No.16【部活】

少女「うわ腕超細い、JKだ!みたいな需要がありますよ!」


男「確かに、少女は細いよな。腕だけじゃなく」


少女「セクハラですよ」


男「変な意味じゃねぇよ……少女はなんか部活とかやってねぇの?」


少女「やってますよ!中学時代はバレー部でしたけど今は吹奏楽部です!」


男「部活やってんだ。夏休みは部活ねぇの?」


少女「廃墟があるような田舎ですからねぇ。吹奏楽部なのに人があんまりいないのでそんなに本格的じゃないんです」


男「なるほどなぁ。何の楽器やってんの?」


少女「フルートです。フルートは肺活量がかなり必要で縄跳びなんかで鍛えたりしてるのでなんだか中高で運動部から文化部に変わった気があまりしません」


男「ははっ。向いてるんじゃないか?上手いの?」


少女「同じ学年ではいまのとこ一番ですよ!……三人しかいませんけどね!」


男「へぇ……それじゃあ今度、演奏聞かせてくれよ」


少女「演奏、ですか?」キョトン


男「おう。ほら、腕触っていいからさ。その代わりに。約束」


少女「……!」パァァ


少女「約束です!触っちゃいます!」


男(なーんか断んのって罪悪感あんだよなぁ)

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