後悔する子育て
娘は二人います。
長女が孫を連れて、時々我が家を訪れます。
孫は三歳になったばかりです。
まだ、大人の顔色を伺う事は知らず、心のままに伸び伸び動きます
その昔、私が幼い頃の事。
毎朝、今日はきっと楽しい事があると思ってウキウキしながら起きていました。いつもと何ら変わり無い毎日なのに。
それが、小学校高学年になると、朝起きるのが辛くて、お腹が痛くて…、学校に行きたくないのです。
でも、母に叱られると思うと、我慢しながら登校しました。
三歳の彼には、このまま、真っ直ぐ素直に育って欲しいと願います。
娘は、叱る事より、いかりにまかせて怒る事も多いと言います。
児童心理学の先生によると
「人の脳は、笑顔でいる時には活発に動き、気持ちが沈んだり虐待があると萎縮する」
この言葉を娘に伝え、感情に走らず諭すように、と話します。
そんなことを言うわたしですが、
娘が幼かった頃、母親である私が出来なかった事です。
今になって後悔しています。彼女が神経質で人に厳しい目を持ってしまったのは、私の心に余裕の無かった事が大きく影響しているに違いありません。
本当にかわいそうな事をしてしまったと思うのです。
その点、次女の子育ては楽でした。
少々の事では動じない神経を持つようになった私です。
次女が何をしてもおおらかに対応出来ました。
すると次女の性格もおおらかで、いい加減で世渡り上手に育った様です。
子育ては平等に出来なくて後悔ばかりです。
謙虚に反省したところで、過ぎた事です。
取り返しがつかない。
覆水盆に返らず。
子育て中にこそ気付かなければ意味が無いのに…。
今でもその昔を思い出します。
…………
三才のあなたは いかにも毎日楽しそうです。
これからも 屈託なく のびのび生きる命でいてください。
だって あなたに魂を繋いできた先祖達の、やり残した事、叶わなかった夢、会いたくても会えなかった人への未練、これらの心残りと希望を託して、あなたは生まれてきたのですから。
あなたの心から沸き上がる思いは、あなたが思っているのではありません。
先祖達の希望があなたの心となって、あなたを動かしているのです。
遠慮無く自信を持って思い通り生きて下さい。
その昔、登校するのがつらかった おばあちゃん(私)の、何より唯一の願いです。
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