第131話 暗殺者達との戦闘

それぞれのグループに暗殺者を四分割して戦う予定だ。

今、俺の目の前にいるのが九人。これでここに来る相手は全員かな。

悪いが、容赦はしない。


スターナが取った方法、それは城内のすべての出入り口に

【空間魔法・罠】で決まった場所に転移するように仕掛ける。

城内といっても六魔の城もあるし、すべての出入り口という単語が

アイツの異常さを物語っている。ただし、自分の目視できる場所以外には

設置できないらしく、

城を回るハメにはなったが。


「一人か、舐められたもんだな。」

罠に引っかかったとはいえ、待ち構えてるのは男が一人だけ。

俺も事情を知らず、敵の立場に立っていたら同じ事を考えていた

だろうな。


「死ね。」

聞こえた瞬間に全員が一斉に飛び掛ってくる。

最近は統率が取れてるのばかり相手にしている気がするな。


そう思いつつ、目の前の敵をどうしようかと考える。

最初に動かなかったヤツが撃ってきた矢が目の前に迫ってきたので

掴み取る。


【毒合成】をラーニングしました。


矢に毒が塗ってあったらしいな。

次に小柄なヤツの投げてきたブーメランも掴み取って捨てる。


【投擲武器の心得】をラーニングしました。


対になったハーピーが上空から襲ってくる。

「「食らえ!」」

カギ爪で攻撃しようとしてきたので、握力勝負をやるように俺も

握り返す。


メキメキ―――ボキィ!

「ギャアアァァァァ!」「ウギヒィィィィ!」


バァァン!


脆かった足の骨を砕き終えて、壁に叩きつけるとそのまま床に落ちた。

「グオオオォォォォォ!」

オーガが力任せにハルバードと言ったか?武器で攻撃してきたので、

剣を使い、半ばほどから斬り落としてやった。


【斧の心得】をラーニングしました。

【槍の心得】をラーニングしました。


返す刀でオーガの体を横に一刀両断。

さすがにマズイと思い始めたのか、少しの距離を取って体勢を

立て直そうとする残りの六人。

柱の影に隠れて俺を魔法で狙ってくるコボルト。魔法を使ってくる種族は

コボルト・シャーマンといったはずだ。


「ほぅ。」

飛んできた魔法を見て俺は感心の声を漏らしてしまった。

なんせ5mくらいはある炎だったからな。暗殺者ギルドは実力のある

ヤツが集まってると聞いたのも納得できる。だが、


「やったか!」

「いや?当たってもないしな。」

驚いた顔で後ろを振り向こうとしたので、前蹴りで柱に縫い付けると

血の泡を吹き出した。犬をイジメたくはないんだが……

そんな俺の背後を取ってきた影、ワーキャットが短剣を俺の首に当てて

横に引くが、

「なっ!」

刃こぼれを起こした武器を見て声を上げている隙に、振り向き様に裏拳を

叩き込むと体と顔があらぬ方向に曲がり、回転し、飛んでいった。


残りに向かおうとしたら、キマイラが何かを吐いてきた。

避けると当たった場所が溶ける。アッセムドゥと同じ酸か、芸がないな。

それに合わせて、最初に攻撃してきた小型の魔物――グレムリンが弓で

攻撃してくる。

残りの巨大なヘビだったはずだが、逃げようと入り口まで這っていた。


「逃がさん。」

俺はグレムリンの片割れにダッシュで近寄ると思い切りぶん殴る。

ここで言う思い切りとは、この世界に最初に出会ったコウモリを殴ったの

と同じくらいの強さだ。


パァン!


音が響いて弾け飛んだ。

すぐさま体を調べると、やはりブーメランの予備を持っていたため

奪いぶん投げる。

ヘビは地面を這っていたところに地面と水平にブーメランが飛んできた

ものだから上下に開きになった。

さっき【投擲武器の心得】をラーニングできたから一発必中だ。


「土よ。原初たる恵みの息吹よ。罰を犯す者に今一度、安らかな時間を

与えるため、その胸に抱きたまえ…ロックプレス!」


ドドドドォォォォォ……!


物凄い音がしてキマイラは岩に包まれ、断末魔も上げずに死んでいった。

「何なんだ、お前何なんだよ!化け物がぁ!」

最後のグレムリンが喚いているが、コイツは生かしておかないと情報が

聞けなくなる。

コイツは魔法で眠らせて、他の場所を見に行く事にした。

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