作中作童話 『ななつの おやすみのひ』
むかしむかし、あるところに できてすぐのくにがありました
みんな くにができたとよろこび、まいにち いっしょうけんめいはたらきました
そのようすをみていた かみさまは ひとびとに ななつのおやすみをあげました
ひとつは、おんなひとが おとこのひとに あいをこくはくする ひ
ひとつは、はるのおとずれを つげる ひ
ひとつは、かみさまのおしえをほかのくにに やさしくおしえた ひ
ひとつは、あたらしく このくにが できたことをいわう ひ
ひとつは、しゅうかくをみんなでかんしゃする ひ
ひとつは、いたずらと おばけと おかしの ひ
ひとつは、やさしいおじいさんが こどもたちに おもちゃをくばる ひ
ひとびとは、ななつのおやすみにかんしゃしてかみさまにいのりました
かみさまは とてもよろこび、それぞれのおやすみにしちにんのせいれいをつかわしました
そんなあるひのこと、せいれいのひとりがほかのやすみもほしくなり ほかのせいれいののところにそうだんにいきました
ですが、ほかのせいれいたちはじぶんのやすみがだいじで もっとおやすみのひがほしいせいれいのたのみをことわりました
やすみをふやせなかったせいれいは、つむじをまげてじぶんのやすみのひにもはたらきなさいと ひとびとにいいました
そのようすをみて、おこったかみさまはあたらしくできたくににいた せいれいたちをしちにんとも だして あたらしくおやすみのせかいをななつつくり せいれいたちをひとりずつすまわせました
それからというもの、しちにんのせいれいはじぶんのおやすみのひがきたら じぶんのせかいからおりて ひとびとにおやすみをあげました
いまでもそのひがきたら、このせかいのせいれいがひとびとのくににはるをつげるおやすみのひをあげています
そのとき、ひとびとはせいれいにはるがきたよろこびににかんしゃし しろいおかし パスハをせいれいにささげるのです
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