第一話

 『私があの人を失ったのは7つの時でした』

「あの人っていうのはえぇと…」

『友達、いや恋人でした。あの人が天国へ行ってから気付いたんです。好きだったんだなぁって』

「片思い…ですか、ちなみに名前は覚えていますか」

『ヒロキ…です。ずっと忘れません』

「何かその人のものはありますか」

『ヒロキの手紙と手袋があります』

「少しお借りすることはできますか」

『何を、するんですか』

「その方、ヒロキさんのデータを調べるだけですよ」

『そうですか…ならいいんですが』

そう言うと彼女は本棚から、本型の箱を取り出し、大事そうに手に取り僕に手渡した。


「では、これはお返ししておきます」

『これで、あの人の家がわかるんですね』

「はい。この世界も変わりましたからねぇ。今採取したDNAのデータから、似たデータを探して家を見つけることができるはずです。」

『あの…お金は』

「あなたの涙次第です。」

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