ギリシャ的な言葉の扱い方

こんにちは、埴輪です!


今日は図書館でギリシャ哲学の本を借りて読んだのですが、そこに書いてあった「ギリシャ的な言葉の扱い方」は、現代でも大切なことではないかと思いました!


①一度、自分の中に受け止める

②自分の言葉に置き換える

③解釈し、納得しようと努力する


これは「神託」=「神の言葉」に対する古代ギリシャ人の態度として紹介されていたのですが、絶対的な存在であった「神の言葉」ですら上記のように扱っていたとは驚きであり、では現代ではどうか……と考えると、非常に感慨深いなぁと。


もちろん、現代に置き換えて考える上では、「神託」などと仰々しく考えることはなくて、普段のコミュニケーションで考えてみれば良いと思います。

果たして、相手の言葉に対して①、②、③の段階を踏んでいるでしょうか?


……私はどうも、現代では「鵜呑みにする」あるいは「受け流す」という扱い方をすることが増えているのではないかと思うことが、多々あります。


これは私のコミュニケーションの中心がインターネット上であることも大いに関係していると思いますが、とにかくやり取りが早いというか、時間も余地も許されないというか、①、②、③の段階を踏む余裕がないように思えてなりません。


いざじっくり考えたとしても、自分の言葉を口にする頃にはすでに話題が過去のものになっている……何てことも、よくあるような気がします。


ギリシャ哲学が盛んだったのは今から約2500年前で、そのスピード感は全く異なっていたと思いますが、当時に比べて人間の思考能力が飛躍的に向上したかと言えば……そんなことはないんじゃないかなぁというのが、私の考えです。


むしろ、扱うべき情報が増える一方で、一つ一つの情報に向き合う時間が取れないというのが現状だろうと思います。(一日は二十四時間のままですから!)


ただ、①、②、③の段階はとても大切なことで、そうすることで初めて自分の言葉というものが生まれるのではないかと思います。


日々自分が発している言葉の数々……それが本当に自分の言葉なのかどうか、時には考えてみることも必要なのではないかと思います!


【参考文献】


『面白いほどよくわかるギリシャ哲学』日本文芸社

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