アイドルに興味がないなら、冒頭だけでも読んでほしい。

空想の物語であれ、アイドルというものの本質が詰め込まれている宝箱のような作品でした。

私自身もアイドルに詳しいわけではありません。でも、だからこそ読んで良かった。アイドルは全くコアな人達の趣味ではなく、人間が本来持つ“本能”から求められているものなのだと、この作品が教えてくれました。

全体通してコメディ調。ところどころのバカバカしさにクスリとさせられてしまうからこそ、その反動で、登場人物達の真をつく言葉や行動に大きく心を動かされます。

日陰者達の大逆転劇には、アイドルファンでなくても爽快感が得られることを保証します。

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