あとがき

 小説『Love is』をご覧くださいまして、誠にありがとうございます。


 この物語の第一章はノンフィクションです。

 過ぎてしまえば、この15年間の記憶はあっという間だったような気がします。

 私は家族が居なくなってから、しばらくはトラウマや自己罪悪感、自己否定感に悩まされました。 そして、人が信じられなくなりました。

 夜が怖くて、胸が苦しくなり、2:00に寝て4:00に起きる生活が2年半続きました。

 子供を想うと寂しくて悲しみに暮れました。

 毎日のように親友が会いに来てくれて外に連れ出してくれました。


 たくさんの人達が支えてくれました。

 今とても感謝しています。


 毎日毎日、『何の為に生きているのか?』を自問自答し続けました。

 毎日毎日『いつ死んでもいいや』と本気で思っていました。 色々な人に『何の為に生きているのか?』を聞きました。 たくさんの本を読みました。 それでも納得のいく答えは得られませんでした。


しかし、一人の先輩に相談した時に、ひとつ答えを頂きました。


 それは

人間は『何の為に生きているのか?』ではなく

『周りに生かされている』というものでした。


 先輩も同じように生きてきた人でした。


  そもそも『なぜ生きているのか?』ではなく『生かされている』ということ。


 それは自分のことだけを利己的に考えているのか。 相手からの利他があることに気付いているのか。 その違いだと思います。


 自分の身の回りの全てに生かされている。


陽の温かさに生かされている

空気に生かされている

大地に生かされている


自分のことを好きな人も

自分のことを嫌いな人も

居てくれるからこそ『自分』という存在がある。


身の回りの全てが、自分が今ここに存在している証になる。


 そしてまた先輩は言いました。

『悲しみは一生消えることがないと思う』


 いつか『悲しみは癒える』ものだと思っていました。先輩は『悲しみは乗り越えるもの』だと言いました。


 では 『どうやって生きていけばいいのか?』


 その為には

悲しみは消えないものだと知り

自分の心の痛みに気付き

そして今を大切に生きることだと教わりました。


 すると今まで教えてもらった他の言葉が深く染み入るようになりました。


 別の方は『幸せとは考えるより感じること』が大切だと言いました。


陽の温かさを感じること

風の心地よさを感じること

大地の力強さを感じること


 そういうことが『幸せだということ』だと教わりました。


 そしてまた別の方には、『人間は永遠の今を生きている』ことを教わりました。


『過去』は既に過ぎ去ったものであり、過去に囚われているのは自分の心であるということ。

『未来』は不確定なものであり、そこに不安を抱く必要は無いということ。


 だからこそ、 『今』『ここ』で存在している『私』が何をすべきか。


『生きる』ということはそういうことなんじゃないかと教えてもらいました。


 もしかしたら今まで読んだ、たくさんの本の中に書いてあったかも知れません。 だけど、私は本に書いてあることは半分だけだと感じています。  残りの半分は『経験』だと思っています。生きた経験を持つ人の言葉は力強く、 そして温かい。人の心に響く言葉はその人生から産み出される。 そう思います。


 私は今、あなたと同じこの世界に生き、 悩み、苦しみ、もがき、嘆き、悲しみ、喜び、楽しみ、様々な感情を持って生きています。


 そして、それで良い、それが良いと思って生きています。


今人生に

悩んでいる人

悲しんでいる人

怒りを感じる人

恐れを抱く人

そして、死んだっていいやと憂いを感じている人


 全ての人が自分は世界に『生かされている』と感じてほしい。


あなたが好きな人も

あなたが嫌いな人も

あなたが居るから存在出来る。


例えば嫌な上司があなたを全否定したって、それ自体があなたの存在を肯定しているからこそ起きている現象だということを知ってほしい。


あなたはこの世界に必要な人間なんだということを知ってほしい。


 これはただそれだけを伝えたい物語です。


 もうひとつ、この物語を綴った意味は、この小説が愛する子供達へ私からの人生の贈りものとして書き上げたものです。


 もしも私がこの世から居なくなった時に、大人になった彼らが読んでくれた時に、父親として、少しでも“こんな風に生きていったらいいんじゃないかな”を散りばめて書きました。


 私があなた達とこの世界で生き、同じ時間を過ごし、体感してきたこと、思っていたこと、その全ての記録をあなた達に、あなた達の父親として贈ります。


 私はあなた達を心から愛しています。


 そして

 この世界の全てに生きとし生けるものが本当の幸せというものを得られますよう、心よりお祈り申し上げます。


優和

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Love is 優和 @yuuwa

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作者

優和 @yuuwa

『自分は何の為に生きているのだろうか』 と考え続けてきました。 何とかして悲しみを消す為に生きていました。 真っ黒い無感情が毎日のように身体を支配する日々にも慣れました。 自分にとっての『幸せ…もっと見る

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