第6話

 ハモンドが手にするのは、オーハラ流伝統の長剣。刃渡りも幅も平均的で、片手でも両手でも扱うことができる。

 一方のアンドルーズの得物は、幅広の長剣だ。刃渡りもハモンドの剣よりやや長い。基本的に、両手で扱う。アンドルーズはかなりの巨漢であって、この剣も彼にかかれば小さく見える。

 獲物には重量差があり、手数ではハモンド有利、一撃の威力ならアンドルーズが上だろう。

 試合場の中央で対峙したまま、ふたりは動きを見せない。

 武術家にとって最高の舞台であるマルグリット杯の緒戦だ。緊張で硬くなるのも当然だし、どうしても慎重になり、手が出にくくなるのも無理からぬことだ。

 マーシャは同時に行われているほかの三試合にも目を向けるが、どの試合も似たようなもので、動きが少ない。

(長期戦になれば、怪我持ちのハモンド殿が不利。どう出る、ハモンド殿――)

 そのとき、ハモンドが動いた。

 中段に構えていた剣をすっと引き、足を幅広に開く。腰を落とし、上体はたわませて前傾させる。踏み込み速度重視の構えだ。

 しかし、アンドルーズは仮にもマルグリット杯本戦出場者である。いくら速度があっても、愚直な踏み込みが通じる相手でないのは間違いない。

 アンドルーズは、正眼に構える。基本中の基本といえる構えだが、結局のところこれがもっとも攻防に優れ、いかなる状況にも柔軟に対応できるのだ。

「参るッ!!」

 ハモンドが、一気に間合いを詰めた。低い姿勢での踏み込みから、その勢いのままに右手の剣を横薙ぎに振るう。

「応ッ!!」

 アンドルーズが、剣を立ててハモンドの剣を受ける――剣と剣がかち合おうとしたその瞬間、ハモンドは踏み込んだ足を軸足にしてくるりと回転しつつ、アンドルーズの脇に廻りこんだ。

「はッ!」

 がら空きとなったアンドルーズの脇腹に、ハモンドは鋭く突き込んだ。

 絶対の好機。しかし、ハモンドの剣先は、アンドルーズの胴を掠めたのみ。アンドルーズは、その巨体に似合わぬ素早い反応で、ハモンドの剣の切っ先を避けてみせた。無論、審判の旗は上がらない。

 突きを避けられたことにより、ハモンドの重心は前方に流れた。アンドルーズにとっては好機だ。しかし両者の距離がごく近いため、アンドルーズも斬撃を繰り出すことはできない。このような場合、有効なのは体当たりである。

「ふんッ!」

 アンドルーズの巨体がハモンドの胸元に迫った。ハモンドは後ろに跳んで体当たりの衝撃を和らげようとする。しかし、とっさに左腕を上げて身体を庇おうとしたのが拙かった。

「つうッ!?」

 ハモンドの顔が、苦痛に歪む。

「……!」

 アンドルーズも、ハモンドの尋常ならざる様子に気づいたのであろう。ハモンドの左方に回り、矢継ぎ早の攻撃を仕掛ける。

「むうッ……」

 ハモンドは防戦一方となる。アンドルーズは決して大振りせず、細かく刻むような連撃でハモンドを攻め立てる。常に足を動かし、ハモンドの左側に位置取ることも忘れない。

 ハモンドの左腕が悪いと見たアンドルーズは、ハモンドを消耗させる作戦に出たのだ。

 攻め手と守り手では、守るほうが圧倒的に消耗が激しい。いち早く状況を覆さなければ、ハモンドに勝機はなくなる。

 アンドルーズの攻めはどこまでも慎重で、隙はほとんどない。ならばハモンドは、どうにかして隙を作らなければならない。

 マーシャの隣では、オルグレンが早くも勝利を確信したらしく、勝ち誇ったような笑みを浮かべていた。

(どうする、ハモンド殿)

 アンドルーズの攻勢はなおも続く。それを受けるハモンドの剣は、徐々に乱れていく。本来状況に合わせ片手持ちと両手持ちを使い分けるのがオーハラ流だが、ハモンドは右腕一本しか使えないのだから当然だ。

 とうとうハモンドの剣が下がった。その左半身は隙だらけだ。

「もらった!」

 絶対の好機ながらも、油断のない鋭い斬撃が、ハモンドに迫る。

「おおおおッ!!」

 凄まじい気合声とともに、ハモンドがアンドルーズの剣を打ち落とした。その剣は、負傷しているはずの左腕に握られている。

「いまだ、ハモンド殿!」

 マーシャは思わず立ち上がり、叫ぶ。

 ハモンドは身を伏せると、体勢を崩したアンドルーズの足首を全力で払った。アンドルーズが尻餅をついたところで、首筋に剣先を突きつける。

 文句なしの一本であった。

 観衆が、大きな喝采を上げる。

「完敗です。しかし――ハモンド殿、あなたは左腕を痛めていたのでは」

 立ち上がったアンドルーズは、率直に疑問を口にした。

「たしかに、このとおり」

 ハモンドは、震えが止まらない左腕をアンドルーズに見せ、笑った。

「左腕に傷を負っていると知れば、そこを攻めるのが常道。なればこそこの左腕は、相手の裏をかく切り札として使える――そう踏んだのですよ。一度しか使えない切り札ですが」

「なるほど――お見事、私の完敗です。まだまだ修行が足りなかったようだ」

 アンドルーズは一礼すると、快活に笑いながら試合場をあとにした。

 やはりハモンドの見立てどおり、アンドルーズは襲撃事件については知らなかったようである。

「くっ……あの馬鹿者……怪我人相手に敗れるとは、わが道場の面汚しめ」

 関係者席のオルグレンが、そう吐き捨てた。

「それはあまりなお言葉。すばらしい試合であったではありませんか――どこぞの無粋な輩の横槍がなければ、もっと良き試合が見られたでしょうが」

 マーシャの言葉に、オルグレンは怒りをこらえるので精一杯といった風情であった。渋面もあらわに席を立ち、その場から立ち去ろうとする。

「オルグレン殿、ひとつだけよろしいか」

「なんだ」

「実は、ハモンド殿の負傷――何者かに金で雇われた暴漢によるものと判明しております。私の師も、もしまた同じような事件が起きるならば、あらゆる手を尽くして犯人を暴き出してみせる――そう申しておりました。そのときは、ぜひカリム道場にもご協力を願いたい」

 オルグレンは、冷や汗を浮かべ頷くことしかできぬ。

「私から申し上げたいのはそれだけ。ああ、ご友人のトニ・ヤーマス殿にも、機会があればこの話、お伝えくださいますようお願いいたします」

 マーシャは、口元に微笑を浮かべそう言った。しかし、その眼光はどこまでも鋭く、冷たい。

 マーシャが発する気迫に気圧されたオルグレンは、逃げるようにして関係者席を離れていった。


 オルグレンを脅しつけたマーシャは、すぐに選手控え室に向かった。

 ハモンドは、桶に汲んだ井戸水で、左腕を冷やし続けている。

「ハモンド殿、左腕の状態は」

「こうして冷やしているおかげで、多少は痛みも和らいできましたが……今日は、もう剣を握ることもできぬでしょう」

 ハモンドの左腕は使い物にならぬ、そう相手に思い込ませたところで、左手を使う。ハモンド自身が言ったとおり、一度しか使えない奥の手を、一回戦で使ってしまったのだ。

「できれば、決勝戦まで取っておきたかったのですが……」

 しかし、それは言っても仕方のないことだ。奥の手を隠したまま負けてしまっては、元も子もない。

「しかし、私は負けませぬよ」

 ハモンドは、ぎらついた眼でそう言った。その眼光には、どこか尋常ならざるものが宿っている。

(腕の痛みで、極限状態に達したか――しかし、これならむしろいけるかもしれない)

 痛みや疲れが極限に達するまで追い込まれたとき、人は時として信じられない力を発揮することがある。古くは戦場で、このような現象がよく見られたという。

 マーシャ自身は経験はないが、とある試合において、肩の骨を完全に砕かれた武術家が猛烈な反撃をみせ、勝利したのを見たことがあった。

 いまのハモンドは、そのときの武術家と同じ眼をしている。

「見ていてください。なぜか、身体がとても軽いのです。相手が誰であろうと、負ける気はしませぬ」

 ハモンドは、不適に笑った。


 マーシャの予想通り――ハモンドは、目ざましい活躍を見せた。まさに破竹の勢いで、順調にトーナメントを勝ち抜いていく。

 片腕の不利などまるで感じさせぬほど、ハモンドの剣は冴え渡っていた。

「怪我の功名と言うべきか。それにしても、凄まじいものだ」

 ハモンドの異常な好調――これは、決して偶然によってもたらされた幸運ではない。そのひょうきんな見た目からはとても想像できぬ、きわめて強靭なハモンドの精神力があってこそ実現したものだ。

「あとは、この調子を最後まで維持できるか、それがすべてだ」


 とうとう、準決勝である。

 ハモンドは、いまだ尋常でない好調を維持していた。

 相手は、鉤槍遣いである。鉤槍は、突くだけでなく、引き切ることもできる厄介な武器だ。

 剣でこの手の長柄武器と対する場合、いくつかの対処法が確立されている。たとえば楯を片手に、間合いの長い槍の攻撃を防ぎつつ、じりじりと前進するという方法だ。また、ひたすら防戦に徹し、敵の攻撃が単調になるのを待つという戦法もある。

 しかし、この日のハモンドは一味違った。

 予備動作が少なく、速度もある槍の突きを、右手一本でこともなげに打ち落とし、ぐいぐいと前進していく。鉤槍遣いは、あっという間に試合場の端に追い込まれてしまった。

「まるで、かつてのマーシャ・グレンヴィルを見ているようですな」

 マーシャの近くに座っていた一人の男が、そんなことを言っている。

「くうッ!」

 鉤槍使いは、獲物を横に薙いだ。ハモンドを後退させることが目的であったが、直後、鉤槍遣いの視界からハモンドの姿は消えた。

 ハモンドは、地面にその丸い腹が付くほど低く身を伏せ、槍を避けたのだ。そして、その体勢から一気に鉤槍遣いに肉薄した。

 鉤槍遣いが槍を引く間もなく、ハモンドはすれ違いざまに三つの斬撃を相手に叩き込んだ。

「勝負あり!」

 審判の旗が上がった。

 マーシャは、すぐさまハモンドの控え室に向かう。

「やあ、グレンヴィル殿。どうにかここまでやってきましたよ」

 眼光は衰えていない。しかし、その顔色はひどく悪い。

「決勝の相手は決まりましたか?」

 ハモンドが問うが、準決勝二試合目の結果はまだ出ていない。

「しかし――おそらくは、ケネス・カッセルズでしょう」

 ハモンドの試合中以外は、マーシャはほとんど彼につききりであった。ほかの出場者の試合は、ちらりとしか見ていないが――それでも、垣間見たカッセルズの実力は群を抜いていた。順当に勝ち進んだカッセルズは、いま準決勝を戦っているが、マーシャには彼が負けるとは思えない。

「なるほど、あなたと激闘を繰り広げたという、あのカッセルズ殿ですか。これはますます燃えてきた」

 もともと、結婚を前に箔をつけるためマルグリット杯を志したハモンドであったが、今の彼は目前の試合のことしか考えていないようだ。

 試合場から、ひときわ大きな歓声が上がった。準決勝の勝者が決まったのだろう。

 休憩を挟んだのち、決勝戦は開始される。

「もはや、私から助言できることはなにもありません。奮戦されよ、ハモンド殿」

 マーシャの言葉に、ハモンドは力強く頷いた。


 夕闇迫る競技場。

 決勝の舞台に立ったハモンドは、対戦相手のカッセルズを見て驚愕した。

 カッセルズは、中背ながらみっしりと全身に筋肉を蓄え、鷲鼻と細面とは不釣合いに大きい両目が特徴的な男だ。そのカッセルズもまた、ハモンドを見て大きな眼をさらに見開いた。

「あなたは、あのときの……」

「どこかで見たことがあると思っていたが――なんとも、奇妙な縁だな。世の中は狭いものだ」

 ハモンドが揉め事に巻き込まれた際、助太刀をした人物。それが、カッセルズであったのだ。

 互いの実力を、間近でその眼にした者同士である。

「相手にとって不足なし」

 ハモンドの言葉に、カッセルズも頷いた。

 審判に促され、ふたりは距離をとる。

 ひと呼吸間を置いたのち――審判の旗が振り下ろされた。

 

 はじめに動いたのは、ハモンドである。

 準決勝までは、左腕の痛みなど忘れていたハモンドであったが――ここへきて、彼にかけられていた魔法・・が切れ始めていた。

 左腕はじんじんと熱を持ち始め、その熱が全身に伝わっていく。先ほどまでの好調が嘘のように、全身が重い――いや、先ほどまでが異常だっただけだ。それはハモンド自身もわかっている。

 残された時間は少ない。

 ハモンドは、初手から勝負に出た。

 細かく歩幅を変え、さらに左右に身体を振り、細かい幻惑を織り交ぜながら、一気にカッセルズに詰め寄った。

 右腕の剣を、下段から逆袈裟に振り上げる――と見せかけて、瞬間、手首を返すとカッセルズの胸元めがけ、鋭い突きを放った。鍛え抜かれた強靭な手首がなければできない芸当だ。

「やるッ!!」

 複雑な幻惑の中から繰り出された、高度な一撃。しかし、カッセルズは上体の動きだけでハモンドの突きを避けて見せた。

 ハモンドは、さらに追撃をしかける。胴への横薙ぎから、流れるように上段斬りに繋げる。そして、さらに突きを三連続。

 ハモンド渾身の連撃を、しかしカッセルズはほとんど上体の動きだけで避けていく。

 カッセルズの遣うエッシュ流は、ライサ島に伝わる古流、カジュナ神流を祖とする流派だ。

 かのマルコム・ランドールも修めたカジュナ神流は、初撃の速度に特化した、刹那の剣と呼ばれる流派だ。しかし、その戦い方は、複雑化が進む現代のシーラント武術界においては、応用力に欠けると言われている。その欠点を補うように変化した分派のひとつが、エッシュ流である。

 カッセルズの得物も、カジュナ神流と同じく細身の剣である。受けに回った場合剣が持たない。ゆえに、カッセルズはほとんどハモンドの剣を受けず、体捌きだけでハモンドの攻撃を回避する。

 まるで剣舞を舞っているかのようなカッセルズの回避術に、客席からはため息が漏れる。

 と、ハモンドの嵐のような連撃に、一瞬の隙が生まれた。

 カッセルズはそれを見逃さない。

「ふんッ!」

 疾風のような突きが、ハモンドを襲った。

 突きは、ハモンドの頬を掠めたのみ。有効打にはならない。しかし、これは運がよかっただけだ。振り上げたハモンドの剣が、偶然カッセルズの突きの軌道を逸らしたにすぎない。

「くッ!?」

 ハモンドの攻勢が止まる。一瞬後退しかけたハモンドだったが――足を踏ん張って踏みとどまった。

「正解だ、ハモンド殿」

 先ほどのカッセルズの突きは、腰の回転と上体の力のみで放ったものだ。間合いが離れ、カッセルズが踏み込みにより勢いづいた状態で攻撃できるようになれば、その速度はさらに上がる。

 ハモンドとしては、カッセルズに攻撃のいとまを与えぬことが肝要である。とにかく前へ、前へ。嵐のような猛攻を加えるが、カッセルズは巧みにそれを回避する。

 ハモンドの奮戦に、観客たちは大いに沸き立つ。しかし、マーシャの表情は厳しい。

 ハモンドの呼吸、剣筋、足の運び――それらが、徐々に乱れていくのがマーシャにはわかった。

(怪我による熱が、来るところまで来てしまったようだ。そろそろ限界か――)

 とうとう、ハモンドの手が止まる。全身から滝のような汗をかき、呼吸は重病人のように荒い。

 好機と見たカッセルズは、後ろに跳んで距離を取る。大きく開いた後ろの足に力を溜めると、一気に爆発させた。

「しゅうッ!!」

 先ほどよりも、さらに速い。雷光のごとき神速の突きが、ハモンドに迫る。

「ぐうッ!!」

 ハモンドは身を捻り、ぎりぎりのところでカッセルズの突きを避ける。しかし――

(残念だが、ここまでか)

 マーシャが悲しげに眼を伏せる。

 カジュナ神流同様、エッシュ流の突きにも大きな特徴がある。通常の突きの間合いから、さらにもうひと伸びするのだ。

 初撃をかわして間合いの外に逃れたハモンドに、さらなる追撃が襲い掛かった。

 ハモンドの肩に、カッセルズの剣が突き刺さった。ハモンドが怯んだところに、瞬きほどの間に五発。カッセルズの突きが決まった。

「……ま、参り申した」

 審判が旗を上げる前に、ハモンドが負けを認めた。

 ハモンドは、糸が切れたように脱力し、その場に両膝をつく。同時に、客席全体から地鳴りのような歓声が巻き起こる。

 マルグリット杯の覇者が、ケネス・カッセルズに決まった瞬間だった。


 カッセルズはハモンドに歩み寄ると、手を差し伸べた。

「……かたじけない」

 ハモンドは、息も絶え絶えといった様子である。ハモンドの掌から伝わる尋常でない熱に、カッセルズは驚愕の表情を見せる。

「凄まじい熱だ。その身体でよくぞここまで――感服した」

 カッセルズは、率直にハモンドを賞賛した。

「カッセルズ殿こそ。最後まで、私の左腕を狙わなかった。私が左腕を痛めていたこと、お気づきだったのでしょう」

「私はずっと、マーシャ・グレンヴィルを倒すことを目的として修行を積んできた。相手の弱点を突かねば勝てぬようでは、グレンヴィルを超えることなど不可能だろう」

「しかし、彼女はもう引退してしまった」

「ああ、それはたしかに残念だ。このマルグリット杯で、奴を倒すことこそわが悲願だったゆえ。しかし――今日ここで、私はまたひとつ新たな目標を見出すことができた」

「新たな目標――?」

「ニール・ハモンド。五体満足な状態の貴公と戦い、勝利すること。できるなら、また来年この舞台で戦いたい。いかがか」

「わかりました。来年また、この場所で。約束しましょう」

 ふたりは、硬く手を握り合うのだった。

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