165G.シンプルシナリオ インターセプター

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 重力制御は星間文明時代における基幹技術のひとつである。

 重力加速度9.8メートル/秒の環境で進化した人類は、宇宙に出ても2,500年という年月だけでは、無重力環境に適応しない。

 人類は宇宙船という殻の中に自らの生存環境を構築し、そこでも起源惑星に生きていた時同様、二本の足で立っていた。


 重力制御は乗員を床側に押し付け歩行を容易にしていたが、この技術は宇宙船の移動時にも用いられている。

 ブースターエンジンの推力により生じる慣性質量を緩和し、あるいは荷重から乗員を守り、または進行方向への推進力を発生させるような利用法もされていた。


 このように宇宙を航海する上で欠かせない重力制御であるが、同時にこれは非常に繊細な技術でもある。

 演算機、制御器、発生器から成るグラヴィティーコントロールシステムの性能にもよるが、複数ヶ所、そして複数方向の同時制御などは技術的にも難易度が跳ね上がり、またコスト面からもそこまでの性能は求められないとされていた。


 よって、惑星など高重力圏内において船体重量とその複雑なバランスの全てを支える必要がある場合、大半の宇宙船がその能力を持ち得ない、という事になる。

 惑星内へ降りる場合は、重力制御が比較的容易となる小型かつ形状的にもバランスを取りやすいシンプルな宇宙船を用いるのが常であった。


 常識的には、戦闘艦艇サイズで惑星引力圏内の航行能力を持つ宇宙船はあり得ないとされる。


               ◇


 サージェンタラス流域、ポロロッカ星系外縁。

 惑星ポロロッカG11S:F、大気圏内。


 17万隻もの宇宙船の群れが、星系を離れつつあった。

 隣の星系にいるメナス艦隊に動きはないが、いつ目先を避難船団に向けてくるか分からない以上、一刻も早く距離を取ろうというのは当然の話である。


 一方で、避難船団の主力、強襲揚陸艦『アルケドアティス』は惑星上に落ちた宇宙船の救助活動に向かう。

 対メナス戦を想定した場合、船団がアルケドアティスを欠くのは非常に危険である為、救助活動も最短時間での一発勝負という予定になっていた。

 重要な意味を持つ惑星引力圏内の航行能力をさらしてまで救助を強行するのは、それだけの価値と理由があると判断した故だ。


「時速1,000キロまで減速しました。地表まで平均2,000メートル。シールドキャビテーション展開中です。船体温度低下中。重力制御、船体機能に問題ありません……。本当にこんなに大きな船で引力圏を飛べるんですね」


「外気温マイナス10ディグリース、1.3気圧、気体成分は大半が二酸化炭素です。環境アセスメントにおけるハビタット値は0.5……ただし生物環境要因でマイナスが付きます」


「信号発信地点まで30秒です、ユリお嬢さま。ボートと護衛機を先行させますか?」


「…………いや、このまま接近する。攻撃火器をスタンバイ。エマー4、迎撃態勢。

 今から惑星を離れるまで地上をリアルタイムスキャン。落ちた船のクルーへの呼びかけも継続。確実に、最短時間で生存者を収容したい。

 エイムやメナスほどじゃなくても、ここの生物も十分危険だ。そうでなくても無理して救助に来ているんだし、これ以上のリスクはおかさない。

 危険と判断したら即座に切り上げて離脱する」


 翼を閉じ重装甲で身を固める強襲揚陸艦は、断熱圧縮の炎を振り払い、通常飛行の体勢に入っていた。

 惑星内は大気状態が不安定になっており、気流が荒れ雨交じりの嵐となっている。

 船体と共に艦橋ブリッジ内も多少揺れていたが、操船するメイドさんや柿色メガネの情報オペレーター、外部映像を見ている赤毛の艦長に動揺は無い。

 救助活動を行う条件としては非常に悪いのだが、この惑星にはそれよりも更に大きな問題がたむろしていた。


「お嬢さま、信号発進地点上空です」


「視界ゼロですがセンサーに対象を捉えています。放射線、光学スペクトル反応微弱。完全に機能停止状態と思われます」


「ユーマ、高度を維持して船の上で旋回。エイク、いつでも撃てるようにしておけ。命令無しで発砲していい。

 ロゼ、周辺の生物の反応は?」


「シールドも落ちてるから船内にスキャン通るよ。中に反応が30ほど。データからプロエリウムがほとんど、でもそれ以外の大型の生物反応も多数」


「例の大型節足動物?」


「そだな。ここ星の頂点捕食種。船外にもウジャウジャいるわ……キモ」


 無数の宇宙船が墜落した事を別にしても、そこは危険な惑星だった。

 惑星全域に生息する昆虫に似た生物。ただし全長は平均10メートル以上で、非常に凶暴。

 鋭い四脚で地面を突いて移動、2本の爪付きの腕と、2本の自在に動く触手を持つ。

 しかも、プラズマを発生させる内臓器官を持ち、尋常ではない細胞再生能力を備え、鉱物まで食べ時として共食いまでし、旺盛な食欲と繁殖力を発揮する。

 エイムでなければ対処できない、非常に危険な大型節足動物だ。


 墜落した宇宙船は、そんなモンスターに群がられている。

 外部カメラの映像を見て、インドア系柿色メガネ少女は露骨に嫌な顔をしていた。


「通信は?」


「先方の端末の有効圏内に入りました。通信可能です」


「エイク、攻撃準備。船に取り付いている虫を吹っ飛ばして生存者を収容する。下に警告と発進の準備も」


「かしこまりました、お嬢さま。フィオス、バグにターゲットマーク。なるべく船に損害を出さないように。ガーリー、全帯域で警告を出して」

 

 強襲揚陸艦が艦底部の装甲を開き、砲口を解放。

 レーザーセルのレンズが青く光り、16の光線が地上のモンスターを薙ぎ払う。

 強靭な生命力を見せる生物だが、メナスを艦隊ごとブチ抜く特殊光学兵器に耐えるほどではない。

 地面ごとバラバラに吹き飛ぶ怪物が散乱し、そのど真ん中に横たわる宇宙船へと、アルケドアティスは降下していった。


               ◇


 私的艦隊組織PFCスカーフェイスは、基本的に連邦軍に雇われている。

 連邦に限定するのは、組織とそのトップのこだわりだ。

 自律性の強い私的艦隊組織だが、連邦軍の命令にはだいたい従う。

 それは、連邦軍ではなく、連邦政府内で地位を得るのが目的だった。


 その連邦が計画序盤で崩壊したのは完全に想定外だったが。


 連邦に貢献する意味が薄くなっても、PFCスカーフェイスは艦隊に付き従い戦力として働いていた。

 可能性が無くなったからと言って、即見限るほど義理を欠いてはいない。

 故に、艦隊と民間の船団を逃がす為の足止めになるのも請け負った。

 ただの道具であっても、多くの任務に従事してきた矜持。それに、これまで依頼の中で潰してきた相手へ通す筋である。


 生き残る事を前提としない任務だった。戦闘は当然のように熾烈を極めた。

 メナス大集団の中へ側面から突っ込み、注意を向けさせる為に無差別攻撃を敢行する。

 損害をいとわないスカーフェイスの強襲揚陸艦『ハングドマン』と、鎧を着た騎士にも似た搭載エイム『ベイメン』は、無数の小型メナスと戦艦型メナスに包囲された状態で獅子奮迅の戦いを見せた。

 絶望的な戦力差の中で、その撃墜数は瞬間的に人類の中でも上位に入っている。


 犠牲を出しながら作戦通りメナスを引き付けたスカーフェイスは、メナス群が味方を誤射するような混乱を起こした機を逃さず船ごと突撃をかけた。

 特に大型の母艦型へは、重装甲を施してある艦首から体当たりし、ブースター全開で相手ごと惑星に降下。

 不時着し、今に至る。

 

 小型のシャトルや引力圏内を飛べる仕様の宇宙船でもない限り、地上に降りた船は宇宙に戻ることは出来ない。

 スカーフェイスの母艦、ハングドマンも一度降りてしまった以上、このまま廃棄するしかなかった。

 通常ならばだ。

 生存まで諦めるワケにはいかないスカーフェイスは、他に落ちた連邦艦の残骸を利用し、惑星からの脱出を試みる。

 しかし、惑星内はヒトの生存に適した環境ではなく、また非常に危険な原生生物が跋扈する世界だった。

 惑星に落ちた時点で壊滅状態だったスカーフェイスには、依然として厳しい状況である。


「ダメですねぇ、メインブースターの2基は脱落した状態で基部しか残っていない有様です。

 ジェネレーターは修理中ですが、1基動かせればいい方かと。

 ランツが程度のいい戦艦を探って使えるモノを探していますが、落ちる前に相当メナスにやられてますから……正直何とも言えませんね」


 強襲揚陸艦ハングドマンは、重装甲の船体を見る影もないほど破壊されていた。

 船体左右に外付けされていた大型ブースターエンジンは喪失。特に分厚く盛られた艦首部の装甲も半ば溶解して穴だらけ。

 もはや宇宙船として機能はしていない。艦橋ブリッジの気密すら応急処置で維持している状態だ。

 年嵩の女性、けんのある顔付の副長カナンはなんでもない事のように言うが、状況は完全にどん詰まりであった。


「……皆にはすまない事になったな」


「ボス……まだ諦めるには早いかと。メナスはどこかへ移動しましたし、かなりの数の宇宙船も落ちていますので、脱出の可能性は十分にあります。

 こんなところで終わらせはしません」


「そうだな……」


 組織の副官、そして幼い頃から付き従ってくれた乳母は断言するが、実際どうなのかは傷面のボスにはよく分かっていた。

 ハングドマンのように不時着したのならともかく、宇宙で大破し放棄されて地上に墜落した宇宙船では、部品の取得も期待できまい。

 そして、宇宙の航海が限りなく危険になった今の時世では、他の船による救助も望めないだろう。

 惑星内は、長期のサバイバルに向いた環境でもない。

 生きて惑星を出られる可能性は、まずないと思われた。


 故国を出て随分立つ。


 歴史しか誇るモノのない、それを変えようともしない国。

 権威主義にまみれ、プライドに凝り固まった貴族階級たち。

 ヨソから盗み取ることを恥とも思わず、踏ん反り返って開き直る事に慣れ切った体制。

 飼い慣らされ、ただ隷属することに疑問を持たなくなった国民。


 そんな国を捨てた。と言えば聞こえは良いが、それも結局は自身のプライドを満足させる方便なのだと、ジャック・フロストは自身で分かっていた。

 くだらない脆弱な国すら変えることの出来なかった、敗北者なのだと。


 いつか力を付けて、国に帰る。

 連邦という大樹に寄りかかるだけの国ならば、その連邦の権力に介入できる存在となればいい。

 この考えが間違っていたとは思わない。

 だが、結果はこの有様だ。

 これも、想像した終わり方のひとつではあるが、いざこの時を迎えれば悔恨しかなく。

 どこかで、自分はそんな運命にはない、という思い上がりがあったのだろう。


 国を捨てて付いて来てくれた配下たちのことを思わなかった日はない。

 まだ若い頃は、その期待を重荷に感じたこともある。

 だが今となっては、家族以上の存在だ。

 だからこそ、こんな所で自分の道連れで朽ちさせるのが心残りだった。


 それも、いまさら考えても詮無いことではあるが。

 後は、故郷と弟妹の平穏を祈ることくらいしかできなかった。


「ん? なんだ……どこからの通信だこれは!? 副長!!」


「『爆撃警報』って……こんなところへ救助なんか来るのかい!? いやこれ救助か!!?」


 傷面の長がそんな想いに囚われているところへ入って来る、謎の通信。


 ハングドマンの長距離通信システムは破損しており機能していない。

 よって、別の通信システムを持つ船が、個人の情報機器インフォギアと繋がるような至近距離に来ているという事だ。

 それが救助の船だという通信内容も信じられない副長だったが、しかも相手が周辺の危険生物をレーザーで一掃すると言うのだから度肝を抜かれる。


 急ぎ艦橋ブリッジの舷窓に張り付くと、重装甲艦が降下してくる光景が見えた。

 そして艦底部から青い光線が降り注ぐと、船の周囲にいた大型節足動物が薙ぎ払われる。

 容赦ない爆撃にハングドマンの船内も激しく揺れるが、ジャック・フロストは目を逸らさない。


 巻き上がる砂煙をエネルギーシールドで押し退け、重装甲艦が頭上を雄大に回遊していた。

 引力圏内の飛行能力を持つ大型戦闘艦、非常な高火力、既存の船とは明らかに隔絶した性能。


 この後にある再会は、重装甲艦を見たジャック・フロストには容易に予想できるモノだった。


               ◇


 エイムと降下艇で落ちた宇宙船の中へ入ると、赤毛の少女、村瀬唯理ムラサメユリは武装したメイド部隊を伴い艦橋ブリッジへと突き進む。

 途中、スカーフェイスの人員と擦れ違うが、唯理はともかくメイドさん方は船外活動EVAスーツの上からメイド服を身に付けているので、得体に知れないモノを見る目をしていた。


 艦橋ブリッジは完全に電源が落ちていた。

 薄暗く、非常灯しか灯っていないが、そこかしこで機材の破損が見て取れる。乗員クルーの負傷や疲れも目立った。

 赤毛の少女は目当ての人物を見付けると、その前に行きヘルメットを展開する。


 分かってはいたことだが、この相手を救助する事になるとは。

 メイドさん部隊の時にも少し思ったが、宇宙の狭さを感じる赤毛だった。そういえばどっちも襲ってきた相手だな。

 またスカーフェイス側も、キングダム船団の旗艦『フォルテッツァ』と意匠を同じくする船という事で、誰が来たか予想出来ていたようだ。


「直接話をするのは初めてか……。キングダム船団ではどうも。今回も、タフなお仕事だったようで」


「なんであんたがここにいるんだい。ユーリ・ダーククラウド少佐殿、だったか?

 銀河に散らばる遺跡船の全権限を握っている、三大国ビッグ3のお尋ね者。

 船団から逃げ出したとは聞いていたがねぇ」


 赤毛の少女に応えたのは、傷面の男の横にいたけんのある中年女性だ。

 その他、艦橋ブリッジにいる全員が、赤毛とメイドの武装集団を警戒している。

 キングダム船団で戦闘になった事を思い返せば、当然の反応ではあった。


「PFCスカーフェイスの責任者、フロストであります、ユーリ・ダーククラウド少佐。

 本艦はメナスとの交戦により自力での航行機能を喪失しました。どうか航行条約に基づく救助を願います

 船団を襲撃した責任は私にある。私の部下は命令に従ったに過ぎません」


 それはリーダーの傷面、ジャック・フロストも同じではあったが、どんな相手だろうと救助を求めるのに躊躇いはなかった。


「『命令』? それこそあんた方も連邦の命令で動いただけだろ。そんなの責任なんて問いていられないよ……。

 指揮官だと言うなら部下をさっさと上の船に移乗させる! 部下を生かして帰すのが指揮官ってもんだ」


 軍属生活も長かった赤毛ソルジャーは、いまさら末端の兵士の責任問題などどうでもよい。これもまた戦場の掟だ。

 少なくとも指揮命令系統下で戦う限りにおいて、その兵士は盤上の駒に過ぎないのだから。

 そういう意味では、常に自分の意志で戦っている赤毛には不良軍人であるという自覚があった。すんませんプリスキン大佐、でも大隊指揮を小娘に投げるあんたも悪いよ。


「アルケドアティス、今から戻る。全員にゲストの受け入れ準備を」


『お嬢さま、メナス艦隊が動きます。速力のあるタイプから先行してくる模様』


「ほっときゃいいものを……なんでわざわざケンカ売ってくるんだか。

 全員収容したら全速力で離脱する。接触して船団までメナスを引き摺って行くのは避けたい」


 救助さえ終われば、こんな物騒な星に用はない。

 さっさと脱出しようというところで、監視していたメナス群が動き出したのを確認したとの報告が。

 懸念していた事態となり、赤毛がしかめっ面になる。


「待ってもらいたい、まだ部下が戻っていない」


 しかも、宇宙船の部品を探しに出たスカーフェイスの人員も、母船ハングドマンを離れたままだという。


「じゃ今すぐ呼び戻せ。ここでメナスとやり合う気はないぞ」


「もうやってる! ランツ戻りな! 補修部品はもういい!!」


 副長のカナンがアルケドアティスの通信システムを経て部下を呼ぶが、そちらの方も非常事態という返答だった。

 エイムに比べれば大した力は無い、とされる原生生物の大型節足動物だったが、凄まじい数に囲まれ身動きが取れなくなっているのだとか。


「ならさっさと迎えに行こう。エイムで先行する。アルケドアティスは全員を収容し次第こっちを追ってこい」


「……そんな時間はないのでは? あの船の戦闘力は理解できるが、メナス群との戦闘回避を優先するべきです」


 赤毛は即救援に出ようとするが、これに違を唱えるのが 本来部下を助けるべき立場の傷面だった。

 アルケドアティスが強力な戦闘艦とはいえ、メナス艦隊を相手に常勝はありえない。交戦は避けるべきだ。

 全滅を避ける為、少数の人間を見捨てるのは宇宙航海における鉄則でもある。


 だが、フロストがこの場面でそれを口にしたのは、また別の意味があった。


「それなら最初から母船団離れてスカーフェイスを助けになんか来なかったよ。

 リスクは織り込み済み、最速で掻っ攫って逃げる。ギリギリを攻める現場なんて日常茶飯事だっつーの」


 傷面のセリフに含むところがあるのは赤毛にも分かったのだが、なにぶん時間もないのですぐに次の行動に移る。

 優先順位を決めたら他を二の次にするのは長年の習性だ。


「専用プロトコル持ってないから、こっちから通信できない。すぐ拾えるように迎えが行くとスカーフェイスから部下の方へ連絡を。

 リングフィール、メイファ、わたしの後方に付けて援護だ。行くぞ!」


「かしこまりました」

「はーいお嬢さま」


 返事も聞かずに艦橋ブリッジを出ていく赤毛と、忠実に付き従う長い茶髪の清楚系メイドに、黒髪を一部赤く染めているメイド。

 大股で先頭を切っていく村瀬唯理の背中を、ジャック・フロストは興味深そうに見つめていた。





【ヒストリカル・アーカイヴ】


・環境アセスメント

 惑星や施設内など一定範囲における生存環境を評価した精査情報。

 ハビタット値という数値指標が基準とされ、1に近いほどプロエリウムなど人類の生存に適しているとされる。 

 元は開発事業などが自然環境に与える影響の調査とその対応を指す用語。


・専用プロトコル

 通信を行う上での手順や暗号形式といったモノを規定するフォーマット。

 秘匿性の高い通信は独自のプロトコルを用いるのが常識であり、これが合致しなければ通信不能ということも多々ある。




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