月が堕ちた夜

作者 青貴空羽

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★★★ Excellent!!!

人は勝手に死にます。
この言葉が、妙に頭に残ってます。

達観していない、達観した気でいる主人公が、突然現れた妖精と名乗る少女と過ごし、人生や死とは何かと意識して行く物語。

少女だけではない。隣の棚田さんや、看護師の裕子さん。もちろんお母さんも一緒に。

死を経験した人など居ないから、生きてる人は、死や死語のことを色々と考えちゃうんですよね。

それが救いになったり、恐怖にもなったりするんですけれど、やっぱり、考え出すと分からなくなる。

最後、主人公は少女と手を繋いで昇っていきました。
怖いはずの死が、むしろ温かな救いのようにも思います。

素敵な物語をありがとうございました。


にぎた

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★★★ Excellent!!!

【面白かった点】
可愛い女の子が何故か自分の(主人公の)ところにだけ慰めに来てくれる、甘ったれ気分に浸れます。

【良かった点】
小道具(ターキー)の使い方が私は好きでした!
裕子さんの意図を深読みしすぎなところ?
主人公の受け止め方と、裕子さんの思惑にズレがあったかなかったか、さっさと確認したくてうずうずします。
人間関係のぎこちなさを象徴するアイテムがターキー。

【期待している点】
主人公は徹底的に受け身です。
悟りきる前の葛藤が描かれると、比較できるし面白いかも。

淡々と説明だけで過去を振り返るのではなく、臨場感を持った現在形の回想シーンとして追加するとよいかも。

その場にいる、今体験している感じになる過去の描写を入れるといいかもってことです。
時間軸を一旦過去に戻して、小さなエピソードだけをちょこちょこ挟んで描写する、みたいなこと。
シナリオでの正式なテクニック名がわかんないんですけど、映画の編集技法で言うところのフラッシュバックみたいなやつです。
それをやると心情の変化にメリハリがつくのではないかと思います。
怒ったり泣き喚いたりしていた過去を、読者に一旦見せることで、現在の平坦な気持ちを際立たせようという狙いです。
次にしっとり系の話を書くときには、そういう点にも期待したいです。
この言い方で伝わるのかな…。

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