②本当に戦争と直接関わっている人達
韓国の徴兵の訓練の様子を見て思ったこと
韓国は北朝鮮と停戦中の戦争国だ。日本と北朝鮮の関係性よりも強く戦争を意識せざるを得ない状況にある。徴兵に行った後に大学に留学してきた韓国人の男の子の友達がいた。その人はドッグタグをいつも身に着けていた。徴兵されていた時はどんな訓練をしたのかと訊いたら、一週間(これは記憶が曖昧)の野戦訓練で、フル装備で山登りをしたのが一番きつかったとか、そんなようなことを言っていた。
母が韓流ファンで、私はたまに韓国の芸能人が軍隊の訓練を受ける韓国のバラエティー番組を見る。韓国は徴兵制があるから、別に芸能人がやらなくてもいいじゃんと思うけど、中には女性のアイドルなども参加していて、いつもは厳しい教官がちょっと甘めのメニューにしているところなんかが面白い。
母に韓国の軍歌の歌詞はどんなものがあるのかを訊いたら『真の男』という軍歌があって、「男なら必ず行かねばならぬ」という意味の歌詞だと教えてくれた。
これを聞いたらトイガンで友達をパンパン狙ってる場合ではないことがよくわかる。というか、私達は本当に平和な国に生きているのだな、と思う。平和だからこそ、サバゲーで遊ぶ余裕があるんだ。日本人は「闘争心」を利用される危険から一定の間隔が空けられていて、それはいつ縮まるかわからないが、今のところは大丈夫そうだ。
戦争しなくていい分、戦争に関係ないと思っていられる分、私達は自分の中の「闘争心」と自分自身で付き合っていかなければいけない。それは、バトルものやミリタリー趣味のアニメや漫画で疑似的に戦いを体験したり、仕事を頑張ることだったりする。
いや、日本もいずれは戦争しなければならなくなると危惧する人達は、そうなる要因になりそうなものを徹底排除することに「闘争心」を燃やす。
敗戦を経験した人、その人達のことを大事に思う人達は「闘争心」そのものを否定する。彼らの声音は力強く、その声を聞けばこの私だって戦争したいわけじゃないという気持ちが湧いてくる。
「闘争心(闘争本能)」は誰にでもある。そして、制御が難しい。気ままに振舞えば身勝手だの、不謹慎だの言われるし、戦争になればいい道具にされるし、仕事に生かすつもりで心身を壊す原因になることもある。
もうどうしたらいいんだよ。いっそのことロボットにでもなってしまいたいよ。
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