルソナファン』は『ペルソナ3』以降の作品を、ペルソナと認めていない人もいるようです。小生は面白かったのではどうでもええです。


PSP版『ペルソナ3 ポータブル』では、女主人公でプレイすることもできるため、そちらの方がお得感はあるかもしれません。

 漫画版もあるが、たぶんまだ完結してないと想います。

 アニメ映画化もしてます


『イゴール』がちゃっかり出世している作品でもありますな(笑)

 


『ペルソナ3 FES』(PS2)


 2007年発売。4作目だが、『ペルソナ3』のいちおう続編。

 だが、小生はとある事情により未プレイ。


 ちなみに小生の中ではパラレルワールド扱いであり、これ以降のペルソナ作品は分岐した世界の一つという扱いです。


 細かいことを言うとあれなんで、後は『ご想像にお任せします』

 ペルソナ3の続編には他にもアニメ『ペルソナ トリニティ・ソウル』という作品がありますが、こちらは正式にパラレルワールド扱いです。



『ペルソナ4』(PS2)


 2008年発売。実質の4作目。

 明るいペルソナは遂に太陽のような明るい作品になりました(笑)

 OPも妙に明るいです。しかも青春ミステリーRPGです。


『ペルソナ3』の評判が良かったせいか、その路線を更に進化させ、前作の不満点などをきちんと解消した『正統派続編』です。地方都市を舞台にした『ペルソナ』は更に明るくなり、ある意味では『ペルソナ』らしさを失った作品とも言えます。


 登場人物も癖の強さを無くし、わりと定番の個性を持ったキャラクターが多いですね。これが万人に受け入れられ易くなった要因の一つかと。

 あとメガネ。メガネ好きが喜びました。


 ですが、明るくともその中身は『ペルソナ』であり、己の見たくない醜さと真正面から対峙するという、ペルソナのメインテーマである『自己との対話』を他の『ペルソナシリーズ』よりも前面に押し出した作品となっています。


 表面上は明るく見えようとも、人の心には己が認めたくない人格が存在する。

 今までの作品にあった分かり難さを捨て、真正面から剛速球で勝負した作品。

 それが『ペルソナ4』である、と小生は思います。

 

 特にメインストーリーがそのまま仲間の掘り下げに繋がっている、という構成は素晴らしく、例え終盤に仲間になったキャラクターでさえ、すぐに愛着が湧くという仕組みになっています。


 主人公たちの行動目的も分かり易く、行動した分だけきちんと成果も出るため、プレイしていて達成感や爽快感がある作品でもあります。学生生活の部分も『ペルソナ3』よりも充実しているため、更に『ギャルゲー化』しました(笑)


 人の心と向き合う1年という歳月。

 あっという間に過ぎていく青春の日々。

 その終わりをプレイヤーはきっと寂しく思うことでしょう。

 

 しかし、1年経つとステータスが超人になっている主人公というのもどうなんでしょうねー。『ペルソナ3』でもそうですけど。むしろ最初のステータスが低すぎるのではないかと思いますね(汗)

 

 PSV『ペルソナ4 ザ ゴールデン』という追加要素が加えられた作品があるので、今プレイするならそちらを。

 漫画版もありますが、こちらもたぶんまだ未完。

 アニメ化もされました。


 続編として


『ペルソナ4 ジ・アルティメット・イン・マヨナカアリーナ』

『ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド』

『ペルソナ4 ダンシング・オールナイト』


 という作品もありますが、それぞれ『格ゲー』と『音ゲー』でストーリーはいちおう公式のようですので、興味がある方はプレイして見ましょう。

 これだけ続編が作られたことからも、人気の高さが分かるというものです。


 ちなみにペルソナ4EDテーマ曲『Never More』は名曲なので、ぜひ『ペルソナ4』の世界を1年過ごした、その終わりに聞いて欲しい曲です。

 いや、今も聞いてますけどね(笑)



『ペルソナ5』(PS3・PS4)


 2016年発売。5作目。

 ペルソナ4の期間が長かったため、8年ぶりの新作である。  

 次回参照。



 ここまで

 長いし、けっこう忘れてるので、大変でした(汗)

 正直な話、今回はあまり作品の魅了を伝えられていない感じがしますね。

 

『プレイして自分で考えろ』

 

 いつだってこれが一番分かり易い言葉ではあります。

『ペルソナ』という作品はネタバレ無しで語るには深過ぎる作品だと、今回書いていて改めて実感しましたとさ。めでたしめでたし。


 後はRPGゲームとしての細かい評価は各自自分で調べてください。

 そこまで説明していると、さすがに長すぎるので(汗)


 個人的にペルソナ初心者にお薦めするとしたら、漫画版『女神異聞録ペルソナ』か『ペルソナ4』ですね。やはりこの二つが分かり易く、受け入れられ易いかと。


 ただ『ペルソナ4』をプレイしてから、『ペルソナ3』プレイするとより不便な箇所が目立つため、先に『ペルソナ3』をプレイするという手もあります。


 では、次回は『ペルソナ5』です。


<メギドラオン>

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