2018年10月

* 「キミと一緒にいたい、かな」

雨の日が好きだった

なにもないこの部屋に音という概念を与えるから

この世界が絶えず変化していることを確認できるから



まるで世界の終わりみたいだねといって

きみは笑った

記憶の片隅で


ねえ

最後のときなにをしていたい?


天井を見つめるきみは

雨音と似た音で



そうだったね

きみのこたえは



かわってしまったのは

ほんとうにきみだけだったのかな


雨だけは好きでいたかったな

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る