「僕とキミの15センチ」短編小説コンテストを終えて

残念!


……というわけで、本日「僕とキミの15センチ」短編コンテストの最終選考結果が発表されましたので、所感を少々。


……とその前に、まずは『僕と彼女の密接距離』をお読み頂いた方、評価して頂いた方、応援して頂いた方、全ての皆様に心よりの感謝を!


ありがとうございました!


――はてさて。


まずはこの最終選考結果ですが、実は今日の発表前に結果を知っていました。

というのも、10月30日にファミ通文庫より刊行される『ショートストーリーズ 僕とキミの15センチ』はAmazonに商品として登録済みであり、その作者として受賞者の方のお名前が……との情報を友人から得ていたからです。


……これはまぁ、もし本当に徳川埋蔵金が見つかっていたら、オンエアーされる前にニュースで報道されるはずだという「大人の事情」に類するものだと思いますので、これ以上は言及しません。(某鉄腕ダッシュの希少生物発見も、オンエアー前に情報は出ていますからね……!)


それにしても、恐るべきは「受賞作が1作品のみ」という敷居の高さよ!

「大人が読みたいエンタメ小説コンテスト」も同様でしたが、こちらは「特別賞」の発表とそれぞれの「講評」があったので、もしかしたらと期待していたのですが……残念ながら、講評があったのは受賞作のみでした。


また、それを知ってがっかりしたことで、自分が求めているのは受賞云々ではなく、ただ作品に対する評価、感想なのだということを改めて実感した次第です!


作家というのは単純なもので、自分の書いた作品を読んで貰えれば無上の喜びを感じますし、また書きたいと思うことができます。

さらに評価や感想を貰ったとしたら……もっと面白い作品を書きたい、もっと楽しんで貰いたいと思わない作家はいないと思います!


ただ悲しいかな、ここにお金が絡むとそうはいかないというのも現実です。


出版者は読者がお金を出しても読みたいに違いないという作品を見つけ出し、書籍化することで会社を成り立たせている以上、それ以外の作品には見向きもしない……いや、見向きをしている余裕がないのが、実情だろうと思います。


だからこそ、作家を育てているのは編集者ではなく読者だというのが私の考えです!(実際に編集者がついたら考えを改めるかもしれませんが……!)


そして、プロアマ問わず読者がいないと始まらないわけですから、先日告知された「カクヨムチャレンジカップ」にしろ、読者にもっと訴求しないと業界が先細りしてしまうのではないかという危惧があります。(個人的には、賞金が貰えるよりも、読者が読んでくれる方が、断然、創作意欲も高まると思うのですが……!)


これはかなり乱暴な考え方であり、読者にお金を払って読んで貰うなんて本末転倒であると思われるかも知れませんが、それが作品をレビューしてくれることの対価だと考えれば、そうおかしいことではないとも思います。


四の五の言わず、読者が自然に感想を言いたくなるような、応援したくなるような作品を書けと言われたらぐうの音も出ませんし、私が目指すプロの世界はそういうものだと重々承知はしておりますが、だからこそ、私は作品をお読み頂いた方、レビューを頂いた方、応援して頂いた方、全ての皆様に支えられていると実感しています!


本当にありがとうございます!


……と、感謝の念を新たに、もっと面白い小説を書けるように頑張ります!

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