青い花
幸せになりたいってずっとずっとおもっていた
青い鳥はいつまで経っても姿を見せない
いつまでも待っていたわたし
湖のほとりに咲こうとする花を
窓から毎日眺めていた
晴れの日は空高く伸び
雨の日もその痛みを吸収しようと
やがてつぼみは青くなって
それがわたしの探していたものだって
はじめて気がついた
小鳥はさえずり
木々は揺れ
こうして世界は華やいだ
けれど私の部屋は
いつまでたっても散らかっていて
それからしばらくして
誰かが窓の外を走るのを見て
その近さを知った
外に出ることなんて考えもしなかったから
下駄箱から靴を取り出して
まず
見にいこう
あの青い花を
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