番外編 王女殿下と春を呼ぶお菓子6

 翌日。アデル・メーアに胸中を吐露したメイリーアはそれでもまだ思うところがあるのかどこかぼんやりしていた。

 年末に隣国の王子と判明したアーシュことアッシュリード王子は色々あって国を飛び出してきたのだ。今はなぜだかトリステリア王国の王都グランヒールの片隅で『空色』という菓子店を営んでいる。

 どこにもいかないと言っていたのに、やっぱりどこかに行ってしまうのだろうか。

 ニルダはアーシュを連れ戻しに来たのだ。

 不可抗力でニルダの想いを聞いてしまい、その場で凍りついたかのように動けなくなってしまったメイリーアはその後どうやって宮殿へと帰って来たのかよく覚えていなかった。メイリーアより早く他人の告白現場に遭遇するといった非日常から立ち直ったルイーシャが侍女の本領を発揮してくれたのだとは思うけれど、気付いたらメイリーアは宮殿に帰っていた。

 今日も朝からどこか上の空でメイリーアの小言も右から左に抜けていってしまう具合だった。

 そんな生ぬるい態度で過ごしていたのがまずかったのだろう。

 お昼前からダンスの授業を受けていたのだか、ついぼんやりと考え込んでしまいメイリーアはうっかり転んでしまった。

 転んだだけならばよかったのだが大勢が悪かった。転んだ拍子に足を少しだけ捻ってしまったのだ。慌てた教師がすぐさま侍医を呼ぶまではよかったのだが、姉が駆けつけるよりも先に兄レイスハルトのほうが先に聞きつけてしまった。

 これがまずかった。アデル・メーアは数日後に催される夜会の打合せで席を離れられなかったのだ。

 おかげで大騒ぎをするレイスハルトに自室まで連れ帰られてしまい、絶対安静の名のもとに軟禁されてしまった。

 自室療養とは名ばかりの、メイリーアにしてみたら監禁と言ってもいいくらいの処置だった。ついでに注意散漫だとダンス教に対して怒り狂ったレイスハルトを宥めて、自分の方に非があるから絶対に処罰をしたら駄目だと口を酸っぱくして念押しした。彼女に何かしたら一生口を利かないからとそっぽを向いてたら大慌て何もしないと約束をした。

 安静にしていないといけないんでしょう、と兄を部屋から追い出して一人寝台の上でメイリーアは思索にふけった。

 といっても静かな部屋で一人でいるといやなことしか思い浮かばないので精神安定上あまりいい環境とはいえない。

 当然考えるのはアーシュ『空色』を移転するかもしれないって、ということだ。

 もやもやと寝台の上で腐って過ごしていると午後も三時過ぎアデル・メーアが顔を見せた。

「お姉さま! どうしてお兄様よりさきに来てくれなかったの。おかげで一週間の外出禁止よ」

 姉の姿を見るなり、わっとまくし立てた。半分以上が八つ当たりだった。医者の話では足を軽くひねっただけで二日くらいおとなしくしていれば大丈夫、くらいのなんともないようなものだったのに、心配性の兄はここぞとばかりにメイリーアを部屋に縛り付けた。謹慎処分が解けた途端に脱走を繰り返している妹にさぞやきもきしていたのだろう。

 アデル・メーアはメイリーアに呆れ半分の目線を寄こした。

「はいはい。わたくしだって忙しいのよ。それにしても、その足だと夜会は無理ね」

「お姉さままで。わたしは平気です」

 兄と同じように絶対安静を言い渡すアデル・メーアにメイリーアはぷうっと頬をふくらませた。

「こういうのは一度やるとくせになるから、無理はしない方がいいわ。まあ、確かに一週間の外出禁止はやりすぎね」

「でしょう!」

「ぼんやり考え事をしながら練習しているからこうなるのよ」

 姉の厳しい言葉にメイリーアはしょんぼりと項垂れた。

 自分でも分かっているだけに耳に痛い言葉だ。どうしてだか心がずきずきと痛むのだ。

 アーシュがいなくなるかもしれない…、ノイリスがアーシュのことを探し出した時も感じた不安と同じだった。メイリーアにはそのことを考えるとどうしてこんなにも心に重りがのしかかったようになるのか分からなかった。

 ふだんは怖いけれどふとしたときに優しい瞳でこちらを見つめてきたりとか、自分の作るお菓子に自信を持っているところか、菓子職人としての誇りとか。今までメイリーアが出会ったことのある人とは違った種類の人間で、言動一つ一つが新鮮だった。

 もう少し彼のそばで彼のことを見ていたい。それが素直な思いだった。

「今回はこれくらいのことで済んだけれど、もしももっと大きなけがになっていたら教師の方にも何かしらの処分を下さなければならないことだってあるのよ。そのあたり、もうすこし自覚を持ってことにあたりなさい」

「はい…」

 厳しい言葉にますますメイリーアは身を縮めるしかなかった。




(あいつ、今日も来なかったな)

 『空色』の外看板を外して売り場の明かりを落としたとき、アーシュは一人心の中で呟いた。明日はいよいよ春祭りである。

 最後にメイリーアが『空色』を訪れてから数日間。まったくの音沙汰がなかった。

 といっても毎日通ってくるわけではないから、別に数日来なくても気にすることはないのだが、最後一緒に過ごしたときに色々とあったので余計に気にしてしまうのだ。

 ニルダの突然の告白劇はメイリーアもばっちりと聞いていた。ついでに言うなら彼女のお付きのルイーシャも。

 まさかニルダからそういう意味での好意を持たれているとは思ってみなかったため、あのときはアーシュも心底驚いた。アーシュは本当に、実家を継ぐ前にグランヒールの菓子店を巡っておきたいというニルダの言葉を信じ切っていたのだ。他にもなにか、まさかアーシュに想いを伝えるために来た、なんて理由があるとは思っていなかった。

 それをフリッツに言ったら盛大にため息をつかれた。

 ということはフリッツはずいぶんと前からニルダの秘めた思いに気がついていたのである。師匠はほんとうにそういった方面は鈍いですよね、あからさまに近づいてくる人とばかり適当に遊んでいるからですよ、とはフリッツの弁だ。

 ちなみにそのニルダはその後も淡々と『空色』を手伝っている。告白のことについては一切触れない、いや翌日の朝に一度だけ口にした。

「ゆっくり考えて、春祭りの日にでも返事をちょうだい。私も一度帰らないといけないのよ、両親も待ってるし」

 この言葉にアーシュは「ああ」とか「おう…」とか自分でも情けないほど変な言葉しか出て来なかった。

 彼にとってニルダは同じ職人仲間であり、職場の元同僚であり、酒飲み友達だったのだ。まさか向こうはこちらを異性として意識しているなんて思ってもみなかった。分かりやすく酔った勢いで手の一つでも握ってきてくれればこちらもそういう対象として認識したとに、とか過去を思い返して一人愚痴る。

 今日も普通に朝の仕込みから始まり王様のケーキ作りまで厨房でしっかりと手伝ってくれた。一人熟練の職人が加わるだけでずいぶんと作業が楽になるもので、今年は昨年より注文が多かったにも関わらず、当初の予定よりも大分時間を繰り上げて全部仕上げることができた。明日の仕込みも終えているので、今年は祭りをゆっくりと楽しめるかもしれないとか考えて、返事の期限が明日だと思い至りげんなりした。

 明かりのついた厨房に一人で座って、買い置きしてあるチーズを切って口に放り込んだ。

 酒でもあったほうがいいかもしれない。

 今まで適当に付き合ってきた相手とは違ってニルダはある意味アーシュにとっても特別な相手だった。

 ガルトバイデン王国を出て、色々な国を回ってその国に根差した菓子の味を見て回ってカスティレート国へたどり着いた。ガルトバイデンよりもはるか南に位置するカスティレートは街並みも人の気質も食べ物も故郷とは違っていて新鮮だった。せっかくだからと人気店『コンスタンティン』の職人募集に応募して、実力が認められ働けることになって、ほぼ同時期に入ったのがニルダだった。その分一緒にいる時間も長かったし、男とか女とか関係なしに付き合える貴重な相手だった。同じ店の職人仲間と馬鹿騒ぎをしたとき決まって最後の止め役になったのはニルダだったし、店の女将さんと一緒に呆れて喧嘩で傷だらけになったアーシュ以下店の職人らに消毒液をかけてくれたりもした。

 一緒に駆け抜けてきた仲間。それがニルダなのだ。『コンスタンティン』の厨房にいた当時の職人仲間はアーシュにとってはもう一つの居場所だったところなのだ。

 そういう相手に断りの言葉を言うのはなんとも気が重かった。

 けれど、アーシュは『コンスタンティン』を出てきた。学ぶことは学んだし、カスティレートはいいところだったが、やはりここではない、と心のどこかで思っていた。

 アーシュの中で再度カスティレートに戻ってそこで菓子店を営むという選択肢はなかった。だからといってトリステリアがそういう意味でアーシュの居場所かと言われたらそれもまた即答はできないだろうけれど、しばらくはこの地で自分の店を守っていきたい。それが今の率直な思いである。

 メイリーアはどう思ったのだろう。

 なぜだか顔から血の気が引いていたけれど、ちゃんと無事に宮殿へ帰れただろうか。人の告白現場に居合わせてしまい気まずいとか思っているのだろうか。

 普段は妙にふてぶてしいくせに、そういうところだけ変に気を使うとか、いまいち女心は分からない。そんな気は使わなくてもいいからいつものように元気にしていればいいのに。

 考えていても仕方ないのでアーシュは頭の中を切り替えて明日の段取りを考えることにした。

 今日製作したものは今日中に届けるものと、明日の朝一で受け取りに来る用だからだ。明日は明日の午後からの受け取り分を作らなければならない。

 アーシュが頭の中で時間配分についてどうするか、計算していると厨房の外扉をたたく音がした。

 控えめな音だったが何度も叩いてくるのでいたずらではないだろう。知り合いだろうか、もしかしたら酒の誘いかもしれない。さすがに今日は無理だ、とか思いつつアーシュは扉の方へ向かった。扉をあけるとアーシュは尋ねてきた人物を目にして息をのんだ。どうもトリステリア王国の王家の人間は神出鬼没な者が多いようだ。




「お茶にしましょう」

 数日間自室にくくりつけられて絶賛気分が落ち込み中のメイリーアはアデル・メーアのあでやかな声に不機嫌な顔で答えた。

 普段自由すぎるほどに外を飛び回っているため、数日とはいえ外に一歩も出られない状況が続くとストレスがたまるのだ。しかも兄の訪問回数も激増した。

「あら、ご機嫌斜めね」

「ご機嫌斜めにもなります! 元気なのに部屋から出られないし、少し歩くとルイーシャも他のみんなもうるさいし」

 ここ数日間、医師から安静にと言われたおかげでメイリーアは室内のちょっとの移動でも必ず侍女の助けを借りなければならなかった。一人であるけるのに、と言っても聞く耳を持ってはくれない。

 みな仕事熱心で大変喜ばしいことである。メイリーアにとっては承諾しかねるのだが。

「はいはい。分かっているわよ、そんなにも不機嫌にならないの」

「だって」

 姉に諭されてもメイリーアの機嫌は簡単に直りそうもない。だってもう医者からも大丈夫ですよ、普通に動いてもと言われているのに。

「わたくしこの後夜会でしょう? ちゃんと夕食を取れないから今のうちに少しお腹になにか入れておかないと、と思って。今日は春祭りの日だもの、せっかくだから今年は王様のケーキを焼いてもらったのよ」

 メイリーアは自室から出て、同じ回廊の突き当たりにある部屋に移動する間にアデル・メーアからそんな説明を受けた。このあたり一帯はメイリーアの私的な居住区でそれぞれが一応の目的に合わせて利用されている。

 寝室として使っている部屋から一番遠いこの部屋は主に外からの来客を通す間だった。色合いも深い赤色でまとめられている。アデル・メーアは自分の居室のように色々と先に手配を命じていたようだ。

 席につくとすぐさま茶器から暖かいお茶が注がれた。

「わたしも一緒でよろしいのでしょうか」

 同席したルイーシャがおずおずと尋ねた。王女姉妹二人きりの茶会への同席ということで緊張しているのだ。

「あら、もちろんよ。本当はわたくし付きの女官も同席してもらおうと思ったのだけれど、彼女この後の準備で忙しくて。わたしくだけ抜け出すのが精いっぱいだったのよ」

 メイリーアはテーブルの上に視線を落とした。

 テーブルの上にはお茶用のカップに空の皿のみで、肝心のケーキがなかった。

 これから運ばれてくるようだ。それにしてもこんな時間からケーキを食べたら夕食が入らなくなりそうだ。そろそろ日も暮れようかといった時間なのだ。

 アデル・メーアは割と自分の都合で人を振り回すところがあるから、メイリーアの夕食のこととかあまり気にしていないのかもしれない。

 アデル・メーアが彼女付きの侍女に目配せをした。

 少し間が合って扉が開かれた。侍女など王宮に仕える使用人らが出入りに利用する簡素な扉だ。

 そこから現れたのはメイリーアのよく知る人物だった。

「な、な、ななんであなたが」

 メイリーアは驚きすぎて言葉も無かった。この言葉に返事をするかのように入室してきた人物、アーシュはそっぽを向いた。なんだか不機嫌そうである。

「ふふふ、わたくしが『空色』で王様のケーキを注文したからよ。注文すると宅配もしていただけるって耳にしたものだから、ここまで届けてもらったの」

 驚くメイリーアをよそにアデル・メーアが楽しそうに肩を揺らした。ルイーシャも唖然としているのか口を少し開けて固まっていた。

 なんだかこれと似たような光景を数ヶ月前に見たような気がする。

 そのときもやっぱり姉の差し金だった。

「お姉さま! 一体どうして」

「可愛い妹が元気ないのだもの、姉としては当然でしょう」

 アーシュはそんな姉妹の会話に口をはさむでもなく、沈黙したまま運んできたケーキをテーブルの上に置いてそのまま踵を返した。

「あら、お待ちなさい。せっかくだからあなたも一緒に食べていきましょう」

 それを止めたのはアデル・メーアの一言だった。

「はあっ?」

「やあね、こういうのは大人数で食べたほうが楽しいのよ」

「だったらここの王太子でも呼べばいいだろう」

 アーシュはアデル・メーアにも臆せずに悪態をつく。メイリーアはおろおろとして辺りを見渡した。私的な空間とはいえ傍には侍女らもいるのだ。一応隣国の王子様といってもそれを知っているのはごく限られた者たちだけなのだ。

 はたかれ見ればりっぱな不敬罪だ。

「あら、いいの? あなたの目の前で盛大にメイリーアといちゃつくわよ」

 その言葉にメイリーアの方がうっ、と息を飲んだ。それはあんまり見せたいものではないし、ここ最近のうっとうしい兄に辟易していたので絶対にこの場には呼んでほしくない。

 アーシュも黙り込んでしまい、数秒間その場で固まったかと思えば不承不承といった体で腰を下ろした。

「さあ準備が整ったわね。さああなた、とりあえず切り分けてちょうだい」

 アデル・メーアの言葉にアーシュは眉を引きつらせながらもしたがった。

 きっと内心「こいつ…」とか思っているに違いない。それはアデル・メーアも承知しているのかどこか面白そうな顔つきでアーシュの方を眺めていた。

 八等分に切り分けられた王様のケーキをそれぞれが選んで皿に取り分けた。

「そういえば、これって豆は入っているのかしら」

 しきたりだと豆そのものか、豆を模した焼き物もしくは硬貨を入れて焼くとのことだった。

「入っているわよ」

「おい、なんでおまえが先に答えるんだ」

 アーシュがアデル・メーアを睨んだが、彼女といえばどこ吹く風といったふうにお茶を飲んでいる。

「さあ、みんな見事当たりを引いたら、お願い事を頼めるのよ。ちなみに四歳の時メイリーアが辺りを引いた時はシュゼットのお気に入りのリボンを貸してとせがんで、嫌がったシュゼットと喧嘩になって大変だったわ」

「お、お姉さま! そんな本人も忘れていることを今言わなくてもいいじゃない」

 アデル・メーアの暴露にメイリーアは慌てて口をはさんだ。

 メイリーアはパイ生地にフォークをつきさして一口大に切ったケーキを口に運んだ。

 アーシュを見れば口元が緩んでいた。絶対に面白がっている。

 それぞれがケーキを口に運んでいるとアデル・メーアがにっこりと笑ってそれをつまみ上げた。

「あら、わたくしに当たったようね。今年はなにかいいことが起こるのかしら」

 アデル・メーアが持ち上げた小さな豆は金色をしていた。話によると陶器でできているということだったけれど、どうみても金細工である。

 まだ手を付けていないケーキが四切れも残っているにも関わらず当たりを引くのだから本当に今年はアデル・メーアにとって当たり年なのかもしれない。

「アデル・メーア姫からこれを入れて作れって言われたんだ」

 メイリーアの質問を察したのかアーシュの方が先に口を開いて説明をした。

「お姉さまが?」

「これはね、昔お母様がお嫁入りのときに持ってきたものなのよ。あなたのおじい様にねだって作ってもらったそうよ」

 アデル・メーアから手渡された金色の豆を受け取ってメイリーアはしげしげと眺めた。クリームが付いているのも構わず掌のうえでころがしてみる。

 豆の表面には細かい模様が掘られていた。そしてレーンハイム家の紋章も見て取れた。

 お母様はいつごろこれを作ってもらったのだろう。

 やっぱり毎年こうして家族でケーキを囲んだのかな、お嫁に行くと決まった時、嫁入りの荷物と一緒にこれも持ってきたのだ。家族の思い出と一緒に。

 母が亡くなってからは忘れられた習慣だった。母の記憶は年々メイリーアの頭の中から零れていくように消えてなくなってきてしまう。声だって、とってもおぼろげだった。

 それでもこうしてかつての愛用品の存在を見せられれば遠い存在だった母親がとても近くに降りて来たような気がした。

「あなたにあげるわ」

「え、いいの?」

 メイリーアは慌ててアデル・メーアの方を見た。いままで彼女が持っていたのではないのか。アデル・メーアにとっても思い出の品なのに、メイリーアに渡してもよかったのか、不安になった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る