リメタイル その秘密を守り切れ②


◇◇◇


『なんであんなバカ親父が、正義の味方なのだぁぁぁぁぁ!!』



 そんな声が屋敷を震わせて耳に届いてきた。数斗は杯を傾けくいと小さく煽る。

 空になった杯に次の一杯を注ごうと身を乗り出した数斗に、マチコが言った。


「息子とは相変わらずのようだね」

「まあな。俺は立派な父親になろうと努力してるつもりなんだが、あいつにゃどーしても気に入られねえらしい」

「寝首を掻かれないように気をつけることだね」


 マチコの言葉に数斗は小さく肩を震わして笑った。


「大したことねえよ。威勢のいい反抗期じゃねえか」

「そういう大雑把な性格だから嫌われたんだと思うのだがね」

「ありゃ、そうかい? そりゃあ困ったな……」


 首を捻る数斗。


「やっぱ母親が居ない所為かねえ」

「そういう問題でもないと思うぞ」


 セイジの母親であった人物を思い出し、マチコの視線は遥か昔の記憶へと向けられた。


「……千代子が死んで、もうずいぶん経つのだね。……12年か……」

「“時が経つのは早いもの”か?」


 数斗のからかう様な響きを持った問いに、マチコは自嘲気味に笑った。


「困ったものだよ。未だに、この世に千代子が居ない実感が沸かない。気が付いたら私の隣で、いつもの笑顔を浮かべている気がするんだ。……不思議だな。葬式では涙も流したっていうのに」

「一番の仲良しだったもんなあ、あんたたち。お前もあの頃の方がまだソフトな感じだったんじゃあないか? いくらなんでも『だろう』は無かったぜ、『だろう』は」


 先程の生徒とのやり取りを思い出し、くっくっと声を漏らす数斗。


「まああの頃から、おしとやかとはかけ離れてたけどな」

「女だからと生徒にナメられる訳にはいかないからな。職業柄だよ」


 数斗がおかしそうに目をみはった。


「お前をナメるような奴が本当にいるのか!?」

「君の息子筆頭にな」

「はははははっ。不良息子が申し訳ないねえ。しっかし、そんなガードを硬くしてたら、嫁の貰い手がなくなるぞ?」

「余計なお世話だ。それより君こそ、…………どうなんだ?」


 数斗と千代子は早婚だった。数斗が学園を卒業すると同時に籍を入れたのだ。そして千代子は、本当にあっという間に居なくなってしまった。数斗が今から新しい人と半生を歩んだとしても、決して遅くは無い。

 数斗は今度は声を立てずに優しく微笑んだ。


「俺が生涯愛すのは、千代子さんだけさ」


 マチコも目を細める。


「そうか。千代子も女冥利に尽きるな」

「まあ、セイジとの事は問題ねえよ。親に構って来るうちが良いってね。俺としても期待してんだぜ? あいつが言葉通り、俺を抜く日が来んのをな」


 そう言って杯を口に運びながらセイジ達の居る方向へと目を向ける。相変わらず、向こうからは何やら騒々しい音がしている。今日の我が家は普段の銭形家には無い、明るい喧騒に包まれていた。


「あいつはそのうち、俺より強くなる。……間違いねえよ」

「何を言ってるんだ。君を倒すとか何とか言ってるんだぞ?」


 マチコが呆れた声を上げる。


「やっぱり馬鹿だ君は。千代子をやるにはにはもったいない。なんであの子はこんなのの嫁に行ったんだか」

「それは16年前に聞き飽きたぜ」

 次の酒を注ぐ数斗の手から顔へとしせんを上げ、マチコはかつてのパートナーの面差しを見た。嫌になる程、この男の気質も何もかもがあの頃から変わっていない。更に癪に障ることに、この男は変わらないだろうという安心感が己のどこかにある。

 徐々に赤みが差してきた頬を夜風が撫でていく。何故だか敗北した気分に駆られたマチコはもう一度杯を煽り、数斗へと向き直った。


「そういえば、セイジの奴は知っているのか? …………今日が」


 ふいと視線が重なり、数斗の動きが止まった。


「君達の結婚記念日だと」


 数斗は、ひょいと肩をすくめてみせただけだった。



◇◇◇



 ある晴れた日の午後。


「出たな、ズッコケ三人組」


 『赤虎ひのえとら』の姿を見るなりあかねから発せられた第一声にヤマトが肩を怒らせて反論した。


「誰がハチベエだ! ヤマトだと言っているだろう!」

「どっちでもい〜よ。ほら、とっととかかってきな」

「ぬぅぅ、“一般科”のクセに生意気な! 行くぞ、ヒュウガ! カズサ!」


 ヤマトが振り返ると、ヒュウガとカズサの二人はどっちがモーちゃんでどっちがメガネなのかを真剣に議論している所だった。


「くぉらああ!! とっとといかんかぁ!!」

『のわわわっ!』


 〈十手〉を振り回して急き立てられ、慌てて飛び出していく二人。


「――ハァ!」


 ヒュウガの〈濡れ手拭い〉を用意していた小石を放って防ぎ、あかねは素早くヒュウガの懐にもぐりこんだ。防ぐより早くあかねの蹴りが肩口に入る。さすが、反応が早いうえに、今は早々に変身を済ませたナディアの手助けもある。


「ちぃっ」

「覚悟っ!」


 ヒュウガが離れるのと同時に今度はカズサが仕掛ける。



 びゅおう!



 カズサが繰り出した〈トランプカード〉が横から吹き付ける風に煽られゆらゆらと地面に落下した。

 アサギが左手に持った〈芭蕉閃インセクター〉をもう一度翻すと再び強風がカズサを襲う。



 びゅうぅ!



「うぶ……っ」


 カズサが風に吹き飛ばされ地面に転がった。


「フィー! 今よ!」


 ナディアの操る〈ねこじゃらしセタリア〉に答え、草色の猫・フィーが地面を駆けた。『赤虎』一味の足元を目にも止らぬ速さで通り過ぎて行きながら、尻尾のリングを触れさせていく。


「しまった!」


 ヒュウガが叫んだ。この猫達に触れられるとあらゆる力が封印されてしまうらしい事は潜入捜査の際に判明している。触れられないように注意して戦っていたのだが、小さい獣の俊敏さが回避の隙をついた。

 かくなる上は影響が出る前にダメージを与えてやろうとヤマトが即座に大地を蹴り上げる。


「でぇぇぇぇぇいっ!!」


 〈青十手〉を振りかぶりあかね目掛けて振り下ろしたその時、フィーが声を挙げた。


『パワー作動っち! ターゲット三人の武器を無効化だっち!』



 バシュゥゥ……!



「………………!!」


 あかねと〈十手〉が触れた瞬間、接触面に閃光が走り、〈十手〉が跳ね返された。フィーの言葉通り、ヤマトの攻撃が無効化されたのだ。


『な……なにぃぃぃぃぃぃぃぃ!!?』


 ヤマト達が絶叫した。まさかそんな無茶苦茶な攻撃をされるとは思わなかったのだ。ヤマトやヒュウガの〈十手〉〈濡れ手拭い〉は勿論、持ち技が小道具ばかりのカズサに至っては攻撃手段を失ったも同然だ。

 動きを止めたヤマト目掛けてアサギが〈電磁鞭マグウィップ〉から放った細かい砂粒が、高速でヤマトの背中に直撃する。



 ババババッ!



「うぎゃあ!!」


 背中一面に剣山を投げつけられたような衝撃にヤマトが飛び上がった。


「なるほど、こちらからの攻撃は有効のようね」


 冷静に解析してアサギが呟く。


「今日もわたし達が王手って訳だね。アサギ!」


 声に答えてアサギが投げてよこした〈芭蕉閃インセクター〉を広げ、ナディアが大きく振りかぶった。


「げ……っ、まず……!!」


 ヒュウガが顔を引きつらせる。学園内ではレベルの高い者が武器を持てばその分だけ武器の威力が数段上がるのだ。


「バイバイ!」


 〈芭蕉閃インセクター〉から猛風が吹き荒れ、三人を襲った。あっという間に足が地面から引き剥がされる。


「ひぃあああ!!?」

「うををを!!」

「お前達ィ!! これで勝ったと思うなよぉぉぉぉぉ――……」



◇◇◇



 ざざざざバキバキバキがさべきバサバサ!



 戦闘地点とは幾分離れたどこかの林の中に、『赤虎』一味は落下した。


「あたたたた、…………これ、普通だったら死んでるな……」


 自分で地面に作った穴から悠馬が何とか這い出てくる。どうやら落ちてきた時にでも仮面が外れてしまったようだ。ヒュウガの変身がすっかり解けている。

 敵からどんなに強い攻撃を受けても、あくひろ学園の生徒は事実上“死に至る”事はない。そもそも武器や戦闘服などの装備の力が本人のレベルによって強力になるのは、学園に張られた特殊な力場のお陰である。その為登録された装備の効果が発揮されるのは学園の敷地内に限る。この力場は装備の効果を強めるだけではなく、致命傷となりうる衝撃に反応し、本体を保護する役割も持っている。

 ある一定以上の攻撃を喰らってしまった時にその力は発揮され、生徒の命を守る代わりにその生徒は形式上の“死んだ”事となり、今まで蓄えた全ての力を返上させられ“一般科”へと編入されるのだ。

 『赤虎』一味の着ている戦闘服は元は単なる布地だが、レベル2程度でもなんとか落下の衝撃を和らげてくれるくらいには強化されているらしい。


「それにしても全ての攻撃を無効化とはなぁ……リメタイルの影響力が日に日に強まってるって事か……?」


 視線を巡らせ他の二人を探すと、少し離れた茂みにセイジの物らしき体が突き刺さっていた。顔面から落下したのか、茂みから両足だけにょっきり生えている。その足が纏うのは悠馬と同じくあくひろ学園の制服だ。やはり落ちた拍子にでも変身が解けたのだろう。


「おおい、セイジ。大丈夫かぁ?」


 悠馬が引きずり出してやると、落ちる時とっさに掴んだのか、なぜか手にしっかりと木の枝を握り締めたセイジが、ぐぅ……とケモノのような唸りを挙げた。


「おにょれ〜〜〜。あやつらめぇぇぇ」


 今日も今日とて散々に追い返された事が余程悔しかったらしい。引きずり出されたまま起き上がりもせずに手に持つ枝を力いっぱい握り締める。すぐに、ばきりと音がして手の中の枝が折れた。


「俺さまを八百屋の一人息子などにしおってぇぇぇ!」


 少しばかり事情が違ったようだ。


「カズサはどこ行ったんだ?」


 セイジを救出した悠馬が今度はきょろきょろとカズサを探す。見渡す限り、地面に埋まっても茂みに突き刺さってもいないようだ。その時、はるか頭上から声が降ってきた。


「リ〜〜〜ダ〜〜ぁ…………たすけてぇ〜〜〜〜」


 見ると、カズサが木の天辺に引っかかりじたばたともがいている。


「降りられないぃぃ〜〜〜……」


 宙ぶらりんのまま情けなく揺れているカズサに、短くため息をついてから悠馬が声を掛けた。


「一回変身解けば良いんじゃねーのぉ?」

「あっそうか!」


 叫んですかさず仮面を外すカズサ。戦闘服が光に包まれ弾け飛ぶ。変身が解けて引っかかっていた戦闘服も消えたらん丸は、当然、そのまま真っ逆さまに地上へと落ちていった。


「うっひぃ〜〜〜〜〜〜〜〜!!? …………ぶぎゃっ」


 悲鳴を上げて地面と衝突する。どうやらここまでの事は考えていなかったようだ。しかし最近少々打たれ強くなってきているらん丸はすぐにむっくりと起き上がった。


「いたたた……ああ、そうだ。〈濡れ手拭い〉が一枚、葉っぱに引っかかってたよ。ほら、あそこ」

「げ。ほんとだ、仕方ねえなぁ」


 どうやら吹っ飛ばされた時に手から抜け落ちたらしい。

 悠馬は慣れた手つきで両脇で拳を握り締めると胸の前に交差させ、両手で円を描くようにして真横へと広げる。最後に腕をバッジの前で重ねると声を張り上げた。


「変身バッジ起動! 個体名、〈ヒュウガ〉!」


 悠馬の体が光に包まれ、代わりに赤いシルエットが光の中に浮かび上がった。


「取ってくる」


 変身を遂げたヒュウガは、たんっとひと飛びすると一番近い枝に着地し、そこから木々を飛び移りながら上っていった。

「セイジ! お前もちゃんと武器持ってるかどうか確認した方が良いぜ!」


 無事〈濡れ手拭い〉を回収したヒュウガが声を掛けた。変身を解いた時戦闘服は一緒に消えてくれるのだが、体に触れていない武器等はそのままの状態で取り残されてしまう。回収するには再び変身して武器を手に持ち直し変身を解くしかないのだ。

 セイジはのっそりと起き上がると悠馬と同様の動きでヤマトに変身した。腰帯に差し込んである赤と青、二丁の〈十手〉を引き抜くと目の前に掲げて見せる。


「俺さまの〈十手〉は問題ないようだ」


 ヒュウガも木に座り込みつつ、こちらは目の前に大穴が開いた〈濡れ手拭い〉を掲げため息をついた。


「こっちは大アリだ。せっかく塞いだ穴が、この間よりもでっかく開いちまった。こりゃ、〈濡れ手拭い〉の丈夫性もっと上げなきゃな……」


 穴から覗く景色では、遠くの方に細い川が流れている。立ち並ぶ木々の背は高いが全体的に開けていて、第五エリアやセイジの家の周辺と比べるととても動きやすい、散策コースのような場所だ。

 飛ばされた場所や雰囲気からいうと、ここら辺は第一エリア辺りか? などとヒュウガが考えていた時、その景色の中に人影が見えた。急いで〈濡れ手拭い〉から視線を上げると、向こうもこちらに気が付いたのか人影が駆け寄って来ている。


「おいヤマト……! なんかがこっち来てるぜ!」

「なにぃ?」


 ヤマトが片眉を吊り上げた時、近づいてきた人影が誰何(すいか)の声を挙げた。


「何者だ! 貴様等!」


 声の主は黒い鎧で全身を装備しており、その目元だけが兜から覗いている。兜のてっぺんからは黒い房飾りが伸びていて、遠くから見たらまるでチョンマゲのようだ。


「ここは我々秘密結社『鬼夜叉』のテリトリーであるぞ。何が目的で進入した!」


 鎧の男がギラリと、地上に居るヤマトとらん丸を睨みつけた。

 すかさずヒュウガがらん丸の横に飛び降り、その首をがっちりと固定する。


「悪ぃね。このボウズを追っかけてるうちに迷い込んじまったんだ」

「え……っ! ……ぐむ……!」


 いきなりの事に驚くらん丸だったが、すぐに口を塞がれた。仕方なく、らん丸は黙ってヒュウガに捕まえらることにする。ヒュウガがこういう行動を取る時は、大抵何か考えがある時だからである。


「すぐに撤退するんで勘弁してくれ。……じゃ」


 厄介事を避け、なるべく相手を刺激しないような理由をつけて早々に立ち去ろうとしたヒュウガだったのだが、それを鎧の男の言葉が止めた。


「待て。貴様等、『赤虎ひのえとら』一味だな……?」

「――!――」


 ヒュウガに続いて立ち去ろうとしていたヤマトが、再びゆっくりと鎧の男へ向き直る。


「……なんだと?」


 その視線が先程よりも幾分鋭さを増す。目の前の男から向けられる敵意に、ヤマトもこの鎧の男を危険人物とみなしたようだった。

 鎧の男は懐から一枚の紙を取り出し広げて見せる。

 そこには、両手を掲げてギザギザの牙を剥き出し威嚇する仮面を付けた赤装束の男の絵と、その下に太字でWANTEDという文字とが書かれていた。言われてみればヤマトだと言えなくもないが、あまりマシな絵だとは思えない代物だ。

 それはともかくとして重要なのは、この絵が実際ヤマトの事を描いたものならば、ヤマトはこの組織の立派なお尋ね者であるという事実である。


「先日の悪者連合組合で優勝賞品を掻っ攫って行った男……貴様に相違ないな。ここを去る前にをこちらに渡してもらおう」

「何の事だ?」

「とぼけても無駄だ。優勝したのは新参組織『赤虎』の設立者・ヤマト。……もう調べは付いている。貴様が持っているのだろう、学園の……」

「ちょっと待った」


 手を挙げて止めたのはヒュウガだった。


「その話を、こいつの前でされたら困る。そっちとしても余計な情報は流さない方がいいだろ。オレ達をこのまま帰してくれる気がそっちにないんだったら、まずこのガキを逃がさせてくれよ」


 らん丸の顔がすでに割れているのなら仕方がない。しかし、そうでないのなら…………。

 鎧の男の目がらん丸に向けられる。その視線の鋭さに、らん丸はぴくりと小さく体を震わせた。同じあくひろ学園の生徒といっても5年生にもなるとすでに二十歳である。中学を卒業したばかりの自分と比べて、鎧の男は放出される覇気が段違いのように思えた。汗で湿った手をぎゅっと握り締める。


「……良いだろう」


 その答えを待ち、ヒュウガはどんとらん丸の背中を突き放した。


「おら、とっととどっかに行っちまいな! 命拾いしたな!」


 数歩たたらを踏んでかららん丸は一度だけ三人のいる方を振り返り、一目散に駈け出した。あっという間にその姿が林の向こうへと消える。

 ヒュウガは決して、らん丸を逃がすためにああいう行動を取ったわけではない。まだ正体を知られていない相手の前でカズサに変身させるわけにはいかなかったのだ。何か理由をつけて一度この場から離れさせる必要があると考えたのである。


「さて、邪魔者はいなくなった。大人しく学園の宝、リメタイルをこちらに渡せ」

「取引の初歩を判ってないな。普通、そんな言われ方して渡すと思うか?」


 ヒュウガが飄々とした態度で答えると、鎧の男は兜の下でくぐもった笑いを漏らした。


「これは取引ではない。従わぬのならば、力づくで奪うまでよ」


 鎧の男は腰から大振りの法螺貝ほらがいを取り出すと空に向かって強く吹いた。



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