第41話

○漫画雑誌2

「ねえ」

 そよぎが、また某少年漫画雑誌をめくりながら言う。

「この漫画の主人公ってさ」

「うん」

「こんなキャラだっけ」

「………………」

「最初は、もっと斜に構えた感じで、こんなノリのいいキャラじゃなかったよね」

「………………まあな」

「あと、このヒロインさ」

「……うん」

「こんなバカなキャラだっけ」

「それはわりと最初からそうだっただろ」

「でも、一話のときに、主人公はヒロインののことを『おとなしい子』って、思ってた描写があったのに、後で出てきた主人公とヒロインが初めて会ったときの回想の時点で、ヒロインかなりはっちゃけてるよね? 矛盾してない?」

「………………」

「どうなの?」

「……ちょっと」

「え?」

「ちょっと初期構想からずれちゃっただけだろ!」

「お、おう」

 キャラ設定が書いてるうちに変わるなんていうのは、よくある話です。

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