傷
僕は誰かを傷付けてしまう。
僕は誰かに傷付けられてしまう。
そして僕が誰かから傷付けられる事で、
誰かを傷付けてしまったりもする。
また傷付いている誰かを見て、
僕が傷付けられたりもする。
なんて僕は弱いんだろう。
なんて人は脆いんだろう。
そして傷だらけの誰かを見て、
ふと、思う。
その誰かの傷の幾つかは、
僕が付けた傷であるのかもしれない、と。
そして傷だらけの自分を見て、
ふと、思う。
僕が受けたこの傷は、
僕が誰かを傷付けてしまった事の証。
僕はこんなにも誰かを、
傷付けてきてしまったんだね。
その事に気づいて傷つく自分。
それがまた誰かを傷付けたりもする。
なんて人は危ういんだろう。
なんて僕は愚かなんだろう。
だけど、
僕の弱さ、誰かの弱さ。
誰かの脆さ、僕の脆さ。
僕の危うさ、誰かの危うさ。
誰かの愚かさ、僕の愚かさ。
何もかもが愛おしく思えたりもする。
そんな自分に気付き、
この世界の逞しさを知り、
この世界の尊さを知る。
Love is Stronger Than Damage...
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