CLIMAX PHASE

◆Climax01◆世界の外より来たる(1)

 菫たちは、息を切らせて漆黒の塔を駆け上る。囚われたみさとを救うために。

 空は重苦しい雲に覆われ、街には大量の魔族たちが押し寄せようとしていた。

 駆け上った屋上で、彼女たちを待ち受けていたのは―――。


GM:さて、街中が大混乱に陥る中……聞こえてくる不気味な鈴の音を頼りに、キミたちは塔を駆け上がって屋上へとたどり着いた。

フジヤマ:ひいぃ、聞こえるっ、鈴の音が聞こえマス―――っ!

GM:最初に目に入ったのは周辺の風景だ。見回せば、四方より濁流となって街に流れ込みつつある魔族たちの群れ。そして生徒会の指揮の下、それと戦う冒険者たちだ。敵は一路、この塔を目指しているとわかる。

クロウ:生徒会長やマッスル先輩も、この戦場のどこかで戦っているんだな。

菫:がんばれ、マッスル先輩っ!

GM:さて、この円形の塔の屋上で待ち受けていた敵……最初に目に入ったのはフォモールだ。みさとを連れ去ろうとして目撃された連中だな。実はエレイン先生に手引きされ、学内へ入っていたんだけどね。

フジヤマ:おのれ、まぎらわしいマネをっ!!

GM:そして、その奥には十字架に架けられたみさとがいる。彼女の周囲には魔法陣が展開され、魔力を吸い取っているかのようだ。その魔法陣が、召喚術の中枢だろう。

菫:ああっ!? みーちゃん!

GM:「……いらっしゃい? 女神の戦士ちゃん」みさとの前に立っていたエレイン先生がそう言いながらゆっくりと振り返る。

菫:先生っ! さっき聞けなかったけど……どうしてこの世界を滅ぼそうとするの!

GM:「この世界を、我々のものにするためよ―――」魔族と人間は不倶戴天の敵なんだよ。魔族にとって、人を害するのは当然のこと……本能みたいなものだ。

ルイン:そう。魔族は、このエリンの生物ではない。異界からの侵略者なのだ。

GM:「そうよ。正体がバレた以上、華奢な姿を取っている意味もないわね」と、ばさりと金色の髪をかき上げて指を鳴らす。そして彼女は、魔族ストラスとしての姿を現わす。

フジヤマ:先生っ、ストラスだったのデスか―――っ!?


ストラス

 ふくろうの頭部を持つ魔族。魔族としては下位だが、あまたの知識を持ち、メイジとしてもアコライトとしても優秀な力を持つという。

ストラス画像↓(お手数ですが下記URLをコピーして、ブラウザに入力してください。イラストを閲覧できます)

http://www.fear.co.jp/kakuyomu_gazou/24stras.jpg


GM:「……さあ、儀式ももうじき完成する。お友達も見学にきたわよ?」ストラスの言葉にみさとはなにかの気配を察知したのか……見えない目でキミの方に視線を向ける。「……菫、ちゃん?」うつろな表情のまま、そう呟いた。

菫:みーちゃん……っ!

GM:その言葉が虚空に消える前に……突如としてみさとの足下から液状の肉としかいいようのないものが噴き上がり、彼女を瞬時に飲み込んだ。

菫:えええええっ……なんか気持ち悪いことにっ!? 

GM:肉と思ったそれは、よく見れば悪霊の魂とでもいうべきもの。みさとを包み込んだ悪しき魂は、菫に向けて手を伸ばす彼女を核とし、球状の肉塊のような姿へと変化していく。ちなみに、イラストはこんなだ(と、イラストを見せる)。

菫:うわっ!? き、気持ち悪い……っ!

フジヤマ:うへえ、ソウルイーターっ!? ミーたちのレベル帯では勝てそうもないデェス!


ソウルイーター

 無数の悪霊が霊団を形成しているアンデッド。触れた生者の精気を奪い取る。レベル20のモブエネミーだ。

ソウルイーター画像↓

http://www.fear.co.jp/kakuyomu_gazou/25souleater.jpg


GM:だが、希望はある。みさとの力で召喚されたエネミーたちはまだ、力を完全には発揮できない状態にある。菫の言葉に微かに反応したように、彼女はまだ自意識を残しているしな。

菫:わたしの声はみーちゃんに届いているんだ!

GM:そう。セットアップの開始時に菫が【精神】判定に成功すれば、キミの声が届き……ソウルイーターは攻撃をしなくなる。

一同:おおっ、なるほど!

菫:それなら【精神】判定に成功し続ければいいんですね!

GM:ただし、判定の難易度は最初こそ低めだが、ラウンドを重ねるにつれて上がっていく。

ルイン:そうなると《限界突破》の使いどころが難しいな、最初に使うかあとで使うか。

クロウ:たしかに。判定の難易度が上がる後半で使う方がいいのかもしれない。

GM:そして現在、街の住民たちが街の東西南北から迫り来る魔族たちに対し、結界を張りつつ必死に抗戦しているのだが……彼らが持ちこたえられるかはキミたちが判定する。

フジヤマ:え? ま、まさか……。

GM:そうだ。みさとに対する菫の【精神】判定のあと、四方から攻めてくるエネミーたちごとに乱入判定があり、失敗すると……その方角の敵が戦闘に乱入してくる。

一同:げげぇ―――っ!?

GM:北はディブロウ、西は錬金術を駆使するハゲンティ、東はザガン、そして南は無数の小悪魔……インプだ。

フジヤマ:やめてくだサイ! 具体的に言うとディブロウはマジやめてくだサイ!?(笑)


ディブロウ

 複数の刀剣を使う中位の魔族。範囲(選択)攻撃と高い物理攻撃力を持っている。14レベルエネミー。

ディブロウ画像↓

http://www.fear.co.jp/kakuyomu_gazou/26dybrou.jpg


ハゲンティ

 錬金術を得意する中位魔族。知識を吸収するため、捕らえた人間の記憶を強奪するという。7レベルエネミー。

ハゲンティ画像↓

http://www.fear.co.jp/kakuyomu_gazou/27hagenty.jpg


ザガン

 ハゲンティ同様、錬金術を学んだ魔族。その力でみずからの肉体を極限まで増強している。6レベルエネミー。

ザガン画像↓

http://www.fear.co.jp/kakuyomu_gazou/28zagan.jpg


インプ

 最下級の下位魔族。他の魔族の使い魔として活動することが多い。

 3レベルのモブエネミーである。

インプ画像↓

http://www.fear.co.jp/kakuyomu_gazou/29inp.jpg


GM:なお、インプが戦闘に参加すると、その数は1D6体の出現とする。

クロウ:この数を相手にするのは、さすがにきつい……というかインプ以外ボス級だよ!?

GM:具体的な判定方法だが……PCの判定値は0とする。これは誰が振ってもいい。難易度は北のディブロウが9、東のザガンが6。ハゲンティは7。インプは4。難易度は毎ラウンド1ずつ上がっていく。

クロウ:乱入を阻止しながらストラスと戦うのか……フェイトの使い方が難しいな。

GM:と、キミたちが絶望しそうになった時だ。街の人々と共に戦っている生徒会長がキミたちへと叫ぶ。「“ヴァイオレット”の諸君! 我々が引き受けるべき敵は……どこだ!」

一同:おお……っ!?

ルイン:これは、キミたちが足止めをしてくれるということか!

GM:そのとおり! キミたちは生徒会長とマッスル先輩に指示を出し、彼らをそれぞれ四方のどこかに配置できる。彼らはそれぞれ特殊能力を持つよ。生徒会長は、配置された場所の乱入判定を二回振ることができるというもの。この能力は戦闘を通して、合計三回までだ。で、マッスル先輩がいる場所は、乱入判定の達成値に+3となる。

菫:+3!? わー、すごーい!

フジヤマ:(配置を見ながら)さて、彼らをどう配置するかはキモになりマスね……。

クロウ:北のディブロウはフェイトを使って徹底的に阻止! 他は素の出目で対抗したい!

菫:(数字を計算しながら)……じゃあ、マッスル先輩は西を。五行さんは南を!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援した人

応援すると応援コメントも書けます

ビューワー設定

文字サイズ

背景色

フォント

一部のAndroid端末では
フォント設定が反映されません。

応援の気持ちを届けよう

カクヨムに登録すると作者に思いを届けられます。ぜひ応援してください。

アカウントをお持ちの方はログイン

フォロー機能を活用しよう

カクヨムに登録して、気になる小説の更新を逃さずチェック!

アカウントをお持ちの方はログイン

フォロー機能を活用しよう

カクヨムに登録して、お気に入り作者の活動を追いかけよう!