77G.ツインエンジン ビッグシリンダー
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キングダム船団がターミナス星系を離れて、1週間と少し経った頃の事である。
船団の代名詞
一時は
第12区のワケあり住民など、他に行き場が無い船員は気密が確保されてもいないうちから、自分の棲家に戻ってきていた。
居住区中央の共有ガーデンスペースから薄暗い連絡通路に入って暫し、生命維持機器の集中するメンテナンスエリアに近い奥まった場所に、その
一見すると看板も店のプレートも掲げられていない物置の扉のようだが、中に入ると21世紀で言うレコードショップや駄菓子屋のように様々な物が所狭しと敷き詰められていた。
奥まった場所にあるのが不幸中に幸いしたか、店の中は多少の荷崩れと温度低下による結露程度で、それほど荒れてもいなかった。
サークルマートは『
一方で、大っぴらに
つまり、サークルマートに来る客は、いずれも変わった物を買いに来た変わった客である割合が多い、という事になる。
「いらっしゃーい」
そして、再開して最初の客が来た。このような店なので、客が来ない日も珍しくない。
ちなみにオンライン通販は受け付けていない。船団の通信ネットワークのフィルタに引っかかるブツが多いので。似たような理由で店番を
このような、後ろ暗いところのある客しか来ない店。来店客をジロジロ見ないのも、マルトーなりの顧客対応だ。客の中には
マルトーは動体センサーや熱センサーの動向をチェックしながら、自身は客の方を見ないでゲームなどしていた。
「あの……ここって結構何でも手に入る、って紹介されて来たんですけど」
そんなところに、なんとも珍しく声をかけてくる客。
常連なら恥をかなぐり捨てた趣味と性癖全開の会話をする事もあるが、その声には聞き覚えが無い。店内モニターで確認したIDも、はじめて見る一見客の物だ。
いったいどんな客が来たのかと、マルトーが面倒臭そうに顔を向けると、
「お……おぉ……!?」
そこにいた美少女の姿に、思わず目ん玉見開いてしまった。
美麗に整っている
意志の強さを感じさせながら理知的でもある瞳と、一方で蠱惑的な唇。結晶のように鮮やかで透明感のある赤毛のミドルヘア。
一見して細身だが、しっかりと引き締まった筋肉が付いている姿勢の良い肢体。
よく伸びた四肢に、大きく突き出された胸の膨らみと、
そんな艶かしいカラダの線が、前を開けたジャンパーに薄手の環境スーツのみという服装で、くっきり露わになっている。
マルトーはアホ面のまま固まっていた。
好みのタイプど真ん中なセクシー系美少女がいきなり目の前に現れたのだから、これはもう仕方がない事ではある。
当然、店員が接客しなければ客が困るワケだが。
「『サークルマート』。
「あ……? ハッ!? いや! いえ!! どうぞ! いらっしゃいようこそサークルマートへ! 何をお探しで!?」
やや困った顔で言う赤毛の美少女に、テンパッた裏声で対応してしまう太め店主。僅かに傾いだ仕草も大人びた中にさり気なく可愛らしくて生きるのが辛い。
こう見えて真面目に商っているマルトーは、緊張しながらもお客様の要望を聴き、全力でそれに応えるつもりだった。何せ相手が美少女なので。男子として当然力も入る。
ところが、今後長い付き合いとなるその赤毛の客は、とんでもない難物だったりした。
「は……? れ、『レールガン』??」
「そう、ハンドガンサイズの、個人携行用レールガン。例えば、フェデラルアームズの『FAEGS-PHR440』、なんですけど」
「フェデラルのファーガスシリーズ、パー440? って100年前の……!?」
赤毛の少女の探し物を聞いて、店主の頭に上っていた血が一気に下がる。
生身の個人が持つ
レーザーガンと比べても、メリットがほとんど無かった為である。
ハンドレールガンなど今となっては武器コレクターくらいしか所持しておらず、当然ながら生産もされていない。
またそれ以前の問題として、マルトーは
「というワケでですね……申し訳ないんですけど、ウチはこっそり売るにしても年齢規制解除したNSVくらいの物で、武器とかインジェクション系は扱ってないんですよー。ホント申し訳ない」
言葉だけではなく、本当に申し訳なさそうに頭を下げるマルトー店長。相手が美人な分だけ痛恨なのである。
そんな太め店主を、少し探るような目で見ている赤毛の少女。
これも、事前に話に聞いて想定していた事態ではあった。
「…………以前は火器だけではなくガンボートやエイムまで取引していたとか。
『調達屋サークルマート』。かなりやり手だったそうですね。船団の武装にも相当噛んでいたって」
一見して荒事と無縁に見える丸め店長ではあるが、ちょっと前まで相当手広くやっていた、というのが来店前の下調べで分かった事だ。
加えて、マルトーを紹介した双子の少女からは、その付き合い方なども聞いて来ているが。
こちらの情報に関しては、赤毛娘としてもやや疑問だ。
「え? ……あ、あはは昔の話昔の話。いやーその手の商品ってどうしてもお客さんも神経質になっちゃうでしょ? だから僕も今みたいに大人しいお客さん向けの商品を扱っている方が気楽なんで――――――――
あのー……その辺の話って誰から聞きました?」
「CCSパンナコッタのリリスとリリアから」
「あー、あのお二方…………ん? て事は、もしかして新しく入ったエイムオペレーターさんって!?」
赤毛の美少女の口から出た
だが、その顔もすぐに呆気に取られたモノに変わった。
貨物船『パンナコッタ』の新入り、皇国の『カミカゼエイム乗り』もビックリなエースオペレーターといえば、キングダム船団内の安全保障畑では有名人になりつつある。
まさか『
「なるほどー、あの子たちと同じ船のー……。でもなんで個人用レールガンなんて骨董品を? それに装備ならヴィジランテの方で調達してもらえるでしょ?」
「できるだけ誰にも知られないように入手したいんです。可能であれば、エイムや宇宙船、他の装備も」
しかもその赤毛娘は、所属する船や船団上層部にも秘密裏に兵器を手に入れたいと言う。
単に時代遅れの武器が欲しいから、というだけの話ではない。マルトーの店を選んだのも、相応の理由があるという事だ。
雑貨を扱う店も、あるいは武器を扱うのも、サークルマートひとつではないのだから。
そんな赤毛娘の事情はともかく、太め店長の方は面倒が多いクセに利益率の小さい武器販売は、正直あまりやりたくないというのが本音だ。
特に、そっちの営業を再開したと知れると、また兵器マニアの
「うーん……そりゃ難しい。さっきも言ったけど今は武器取引してないし、知られるとちょっと困るヒトもいるので…………」
改めてお断りする太め店主。美人に良いところを見せるのと、アクの強い船長らを相手に神経を削るリスクを秤にかけた末に、穏やかな生活の方が勝った。
のんびり趣味にも没頭できるというもの。
船から逃げ出す事態となった際には冷や汗もかいたが、今の旗艦の火力なら、安心して船旅が出来そうなのだ。
だというのに、好んで嵐の航海に漕ぎ出したいとは思わない。
物言いは控え目だが固そうな店主の意志に、赤毛娘は少し落胆したような溜息をついていた。
とはいえ、
故に、あまり無理強いする気もなかったが、最後にもうひとつ教わった事を試してみようと思う。
「あの……ふたりからは、こ……
と言うと、赤毛の少女は
そのまま前を開いたので、当然の如くシットリとした白い生肌が露出してしまう。
「こんな感じでいいのかなぁ…………?」
小声で疑問を口にしながら、意図せぬ上目遣いで太め店長を見つつ両手でもって寄せて上げる赤毛の少女。
そのただでさえ
なお、リリスとリリアのエロ双子からは、許
◇
色仕掛けで商売するように言われるのはとんだ風評被害だ、と石化状態から復帰した太め店主は、力強く抗議していた。その場にはいないリリスとリリアの双子に対して。
これ以上の犠牲者が出る前に、誰かどうにかして欲しいと思う。自分と赤毛の美少女の事だ。
一方で赤毛娘に対しては、
秘密裏な武器入手に関しては、いろいろ方法があるらしい。一度は足を洗ったが、伝も手段もマルトーには残っているのだとか。
例えば、メーカー機密がかかって個人製造出来ない部品のみ
そこで改めて必要な物について問われる唯理だが、
マルトーも、もはや何も言わずに依頼された仕事にかかっていた。イイもん見せてもらった以上、美少女の為に働く事に何の疑問もないのだ。
その赤毛娘の頓着の無さが若干心配になったから、というのも理由のひとつであったが。
かような経緯でハンドレールガンを入手したのが、マルトーに依頼を出してから3日後の事。キングダム船団に同行している共和国艦隊のある筋が抱えていたジャンク品を見つけてきたらしい。仕事は出来る太め調達屋だ。
ちなみに、改造済みの連邦製品で唯理が探していた物より更に古いブツだが、無論贅沢を言えるようなモノでもなかった。
当初の唯理の考えでは、独自の武器入手ルートは一種の保険だった。以前からの習慣で、資金や物資、情報、コネクションは複数用意しておかなければ気が済まないのだ。
決してパンナコッタが信用できないとか頼れないとかそういう事ではない。
ないのだが、味方にも手の内を隠すのは、もはや唯理の習性と言ってもよかった。
「どこからこんなの持って来たのかなー? どうしてわたしにも内緒にしてたんでしょー?」
早々にその手札をオープンするハメになり、エンジニアのお姉ちゃんからチクチクやられている赤毛だったが。
旗艦フォルテッツァを占拠したテログループへの強襲作戦実行に際し、唯理は止むを得ずハンドレールガンの所持をパンナコッタの皆に明かす事となった。攻撃の肝にする以上、黙ってもいられなかったのだ。
当然、何故そんな物を持っているのか、どうして秘匿していたのか、そしてどこから入手したのかが問題となる。
理由に関しては、唯理の趣味。
以前、恐竜みたいなニワトリを相手にした時に
黙っていたのは、時代遅れの武器が欲しいと言って手間や心配をかけたくなかったから、と言っておいた。事実、誰が聞いたって問題のある武器である。
そして、入手ルートは頑張って隠し通した。手の内を隠す意味もあるが、何より取引先へ通す筋というモノがあるのだ。
特に、マルトーは再び武器取引に手を染めたのを誰にも知られたくないらしい。唯理としても、それを裏切る事などできない。
故に、船長に賄賂を渡す事で、追及の手も厳しいエイミーやフィスを
具体的には、一緒にお風呂に入る事となった。オモチャ確定である。どんな目に遭うかと思うと、今から腰が引ける赤毛娘だ。
その船長からの取り成しで、エイミーとフィスは食べ物で釣る作戦となる。同時に可愛い服装で媚を売れとの指令が。恐るべきは戦巧者。
そんな温いやり取りをしながら、唯理はテログループに占拠された旗艦フォルテッツァへの突入作戦の準備を進めていた。
船長に言われて武器入手の件は一旦保留する事としたエンジニア嬢であるが、作業しつつも機嫌は直っていない。
唯理の言い分も、あまり信じてはいないようだ。
加えて、ハンドレールガンの事以外にも、エイミーのご機嫌を斜めにする案件が。
「このグラウンドヴィークルもひっどい……。仮にも船の専属エンジニアとして、こんなのを黙って作られたんじゃ立場がないんですけどー」
ジト目なエイミーさんの唯理へのあたりは、かつてない強さだった。裏切り者の赤毛娘は渋い顔で小さくなるのみだ。
格納庫でエイミーが調べているのは、一見して
車体の前後に直径1メートルに近い大型のタイヤを備えた、ハンドルと
その内容も、大雑把で場当たり的で強引極まる物。というのはエンジニア嬢のお言葉だ。
何せ、小型のジェネレーターに超小型モーターを強引に繋げ、そのモーターに直接タイヤを被せているような代物。
組んだのは赤毛である。
これに関しては、ハンドレールガンと違って完全に趣味だ。広大な艦内や至近の宇宙空間を移動する小型のヴィークルが欲しかったのだ。なお、重力制御機は付けるだけ付けて制御が出来ずに放置されていた。
単に小型ヴィークルが欲しいなら、船団内でもキャッシュを払えば買えなくもない。
しかし、タイヤ走行のヴィークルなどこの時代にはほぼ存在せず、また赤毛娘の性格的に保護者たちから許可が出るか分からないので、これまたこっそり作る事としたのだ。
今回の対テロ強襲作戦で、唯理が扱い易いヴィークルを使うという事でここぞとばかりに持ち出してきたのだが、そのあまりに出鱈目な作りにエイミーからしこたま怒られた。
「車輪式の接地走行……なのは、この際置いておくとして……置いておくとして!」
「ハイッ!」
「これ速度調整とかジェネレーターの出力制御でやってるの? 姿勢制御は無し? 重力制御とかコントローラーが無いとか信じられない! こんなの乗ったらどこ飛んでいくか分からないじゃない!! 何考えてるのこの娘はー!!」
「ひゃ!? ごごごめんなさ…………!!?」
今もまた、
横で仕事していたオペ娘も、コイツやりやがった、という呆れ顔である。
「とりあえず今は使えるようにはするけど! これ後で全バラしして一から作り直すからね!!」
「よ、よろしくお願いしまーす…………」
出来損ないのバイクを怒りながらもそのまま全面改修すると言うあたり、エイミーも唯理に甘いと言うしかない。
それはそうと、そろそろ胸を開放して欲しいと思う赤毛娘であった。
◇
旗艦フォルテッツァをはじめとした超高性能戦闘艦が持つ専用の通信網、ダーククラウド・ネットワークによりテログループの人数と装備は把握できた。
その時点で艦長権限のレベル9以外はテログループに握られており、また人質を取られている事から、船団長もテログループ側の要求を蹴るのは難しいと考えられる。
レベル9は
攻撃にせよ移動にせよ、次のアクションを起こされる前に手を打たねばなるまい。
いずれにせよ、唯理の対人質事件の対応メソッドは、
それは、犯人の即時殲滅。
合理的に考えればそれが最も被害を抑え得る戦略である、と徹底した教育を受けてきたのだから。
犯人側の要求を聞き生殺与奪の権限を与えるのは最大の下策。例え人質を殺されかねない非情の決断となっても、犯人を最速で消去する事に勝るリスク管理はありえない、と。
そんな事を眼光鋭く言う赤毛の少女に、言葉を失うエンジニア嬢と引き気味なオペ娘。
だが、船長のお姉さんは理解を示した。表情は硬かったが。
このまま時間が経てば、最悪の場合人質ごとフォルテッツァを奪われてしまう。
最終的なコントロール権限は失わないにしても、船団長と旗艦を失くしたキングダム船団のダメージは計り知れないものがあるだろう。
それに唯理の作戦には一定の成算もあり、マリーン船長が各方面も説得して、テログループ排除を優先する方向で動く事となった。
フォルテッツァを制圧したテログループ、
そして、乗り込んだ後は閉鎖された各区画を突破し、艦隊司令艦橋に隠密裏に入り不意を討ってテログループのリーダーを排除。
大まかな作戦は、以上のようになっていた。
センサーを
それも、あからさまにセンサーを撹乱するのではない、相手にも気付かせないカムフラージュに類するモノだ。
艦内に潜入すれば、唯理の
併せてテログループに奪われた全
「んで、結局またユイリが突っ込んでいく事になるのかよ……。相手は手錬のPFCだぞ。しかもこんな小惑星帯の近いところでEVAスーツだけで外に出るとか…………。
コントローラー立ち上げた、リンクできるかやってみ」
「うん」
バイク型ヴィークルのシステムを弄っているツリ目のオペ娘は、この作戦が不満のようだ。
他にやり様も無い、とはいえ、赤毛娘を単独で敵地に放り込む事に違いもないのだから。
面倒を唯理ひとりに押し付けているようで気分が良くない。
要するに心配なのだが。
「オンラインできてるよ。エイムと同じ制御システム、ありがたいね」
そんなオペ娘の心、赤毛娘知らず。
か、どうかは定かではないが、唯理の方はバイクに搭載された制御フレームに
本職の手が入ったおかげで、扱いやすさが全然違う。今の状態に比べれば、唯理が組んだ直後の物体は走る自爆兵器と言えただろう。もっと勉強しなければ、と思う。
時間が無いので基本的な
ここまでされていると、ダメ出しを形で示されているようで、いっそ恥かしく感じる唯理である。
その姿を正面から見ていたフィスとしては、もっと違うところを恥らってほしいと思うところだが。
「ユイリおまえ……前閉めろや。丸見えになったらどうすんだ」
「ん?」
目を逸らしたいが目が離せない。
そんな心境のオペ娘は、赤毛娘の胸元に視線を釘付けにされていた。
なんせこの赤毛、黒地に赤の
しかも、バイクのハンドルを握り前傾姿勢になっているので、重力により巨乳具合が殊更強調されていた。
「ああ、なんかジョイント外しておくと首とか胸が楽で……別にスーツが息苦しいとかってワケでもないんだけど。開放感かな?」
自分でもよく分からないと首を傾げる赤毛。おっぱいも一緒にゆさっと揺れるこの重量感よ。
「EVRスーツ、着る物に悩まないのはいいし着心地も良いんだろうけど……やっぱりちょっと苦手かも。裸の方が楽かもしれない。まさか自分が裸族とは思わなんだけどなぁ……」
本来は一日中着ていても問題ないはずなのだが、以前から唯理はプライベートだと
この時代で目覚めて以来、そのうち慣れると思ったが、どうやらそうでもなかったらしい。
だからと言って、実際は裸族というワケでもないのだが。
単に
ただ、どう考えたって
結果として、少しでも楽な格好でいようと思うと、そんなぷちエロい見た目になってしまうらしい。
あるいは、マルトーの店の件で癖になったのかも知れない。
「仕事が始まる時には閉めるけど……見苦しい?」
「まぁ………………オレらの前だけならイイか。ヨソの人間がいるところだとマズいだろうけどな」
そして、オペ娘は前言を翻した。本人がそれで良いと言うなら、もうそれでいいかなと。
決しておっぱいの眩しさにやられたワケではない、と自身に言いワケするものである。
ヨソの人間云々の部分は手遅れだったが。
ちなみに、この間無反応だったエンジニア嬢は、前傾姿勢により突き出された赤毛娘のお尻が
「しゅ……しゅごい」
と、半ば魂が抜けていた。
これで仕事はしているのだから、優秀な娘さんなのだろう。性癖は確実に歪んできているが。
【ヒストリカル・アーカイヴ】
・レールガン(個人携行装備)
電磁レールのローレンツ力により弾体を加速し投射する装置。その個人サイズ版。
レーザーガンの利便性に追いやられ、旧式の武器と化す。
レーザーに比べ弾数などで連続発射数に劣り、宇宙船など密閉空間では機械設備を破壊しやすいという欠点はあるが、質量弾ならではの
・可視光擬態機器
オプティカルステルス、またはヴィジビリティージャマーとも言う。
ある種の電磁波を発生させ光の波長に干渉し、視覚的な遮蔽効果を発揮するシステム。
完全な透明性からボヤけて見える程度まで、機械の性能と価格で幅が出る。
・NSV
ナチュラルセンス・ビジョン。全感覚シミュレーションシステム『オムニ』専用のソフトの、いち
仮想現実にて様々な体験が出来るソフトウェアだが、その用途は大人の性的体験を目的とした物に大きく偏っているのが現実である。
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