カサブランカ

鳥は水面の夢を見る

ヴォヤージュに手向けた不知火の

火垂る火に身を投げたその腕が

盲目に掴んだ朝を見よ


唄う星の耳元で囁く光は

君を連れ出すあの日まで

立つことをやめた機械の目

恐れる者は何処へ立つ

濁したその目に色づいた

青写真を風が凪ぐ


とめどなく流れくるカサブランカの声を聞け

錆びた手足を空へ向け

拝めよ夢見た朝の鳥

静かに萌芽が目を覚まし

水面に花の慈しみ

盲目に掴んだ朝の中

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