朽ちる、枯れる……忘れられた美しさ。

最初から最期まで、言葉がゆるりと花開きながら、視界に、体中に舞い続けるようでした。文字――人の動きを追うことを、一瞬も止めることができませんでした。世に生まれ落ち、息をし生き、死する――その営みを儚くもろく、やさしく受け止めて綴られています。
とても素敵な物語を観させて下さった望灯子さんに、感謝を。