鶏が先か、卵が先か……それを決めるのは自分

こんばんは、埴輪です!


面白い小説とは何か……そんなことを考えていると、「鶏が先か、卵が先か」というジレンマが脳裏を過ぎりました。


こう書けば読者に面白いと思って貰える可能性が高くなるという、執筆上のテクニックは存在すると思いますが、そうしたテクニックを用いないと作品は面白くならないかと言えば……そんなことはないと思います。


ただ、コンテストに作品を応募した場合は、出版社の考える面白さに見合った作品が選出され、出版される一方で、出版社が面白くないと判断した作品の中にこそ、読者が本当に面白いと思うはずだった作品があったかもしれないという可能性は、十分に考えられると思います。


そんな作品をすくい上げるのが「読者選考」であり、かの電撃大賞が「読者賞」を設けることにしたのも、その点を重視しているからだとは思うのですが……私はここに落とし穴があると思っていて、言い方は悪いですが、出版社はそれすらも利用しようとしているのではないかというのが、私の考えです。


つまり、「多くの読者に選ばれた作品だから面白い」という大義名分を得ようとしているのではないかと思っていて……もちろん、多くの読者に選ばれた以上、その作品の面白さは疑いようもありませんが、その評価の全てが読者の正直な気持ちなのかどうかと言えば……必ずしも、そうとは言えないのではないかと思うのです。


面白いらしいから、人気があるみたいだから、あの人がお薦めしていたから……そんな情報、先入観の中で、自分がその作品に対して抱いた気持ちが「本物」なのかどうか……そうしたことを考えることが、世の中に本当の意味で面白い作品を生み出すことに繋がるのではないかと思います!(もちろん、周囲から良い影響を受けることもありますから、要は自分の気持ちに嘘をつかないということです!)


鶏が先か、卵が先か……それを決めるのは、自分自身でありたいものです!

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