キスする惑星

作者 らし

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★★ Very Good!!

浮ついたお祭りの雰囲気、底抜けに楽しいのにどこかさみしい。
どこか自暴自棄にも思える、お祭りの参加者たちの振る舞い。

子鬼のはじめての友達、はじめての彼女。
初めて出会った美しい女の子。
陶器で出来た、女の子。

本当に、はじめて会ったんだろうか?

触れ合おうとした瞬間、ふたりの間に痛みが走る。
側にいるだけで、傷つけてしまう。

傷つけ合うつもりじゃなかったのに。
側にいたいだけだったのに。

走っていく、壊れていく、剥がれ落ちていく
お祭りの由来は?
どうして今日はキスをする日なんだろう。

惹かれていく、引かれていく、結び付けられていく。
陶器の内側の彼女の姿を見て。
角の下に隠れた優しさに触れて。
そうだ今日はキスをする日なんだ。

はじめまして、さよなら。
今日が最初で最後だけど
だけどあなたをあいしている。


雰囲気のある、綺麗な寓話でした。大人も楽しめると思います。