蟹を食べる(R-15)

作者 マグロアッパー

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★★★ Excellent!!!

蟹を食べるというタイトルからは想像出来ないほど、深く女性同士の感情を掘り下げた作品だ。
ただ好きという感情をピックアップした同姓恋愛作品は多いが、この作品は好きの先にあるものを描いている。

作品を読み終えた後で、言葉にするのも難しい感情がゆったりと自分の心を支配した。
きっとこの余韻こそが作品の魅力なんだと思う。

★★★ Excellent!!!

タイトルから、間違いなく好きになると確信した一作。
過去から今にいたる関係性や心情の描写が丁寧で、単なるお耽美や感傷に沈みがちな題材を生き生きと、生々しく、イメージとして伝えてくれる。蟹というモチーフが最高に効いている。
食事のシーンがうまい小説は一級品だと思うのですが、この作品はまさにそれです。ごちそうさまでした。

★★★ Excellent!!!

『蟹を食べる』、というお題の通り、仲のいい二人の女性が蟹を食べに旅行する、そんな物語。
どこか冷めた感じの関係、それは惰性から来る怠惰の気持ちだろうか。
それともこれから知るであろう、二人の関係がいつか消えてなくなることへの危惧だろうか。
再び物語へフォーカスを戻すと、どこか海の幸の香りを漂わせた蟹の香り。
そこに混じる、異質な匂い。
それが、この物語が語るモノなのだと感じました。
(R-15)という名のタグに秘められた、友情とも愛情とも言えぬ、友愛という名の二人の関係、どうか見届けて頂ければと思います。