眼帯少女は殺人鬼?:壱周眼

作者 緋呂雪

61

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★★★ Excellent!!!

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いじめを無くすにはどうすればいいか・・・それはみんながいじめられる側の痛みを理解すればいい。
それは単純で、もっともらしく、かつバカバカしい意見。
それだけのためにわざわざ同じ痛みを負う人なんていないし、痛みを回避しておいて理解したつもりになるのはただの偽善に過ぎない。
そんな当たり前をあざ笑うかのように、凄惨な事件が次々と級友に「痛み」をばら撒いていって・・・

本作品の魅力の1つは、何といっても演出の巧みさではないでしょうか。
それぞれのシーンを彩るのに相応しい華やかな舞台・状況が用意され、それが作品を象徴する強烈な個性として心に刻まれます。
登場するキャラ達も潔いくらいすっぱりと象徴化されており、それは現実の投射ではなく、心理の底を暴く鍵として見事な役割を果たしています。
暗殺者の存在と殺人鬼の定義、小学生の身体能力や育成に必要な期間など、バイオレンスアクションとしてどうでもいいところは大胆に割り切られ、それでいて、種々の設定に隠喩的に込められているのは大切な真理。
張り巡らされた伏線が最も効果的な方法で劇的に回収される手腕は驚嘆に値します。
プロットを練るというのは、決して理論武装するという意味では無く、いかに読者に驚きや興奮を与え、効果的にテーマを伝えるかを計算するということであると実感させられました。

サブカルチャー作品として必要な刺激がたっぷり詰まった本作は、信者と呼べるほどの熱心なファンを生み出す力を持った鮮烈な作品です!

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★★★ Excellent!!!

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一読程度のレビューで申し訳ない気持ちがありますが、読了したからこそ綴りたい。

物語だからこその飛躍な展開やありえなさや、様々な構成。そこにはテーマと作者さまの作品への想いが伝わってきます。
私自身読み始めは、漫画系の映像が脳内で流れ出てきました。進めると何故だか、舞台上で生身の人間が演じ、時折、映画を観ているようにもなり、主人公風雅くんの状況にリンクしてしまい進めるのが痛々しく感じて中断してしまいました。

ようやく読みを再開したものの、絶望だけではない、希望の光りのようなものを感じたものの嘆きの中の光りは強くも温かく、キズをしっかりと刺激してきます。だけれど、ミステリジャンルにおいてこれは仕方ないもの。
再読し、違った視点に出会い、惹かれたい。

★★★ Excellent!!!

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ハラハラドキドキの展開に目が離せません。まだ中盤までしか読んでいないのですが、あまりの世界観に引き込まれましたので、お先にレビュー書かせていただきます。
かなり残酷な描写が度々でてきますので、賛否は明確に別れるでしょうが、ミステリー好きには興味をそそられる内容ではないかと思います。
一人一部を切り取り持ち去る猟奇的な犯人。その対象が小学生という設定も、謎や世界観にさらに深みを与えているようにも感じられました。
犯人の目的は?
そして、毎回現場に現れる羽斑は何を知っているのか?

これは、ミステリーの中のミステリーではないでしょうか。

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★★★ Excellent!!!

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悩む。これを一言で包括できる言葉が見つからず、悩む。

バイオレンス…サイコホラー…もはや単純にクライムノベルで良いのではないか…。

勢いで書ききったサイコサスペンスの亜種、と述べておきましょうか。
小学校のとあるクラスを特定して狙う「仮面男」との激しい攻防戦が展開します。

仮面男は、児童の体の一部を切り取り、持ち去るという実に残忍な狂人。
警察が対抗するも太刀打ち出来ず、次々と児童が犠牲になって行く中、徐々に仮面男の正体に迫って行く内容となっています。

文章は残忍なストーリーに見合う破天荒さで、作風に不思議と合っています。一見、推敲がやや甘いかな、なんて思ってしまいがちな箇所も、実は荒唐無稽なバイオレンスと親和性が高いので、すんなり読み流せるのが巧妙です。
まぁ実際にこんな大量の被害者が出たら学級閉鎖になるし警察だって数百人体制で通学路の警備に巡回するでしょうけど、そんなリアリティは瑣末なことです。この小説はそんな現実と照らし合わせるものではありません。現実と違うから何だ? 何か問題があるのか? フィクションだから良いんだよ!!
今はとにかく仮面男の正体と、物語の風呂敷をどう畳むのかが気になって仕方がありません。

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