天の川から

「ねえ、今年はそれどころじゃないようね」

「ああ、残念だが今年は」

「ううん、やりましょ。いつも橋をかけてくれている皆の為に」

「そうだな。よし、やるか」


 天の川のほとりで話していた二人、織姫と彦星は下界に向けて光を放った。


 たとえ雲が空を覆っていようとも、思いは届くと信じて。

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