第24話 キャラクター設定【1】

作中に登場する主なキャラクターの紹介です。

詳しく来歴を語ると今後の展開に支障が出る場合があるので、

基本的には現時点で開示された情報が中心になっています。

混乱を避けるため、数値は現実社会の単位で表記してあります。



【リム】

リム・ローゼンストック

男 16歳 156センチ 48キロ (217年時点)

レウスティ連合王国リュタシア出身


長くも短くもないライトブラウンの髪にダークブラウンの瞳。

顔の造形は悪くないが、童顔で実年齢相応には見てもらえない。

子供時代の栄養不足で体格が小柄で、筋力もイマイチだが運動神経は相当に高い。

投げナイフなどの投擲武器を得意とするが、短剣を使っての接近戦もこなせる。

対人戦でも毒物や薬物を平然と使うが、人の命を奪うことには抵抗を感じている。


幼少期に両親を相次いで失い、親族に引き取られるが虐待を受けて出奔し、8歳でストリートチルドレンに。

リュタシア郊外を縄張りとする不良少年グループの一員となるが、2年後に抗争でリーダーが死亡しグループは壊滅。

憲兵隊に拘束された後、教護院に送られる予定だったが、抗訝協会の関係者にスカウトされ訓練生となる。

3年間の訓練課程を終えたものの共鳴を起こせず、更に2年かけてようやくレゾナを得るのだが……



【ファズ】

正確な名前は表記不可能

女 外見は10代中盤から後半 162センチ 体重不明 (217年時点)

出身地不明


背中の半ばほどの深い青色の髪と薄い琥珀色の瞳。

誰もが認める美貌だが、どの地域の出身者にも似ていない。

謎の多い鬼人の娘で、常識外れな身体能力と戦闘能力を有している。

スタイルはかなり良い様子だが、それを表に出さない服装をしているので詳細は未知数。

使用武器は金属製の銀色の杖で、敵と認識した相手は容赦も躊躇もなく殺害する。


人の現在の感情や過去の行動を臭気として感知する能力が備わっている。

言語は理解できるようだが、リムとの会話はテレパシー的な念話で行う。

一応の常識は身につけているようだが、まだ人間社会のことについては疎い。

リムには興味を持っているらしく、レゾナとなることにも同意して行動を共にする。



【ライザ】

エリザベート・ド・レウスティ

女 16歳 165センチ 57キロ (215年時点)

レウスティ連合王国リュタシア出身


肩で切りそろえたくすんだ金髪と灰色の瞳。

容姿は整っているが、体形はスレンダーでやや中性的な雰囲気。

レウスティ国王フィリップ・ド・レウスティの第二王女で、王位継承権第五位。

主武装は長剣だが、槍や弓やメイスといった各種武器の扱いにも長けている。

戦闘技能に突出した部分はないものの、勘の良さと反射神経でカバーしている。


父王からの命により、選択の余地なく求綻の道へと進む。

養成所の訓練課程を終えた直後、竜であるディスターと共鳴を起こして求綻者に。

叙任直後から多数の解訝に成功し、異例の速度で新士しんしへのランクアップが認められる。

一方で、検訝の旅の中で様々な不公正や理不尽を目にし、各国政府や抗訝協会に対する疑念を深めつつある。

同時に世界の在り方そのものにも不信感があり、自身でも調査する一方、人を雇って鐘楼や新生物ヴィズについての研究を進めさせている。



【ディスター】

本名なのかどうか不明

男 外見は20代 190センチ 92キロ (215年時点)

出身地不明


長めの黒髪を縛ってまとめている。

黒い瞳で精悍な顔立ちだが、雰囲気は柔和。

実在すら疑われている竜なのだが、人間としか見えない姿で行動している。

使用武器は材質不詳のハルバードで、戦闘能力はファズと同等かそれ以上。

竜に転変すると何もかもが桁違いの能力を発揮するが、滅多にその力は使わない。


自分の意思や意見はあまり表に出さず、従者のようなスタンスでライザと共に旅をしている。

竜の行動原理や存在理由は謎めいていて、ライザに対しても明かそうとはしない。

各分野に対する知識や見識は極めて深く、知能の点でも人間を凌駕しているのが予想される。



【カイヤット教官】

ニコール・カイヤット

女 37歳 179センチ 70キロ (217年時点)

レウスティ連合王国ウロフォルトレン出身


濃い栗色のショートカット、灰色の瞳だが左目は眼帯で覆われている。

険の強い印象は否めないが、年齢を経てもなお若々しさのある美貌の持ち主。

東方辺境での検訝中、戦闘で左目と左腕を失う瀕死の重傷を負いレゾナも死亡。

怪我から回復した後は現役を引退し、養成所の教官として後進の育成に当たる。


13歳という異例の若さで求綻者となった元天才少女で、20代半ばで求綻者の最高ランクである傑士けっしの称号を得た。

最後の戦闘については協会によって情報が秘匿され、カイヤット自身も語ることはないので謎のままになっている。

意欲も能力もあるのに落第生となっているリムを心配し、何かと世話を焼く。



【バーブ】

モーゼス・バーブ

男 65歳 174センチ 55キロ

アーグラシア王国ドゥラッカ出身


短髪の総白髪で薄緑の瞳。

苦悩と心痛によって痩せ衰え、実年齢よりも10ほど老けて見える。

10代から求綻者としての活動を始め、最終的には最高ランク傑士けっしに任ぜられた。

不明新生物アンが原因の訝を多数解決し、【微細裂みじんぎり】の異名を贈られる。

武器は刃の形状が独特な二挺の手斧で、老いたとはいえ常人では対抗不能な戦闘力を有している。


40を過ぎて引退し結婚、しかし幼い娘を残して妻が急逝したために男手一つで子育てをするハメに。

娘のミリアムが事故で片足を失う不幸もあったが、概ね平穏に日々を過ごしていた。

だが、国内情勢が混乱する中で登場した護国義勇軍ごこくぎゆうぐんによる不要者トラッシュ排斥活動によって家族全員を失う。

その復讐のために棄民の村に潜伏してコロナ近辺で襲撃事件を繰り返し、『コロナの怪物』という訝に認定される。

レゾナではないらしい閑寂猴しじまざるを操っていた理由については不明。



【ナール】

男 39歳

レウスティ南方で結成された盗賊団【燎原りょうげん】の頭領。

元はレウスティ軍の将校だったものの、部下による犯罪の責任を取らされて追放処分に。

その恨みから、いずれ大規模な武装集団を率いて反乱を起こす野望を抱いていた。

個人の戦闘技能も集団の統率能力も高水準な人物だったが、ファズにあっさりと撲殺される。



【ミスル】

男 14歳

ナールと出身地が同じだったせいで、盗賊団にスカウトされてしまった農家の少年。

畑仕事を続けているより生活が楽になるかも、という期待はあったが荒事には馴染めずにいた。

燎原の火が壊滅した後、アジトに隠匿されていた活動資金(金貨40枚相当)を持ち逃げして実家に帰る。



【ノーラ】

女 68歳

アーグラシア王国の大都市・コロナ近くの森に作られた、棄民達の村の長。

子供と老人ばかりの住人をまとめつつ、バーブと閑寂猴しじまざるによる破壊活動をサポートしていた。



【フラン】

詳細不明

バーブの話の中に出てきた謎の人物。

銀色の髪と褐色の肌を持つ妙齢の女性で、重要な何事かを知っている様子。



【フィリップ・ド・レウスティ】

現レウスティ連合王国の国王 ライザの父



【シャルル・ド・レウスティ】

現バレガタン公国の公王 ライザの叔父



【ヴァレリー・ド・レウスティ】

レウスティ連合王国第三王女 ライザの異母妹



【ロベール・ド・レウスティ】

先々代レウスティ王の弟の息子 ライザの従叔父

抗訝協会で第三管区長を務める大幹部

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