第5話 新たな
結局葵の家から駅にもう一度送ってもらってから、自宅に着いたのは19時を回る頃だった。
帰り際にクリスが少々にやけていたのはなんだったのだろうか。そんなに紹介してきたテレビ番組が面白いか。
ともかく母親には事前に連絡を入れていたため、帰りが遅くなったこと自体には問題はなかった。遅くなる理由を話す時、若干なんて言おうかと考えてしまったが無難に友達の家で遊んでいると伝えた。
「ただいまぁ」
なんだか放課後のやり取りはいつも以上に疲れた。飯を食って風呂に入って今日は早く寝てしまいたい。女子とここまで話すことはかつてないことなのだ。
「兄ちゃん遅かったね」
「お兄ちゃんお帰り~」
自室にかばんを置いてから飯を食べにリビングに入ると弟の翼と妹の
翼がテレビを見ているなんて珍しい気がする。いつもは部屋にいてVFをやっている時間だ。
「なんか面白い番組でもやってんの?」
何とはなしにオレは陽菜と翼に尋ねる。
まさかクリスが言ってた番組か?
そんなことより今日の夕食はカレーだった。今日母親の帰りが遅いからと言って、前日の夜から作ってあるカレーはかなりうまい。手抜きに見えない手抜き料理の王道だな。
「VFのことが紹介されるらしくてさあ」
翼がオレの質問に答える。そういえばそんなことどこかで聞いたな。
なるほど、二周年も目前であるから特集などが組まれてもおかしくないか。
サブカルチャーは今やサブというには些か大きくなっている。所謂ゴールデンタイムなんかにゲームの紹介がされるんだから、それくらいに世間に認知されてきたことはゲームをやる人間として喜ばしいことだろう。
しかし陽菜まで一緒にその番組を見ているのはこれまた珍しい気がする。こいつは、ゲームはてんで興味がないはずなのに。
まぁ番組を見ながらノートを開いているので、今日の宿題をやっているのだろう。テレビを見ながらでも宿題などお茶の子さいさいなのであろう。
食事をしながらオレは頭を空っぽにして、壁のテレビ番組を見た。
「お、きた」
翼が少しだけ声を上げる。画面に映っているのはNOCの現オーナーであるウィリアム・チャイルズである。若い若いとは思っていたがまだ40にもなっていないのに世界的な大企業のオーナーを務めるとは世界が違うな。
そんなことを漠然と考えながらもお茶を飲む。彼の話が終わると来月実装されるイベントのPVが流れ始めた。
何も考えていなかったオレは完全に不意をつかれた。PVの映像の中に知った顔が現れたのだから驚かずにはいられない。オレはその不意打ちにお茶を飲んでいたせいで吹き出す、ことはなかったが気道に少しだけ入り
いや確かに、広告塔になったとは言っていたが今さっき聞いたばかりだぞ!
妹がこちらを心配そうに見た。
「レギオンバトル!! てか、今の女の子可愛いくね?」
弟は新たなイベント、レギオンバトルなるものと今しがた映った広告塔であるイケメンと美少女に興味を持って行かれていた。
イケメンの方は最近人気がある若手のアイドルだ。そして美少女の方はと言うと先ほどまで喋っていたクリスだったのだ。
「大丈夫?」
陽菜が咽て荒い呼吸になったオレをかなり心配してくれている。素晴らしい妹だ。まぁ翼には結構きついのが偶にキズである。
「兄ちゃん! レギオンバトルってどんなふうになるのかな! しかも来月の特番の司会はあの娘だって!」
翼はオレの心境などお構いなしに目を輝かせている。ネット放送での特番が予定されているらしく、ゲーム内からのネット放送をするようだ。
「……ふぅ。レギオンバトルってのは、要はEO軍とSC軍の艦隊戦だろ。今まではチーム戦の6対6が最大だったのが規模を拡大しただけ」
落ち着いたオレは翼の捲し立てた言葉にそう返答した。映像から見て取れたのは既存のVFは勿論、戦艦も出撃しており、今まではただの母艦として利用していたものが戦場に出てくるのだ。ルールの詳細は明かされていないがかなり大規模な戦闘になるような気がした。
規模だけを見て大きくしただけと言ったものの、その規模が拡大することによって様々な要素が今までの集団戦闘に加わってくることは間違いない。
「おお!! さっきの女の子クリスって言うんだって、今まで知らなかったけど、おれファンになるわ!」
どれだけ理解しているかわからないが、無駄に興奮した中学二年生を止めることのできるものは果してどれだけあるだろうか。というかファンとはなるものではなくなっているものではないのか。
冷めた目で見ているのは先ほどの不意打ちのせいだろうか。オレだって新イベントのレギオンバトルは楽しみで仕方ない。
不意にオレの携帯端末に着信が入る。電話ではない、ただのメッセージだ。
『テレビ見た? どう中々似合ってたでしょ』
ああ確かにEO軍の制服は彼女にとても似合っていたし、ウインク付の敬礼はとても違和感がなかった。一緒にやっていた男の方も大和よりも顔が良いようにみえていたのは、流石は本物のアイドルだ。
「こういうことだったのか……」
そのメッセージに小さな声がこぼれてしまう。帰り際のニヤつきの真意がようやく分かった。
『無駄に似合ってたぞ』
メッセージを送ってきたのは件のクリスことクリスティーナである。素直に認めるのも
すまんな弟よ。兄ちゃんはその子と友達なんだ。
はしゃぐ翼を見ながらオレは咽から一息ついて、もう一度お茶を口にした。
翌日の朝から最後の授業までは滞りなくただの日常が過ぎて行った。といっても昨夜のVFの発表によってプレイしている人はかなり興奮した様子で話をしていた。
「風見~、ちょっと職員室に来てくれ~」
放課のショートホームルームが終わると間延びしたような担任の声がした。
「おいおい、なにやらかしたんだよ隼!」
いち早く反応したのはオレのそばまで来ていた大和だった。少し前から注目が集まっているオレが呼び出されたとあっては気になるのだろう。他にも大なり小なりこちらを窺うような視線が感じられる。基本的にオレは大和しか友人だとはっきり言える人間がいないのだから、クラスの皆がこういう反応になるのも致し方ないだろう。大和曰く近寄りがたいらしい。そんなに愛想を悪くしているつもりはないのだが……。
「……わからねぇ」
予想はできている。というか確実に予想は的中する。昨日言われたとおりにオレが案内役を任される形になるのだろう。
「葵さん関連だったりして……!」
大和の言葉にクラスの男子が露骨に反応を示した。彼らの中では自然体なのだろうが、バッグにしまう手が止まっている。
「なんで一個人の人間関係を学校がとやかく言ってくるんだよ」
まだこいつはオレと葵さんについて掘り返そうってのか。結局あのクラス男子に囲まれた後、有耶無耶にしたというのに。
「否定しない!? 掛かったな隼! お前は今葵さんと何かしらの人間関係があると認めたな!?」
実際、葵に頼まれたことなので葵関連ではある。それゆえに完全な否定の言葉を口にしなかったことが裏目に出てしまった。
「うぜえ」
「しかも高校だって学校はあくまでも教育機関だぞ。未成年のお前が不純異性交遊をしていたならば注意してしかるべきじゃねぇか!」
「ソウデスネ」
オレが不純異性交遊をしたと決めつけて力説を続ける大和を無視して、かばんに持って帰るものだけを詰め込む。貴重品だけを身に付けて、職員室へと向かった。途中からオレへの弁ではなく、クラス男子への言葉に話していたのだから勝手に抜けていいだろう。クラスの男子も互いに頷き合っていたことだしな。
各クラス教室がある棟とは違う棟に職員室はある。渡り廊下を渡った場所だ。
「失礼します。二年二組の風見です。東堂先生はいらっしゃいますか」
扉を開けて一礼、形式的な挨拶を行う。
「お、風見待ってたぞ」
東堂大。通称大ちゃん先生はいつものように自分のデスクに向かっていたがオレの声でこちらに向き直った。
「……なんでしょうか」
大ちゃん先生の横目に映る金髪を無視した。昨日知り合ったばかりだというのにやけに見慣れている気がした。
「なんだ、聞いてないのか」
オレの発言に不思議そうな顔をする。
「いえ、聞いています」
改めて一々説明されるのも面倒なので知らない振りはなしにする。
「なら話は早い。ライトさんに学校を案内してやってくれ。来週からのクラスメイトだから、しっかり教えてやるんだぞ。案内が終わったら帰っていいからな」
大ちゃん先生は朗らかに笑いながらオレの肩を軽く叩くと、顧問である部活動に向かっていった。一枚の紙をオレの手に残して。
「なんか、大雑把な先生ね……」
職員室を一緒に出たクリスの第一声はそれだった。この学校の制服とは違う色のブレザーとスカートだ。前の学校の制服なのだろう。あまり見ないタイプで中々新鮮だ。
「まぁ、いい先生ではあるんだけどな」
かなり大雑把であるがたまにいいことも言うし、気が利くときもあるのだ。
「それでシュン、どこを案内してくれるの?」
「そうだな。取りあえずこの棟の中で使う教室に行くか」
クラス教室では基本的な国語や数学、英語といったことの時に使うわけだが勿論授業がそれだけと言うことはありえない。
「この職員室がある棟には理科系の教室が多くある」
「実験棟ってわけね」
「概ねそんな感じ。あと一階には保健室もあるから、覚えておくともしもの時に役立つかもしれない」
ざっとこの棟内の結構使うだろう教室の場所と名前を教えていく。まぁ一度ですべての教室の場所と名前を覚えれたのなら苦労しないだろう。オレも入学時は結構間違えた。
「この渡り廊下を行くと体育館だな。体育の時は体育館にある更衣室でジャージに着替えて行くことになる。ちょっとクラスの教室からは遠いから時間に気を付けることくらいか」
「あまり変わらないのね」
まぁ場所だけ覚えれば用途はどこの学校だろうと、さして変わることはないだろう。特殊な私立校でもなければ変な施設などあるわけもない。公立校としては至極スタンダードな作りとなっているはずだ。
「まぁ変わったら色々大変だしな」
そう言って下駄箱から靴を取り出して履き替える。一応紙には部室棟も案内するように書かれていたので、律儀に案内することにした。
「そういえば学校内で唯一の自販機だから、放課後まででジュースとか飲みたくなったらここで買うしかないぞ」
下駄箱のある建物の横には学校内唯一の自販機がある。ラインナップはいいとは言えないが、最低限は揃っているためたまに利用するものもいる。
部室棟を案内する道中、やたら人の目があったのは気のせいではないはずだ。部室棟グラウンドに併設されている関係上部活動を勤しむ方々に見られるのは当たり前であり、尚且つクリスの外見は凄まじく良い。学校一の葵さんと同等レベルの容姿の持ち主なのだから注目されないはずもない。というか金髪碧眼であるためにさらに補正が掛かっているため注目度は計り知れないだろう。
「順序がおかしくなったが最後に来週から通うクラスの教室に行くか」
一通り紹介し終えて部活に励む人たちを見ながらクリスはふと呟いた。
「あたしはあんまり部活動する気ないのよね」
独り言だろうか。かなり声量は絞られていた。
「なんでだ、運動は苦手なのか?」
あまり運動は苦手そうに見えない。しなやかな見た目に反して実は運動音痴なのだろうか。
「そうじゃないんだけど、興味ないのよね。そういうシュンは?」
少しうんざりした様子の表情を一瞬だけ見せる。珍しいと思った直後、いつもと同じような快活な顔に戻っていた。
「それは帰宅部に所属しているぞ」
部活とクリスには何かありそうではあるが、まだ知り合って一日だ。あまり踏み込むのもよくはない。くだらない冗談でお茶を濁そう。
「なんでそんなに偉そうなのよ!」
「クリスも入るか、帰宅部。所属はオレだけだ」
これから長い付き合いになるかはわからないが、VFをやっている限り縁は切れないのではないだろうかと感じてしまう。クリスとの会話はかなりしやすいと感じてしまうのは彼女の人柄のせいだろうか。
「それは部じゃないでしょうが……」
呆れた表情のクリスの顔には先ほどまでの憂いはなくなっていた。嫌なことを思い出した時にはくだらない冗談を笑うのが一番いいはずさ。
「ねぇねぇ、シュン。アオイとの馴れ初めは?」
「は? ……馴れ初めってお前付き合ってないぞ」
いつもの調子に戻ったクリスはいきなりな発言をする。一瞬虚を突かれたもののクリスの顔を見るにからかっているのだろう。
「いーからー」
意地悪な表情が似合っている。昨日もそうだったがクリスは人にちょっかいをかけるのが好きなのだろう。良い言い方をすると世話好きである。
「つーか昨日葵さんの家で話しただろ」
そうなのだ。昨日葵との友人関係になった成り行きはクリスに話してあるのだ。
「ほんとにあの通りなの?」
少々驚いた表情になるクリス。何かおかしいだろうか。
「なんだよ」
「……なるほど~」
オレの懐疑的な目を見て何かしら得心したのかニヤリと笑う。特にやましい出会い方などしていないと思うのだが、彼女には何かしら思うことがあるのだろう。
「何がなるほどなんだか……ここがオレたちの教室だぞ。あ、少し待っててくれ」
話しているとどうやら教室の前まで来ていたらしい。教室の扉を開けながら紹介しようとした。だが、教室内から聞き覚えがある声がしたため教室の扉はそろりと開けた。
教壇に立って熱弁を振るう友人は現在黒板に何かしらの文字を書きなぐっており、教室後方を見ていない。
黒板には「緊急KS対策委員会」とあるが見なかったことにしよう。明らかに他の文字と合わせて見るとオレのイニシャルである。
他のアホな男子どもも大和の熱のこもった弁舌に聞き入っており、気づいていない。中には他のクラスの男子の顔も見受けられる。幸いオレのカバンは自身の机の上であるが廊下側から一列目、後方から三列目だ。
「我らの敵は誰か皆はすでに分かっているだろう。だが、敢えて言おう。
お前それ言いたかっただけだろ大和!
声を大にして文句を言ってやりたいがここは我慢する。オレがゆっくりカバンを取って扉まで戻ってきたところでクリスが顔を覗かせた。
「へぇ、40人くらい? ん?」
ひょこっと扉からクリスが覗きこむ。その耳に心地の良いソプラノは、クラス男子の飢えた鼓膜に即座に届いた。
中で未だ謎の集会を大和とクラスの男子たちはこちらを一斉に見る。数十の瞳がオレとクリスを射抜いた。その眼はギラついており、獲物を見つけた捕食者たちの眼だった。
「げっ」
最初に声を発したのは同時だろうか。
「現行犯逮捕だ!!!」
大和の命令のもと一致団結した男子たちがオレを取り押さえに殺到する。驚いたクリスが反射的にオレの腕にしがみ付く。
オレの腕に柔らかな感触が……ない!!
「者ども出会え出会え!!」
「巨悪を許すな!」
「誰だその子は!!!」
「風見ぃ!!!!」
「おいKSだぞ!!」
「うらや……けしからんぞ!!」
いつかの再現のように彼らは鬼気迫る形相で、教室内を机の列を崩さぬよう走る。
「に、逃げるぞ」
流石に多勢に無勢だ。いつかの昼休みのように包囲されてはたまったものではない。あの時とは違い葵という救世主も今ここにはいないのだ。
「う、うん」
オレは戸惑うクリスの手を取って全力で逃げる。幸い階段はすぐ近くだ。突き当りの階段を降りる。
距離がある程度あるが後ろからは呪詛のように怨霊どもが声を発している。
一直線に下駄場に駆け込むとクリスに正門で待っていてくれと伝えて分かれる。靴を即履きヒモを結ぶ時間も惜しんで飛び出した。後方では大量の足音が響いている。
「お前ら!! 何廊下を走ってんだ!!」
オレが飛び出すと後方から怒声が聞こえてきた。この声はみんなに嫌われている体育教師の安だ!
ありがとう安、そしてさようならみんな。
オレは安に初めての感謝をして、愛車にまたがると正門へと向かう。正門で待つこと十数秒。来客用玄関からクリスが現れた。
「撒いたの?」
「ああ。そう言えば学校にはどうやって来たんだ?」
「アオイの家の車よ」
まぁ葵の家に住んでいるのだから当たり前か。
しかし、あの黒塗りの高級車だろうか。結構この学校は住宅が密集している場所に建っているためあの大きめの車ではきついのではなかろうか。
「それ、今どこに?」
そう聞くとクリスは端末を確認する。
正門の前には駐車するスペースはない。学校内の駐車場も職員分くらいしかないためここを利用するものは少ない。歩いて10分ほどにあるショッピングモールとか、駅のロータリーとかが送迎しやすいところである。
「……アオイが駅で待ってるって」
時刻を確認するとすでに17時を回っていた。案外長い時間学校を案内していたことになる。このチンケな公立高校にそんなに案内する場所があったとは我高校ながら驚きである。
「よし、駅まで送る」
オレはまたがっていた自転車から降りるとクリスと歩調を合わせるようにして歩く。時刻は夕方だ。まだ夕焼け模様の空で辺りはそれほど暗くはないが、知り合いの女子を一人で帰らせるなんてありえない。それくらいの常識と社交性は持ち合わせている。
「なんていうかすごいクラスね……」
先ほどの大和率いる男子のことだろう。クリスの横顔を見やると、少し呆れたような表情だった。
クラス外の者もいたが、大和の謎の求心力によって団結力だけはある。普通は大和の顔面偏差値的にはそこにはいないはずなのだが、
「……だ、団結力がある、んだ」
なおその団結力にはオレが含まれていない。いや、ある意味オレが団結力の中心であるので含まれているのかもしれない。各個の敵が同一であるために人はここまで団結できるのかと思い、敵であることが少し悲しくなった。
「楽しそうなクラスでよかった」
クリスからは呆れが消え、新たな生活を迎えんとする楽しげな笑みが見えた。
「……それはよかった」
返答に若干のラグが発生してしまった。
「どうしたの?」
「いんや、なんでも」
首を左右に振り、気持ちを切り替える。
さぁ駅に行くぞ。一瞬見とれてしまったとは気恥ずかしくて言えるはずもない。言ったら確実に弄られる。しかしクリスは葵とはまた違った魅力の笑顔である。多感な男子高校生であるオレに効果は抜群だった。
結局その後は駅までも道すがらVFについての話で盛り上がることとなった。オレが思いつく共通の話題はこれしかなかったというのもある。気の利かない男である。それと同時に昨日テレビで流れたPVの話、レギオンバトルの話をして盛り上がる。そして改めて思ったことではあるが、彼女もまたVFを楽しんでいる一人のユーザーであることだった。
金曜日の放課後も終わり、夜の帳が下りることにはすでにクリスは葵と合流し、それを見届けてからオレは一人自転車を走らす。
明日の夜には公式大会が控えている。二周年記念前最後の公式大会だからか今回は多くの人が参加するとのことだ。とにかく決勝トーナメントまでは進みたい。
最後の調整は明日の昼でもいい。だから今日の夜は先ほど頼まれたことをやるとしよう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます