衝撃的なあらすじとは裏腹、物語は、とてものどかに始まります。
いきなり二人に増えてしまった妹の藍ちゃんが、非常に可愛らしいんです。
元気で、ちょっとバカっぽくて、葵くんがデレデレとしてしまうのもすごく分かる、絶妙な愛らしさ。
そんな藍ちゃんが、どんどん増えます。
こんな可愛い妹が増えるなんて羨ましいことだなあ、うちにも一人くらい分けてほしいなあ、なんて能天気な感想は、やがて迎える洒落にならない事態を前に凍り付いていきます。
考えただけで胸が締め付けられるような、辛いターニングポイントです。
それでもなお、やっぱり、藍ちゃんはこんなにも可愛らしい。(だからこそ辛いんですけど!)
藍ちゃんたちと葵くん、そして読者を待ち受けるのは、あらすじ通りのスケールの大きく、厳しい展開のはず。
心を強く持って、世界の行く末を見守りたいです。
可愛らしくも爆発的な分裂により、数週間で地球人口を超える可能性を持つ、世界の脅威となった妹。それをどうにか止めようと動き出すやさしい兄のお話。
分裂を繰り返し二桁を超えた同じ顔の妹を、どうにか元に戻そうと奮起しますが、未成年のできることは限られており、分裂、分裂を繰り返し、なんとか人数を把握するだけで精一杯。長く留守にしていた両親の帰宅から話の転機を迎え、2,4,8,16,32と増えるはずが、イレギュラー発生。分裂を止める手立てはあるのだろうか。
11話まで拝見致しました。主人公の感情描写を中心に書かれているため、感情移入しやすく、続きが楽しみです。今後とも執筆がんばってくださいませ。
19話まで一気に読みました。
ちょっと天然系でポニーテールの妹が増え続けるとか、もう、最高の素材。
世界観、人物設定、展開、どれを取っても美味しくいただける作り。
朝起きたら実妹が増えてる。ナニソレ。超オイシイじゃない!
…と、ハートフルな展開から入ったにも関わらず、いつの間にか恐怖すら覚えるシリアス展開に。
しかもそこまでの展開が早い。
妹が猛烈な勢いで増えていくのとシンクロする勢いで早い。
そして世界の全てを敵に回しても、お兄ちゃんだけは味方で居続ける。
最高に美味しい兄妹作品。
もし自分に語彙力や文章構成能力があれば、こんな作品を書いてみたかった。
むしろ書くか?今から俺の妹愛物語書き始めちゃうか!?
…と、読者(妹好き)に情熱を溢れさせる力を持った作品です。
続きが楽しみです。
そして、どうか、妹に幸せな結末が待っていますように…