余生の過ごし方 <やがて死んでいく者たち>

こんにちは、埴輪です!


色々あって人生を見つめ直してみたところ、私はもう余生を送っているのだということを実感した次第です!


日頃から近況ノートで何か悟ったような、達観したことを書いているのも、余生を送っているからだと考えれば頷けます。


私は経済的な理由から――他にも色々な問題はありますが――、結婚したり、子供ができたりということは考えておりません。


そのため、私が死んだらこの世界には何も残りませんが、それでは寂しいので、自分という人間が生きてきた証を残すために、小説を書いているのだと思います。


プロになりたい、書籍化したいというのも、少しでも多くの人に作品を、自分を覚えていて欲しい一心ですし、私の作品を覚えている人が生きている限り、私はこの世界に生き続けることができます!(ファンタシィではなく、リアルな話として)


……大袈裟なようですが、私はこのような思いで小説を書いており、私にとって作品は我が子というより自分そのもので、小説を書くことは自分の一部を作品として作り変えることであり、書けば書くほど私の中身は空っぽに……ただ、それは自然なことであり、生み出すということは、そういうことなのだろうと思います。


幸いなことに、私の作品は読者に読んで頂いているので、その方が覚えていてくれる限り、私はこの世界に生き続けることができるわけですから、それだけでもう、私は生まれて来て良かったと思いますし、いつ終わりが来ても悔いはありません!


もちろん、プロデビューと書籍化は、私が動かなくなるまで追い続ける一生の夢ですが、それだけで叶うほど、世の中は甘いものではありませんし、一生をかけた夢なのですから、そう簡単に叶ってしまっても、困ってしまいます。



「何度でも言おう。貴方は、夢を叶えようと思っていない。夢が叶ってしまったら、その先で何をすればいいか分からないからだ。貴方が望んでいるのはまさに今、この時だ。夢は叶わないからこそ夢である……そして、コンテストに作品を応募するのは、自らを正当化するため。自分はやることをやっている。夢を叶えるための努力をしている。それなのに認められないのは、世界のせいだ……そんな言い訳のために、コンテストを利用しているに過ぎない」(カタセカ 第14話より)



……耳の痛い話ですが、この言葉を書いたのは他ならぬ自分です。


これは私が夢と真剣に向き合い、生まれた言葉だからこそ、折に触れて思い返し、物事を考え直すきっかけになってくれているのだと思います。


……ちなみに、私はこれからもコンテストに作品を応募していきますが、コンテストに合わせて作品を書くのではなく、自分が満足できる作品を書き上げてから、どのコンテストに応募するかを検討する予定です!(……とはいえ、締切がないと小説は完成しないので、締切となるコンテストを設定し、ただ、それだけで終わりにすることなく、色々なコンテストに応募していきたいと思っています!)


私の大好きなSF小説「敵は海賊」に登場するオールド・カルマの言葉を借りれば、作家も、読者も、編集者も、「みんな<やがて死んでいく者たち>の仲間」であり、「悪人などいない。むろん、善人も」ということです。


「凄い人はいても、偉い人はいない」……というのは、私の考えですが、私もこの世界に何十億人もいる<やがて死んでいく者たち>の仲間として、偉ぶることなく、卑屈になることもなく、これからも作家として正直に生きていきたいと思います!

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