四人の視点から個別に語られていくストーリー。それらが絡み合い一本の線へと繋がっていく展開は、計算を感じさせつつも勢いがあって力強い。次はどうなる? という期待と共に読み進められる作品です。
文体はやや硬めですが、物語の空気とマッチしていてよい雰囲気が出ています。展開が速めなのもあり、読み辛さも特になく次へ次へと読み進められます。
内心に秘めたる厨二ズムが示すまま若干痛めのキャッチを書いてしまいましたが、そういった系統の作品を好まれる方には文句なしにお勧めできます。個人的には死神さんの言語センスがすごい好きです。皆様もぜひに。