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逢坂小話終~重大発表を添えて~

皆様、こんばんは。夜桜恭夜です。

ついに、逢坂怪夷奇譚、完結致しました!
初投降から、一年三か月。
最後まで書き続けて来られたのは、ひとえに、読んで下さる皆様、応援下さる皆様、協力してくれた人達のお陰でございます。
本当に、ありがとうございました!

Twitterで完結報告をしたときに、フォロワー様から、「桜の季節のピリオドが美しい」と言って頂けました。
確かに、莉桜という一人の女性の生き様を描けた事は、私個人としてもとても達成感のある話で、意図していた訳ではないのですが桜が散ると共に、この物語を完結させられた事は、改めた考えてみると、なかなかいい終わり方だったかなと思います。
ラストも丁度季節は春でしたしね。

さて、逢坂小話もこれがラストになるの、少しネタばれをば。

実は、逢坂は当初、雪那が京都の魔術炉に身投げする部分までしか考えていませんでした。
相方あしもに相談していた部分でもあり、雪那が実はラスボスになる予定だったのですが…
途中で色々変わってましたね…
物語は生き物なので仕方ない。

ですが、雪那をラスボスにしなくて今は良かったと思ってます。
だって、莉桜と雪那、二人が一緒に未来に向かう物語になりましたから。

後は、過去編(大災厄が起こる以前の江戸時代)を語りではなく、一章使って描きたかったのですが、体力と気力が続かず、断念しました。
多分、それ入れてたら逢坂はもっと長くなっていたと思います。
もし、逢坂に触れる機会が出来たら、加筆するかもしれませんが、今はこのまま仕舞い込もうと思います。

そして、これが重要。
もうお読みになった方は気付かれたと思いますが…

怪夷って結局なんやったん⁉

って、思ってないですか?

はい、正直に申しますと、この逢坂にては怪夷の正体をはっきりとは明かしませんでした。
その理由はですね…ふふ


逢坂怪夷奇譚の先にもう一つお話があるからです!


はい、ようやく発表できます。
逢坂怪夷奇譚の完結を頑張って春に持って来たかったのも、この為。

次回作の舞台は史実と異なる大正時代(実際には昭和の初期になります)
莉桜達が世界で未だ猛威を振るう怪夷討伐の旅へ出た四十年後。

今度の主人公は莉桜や雪那の息子達です✨

怪夷の脅威が去った筈の日ノ本、軍都東京で繰り広げられる痛快大正浪漫アクション。
『東京怪夷事変』

六月より連載開始予定です。


逢坂怪夷奇譚の前身にあたるお話で、本来はこっちが本筋でした。

年末ぐらいから色々準備はしていて、今、ようやく書き始めました。
書き溜めをしてから掲載開始をしたいので、六月までしばらく夜桜個人としての活動は執筆に専念致します(しろくろーむがあるので、更新お報せはしますが)

更に、この東京怪夷事変の主人公、まさかのオジサンです(笑)
四十の軍人オジサンと彼が自分を人形と名乗る青年を拾う事で物語が始まります。

しろくろーむの担当キャラも、アラサー組ばっかなので、春からキャラの平均年齢が高くなってまいります(笑)

元々畑がBLなので、可愛い女の子書くのも好きですが、男性主人公の方が得意だったりします。

新たな物語の始動までしばしお持ちください。


語りついでに、色々逢坂の経緯や感想を。

書いてて気づいたのですが…いや、自分でも、まさか描写に表す程根深かったのに、書き終えてから気づいたのですがね

逢坂の最終章の描写は、東日本大震災の風刺です。

この逢坂を最初に書き始めた時、私にとって人生の岐路とも呼べる出来事に沢山遭遇しました。
その時は、自分の心の整理を付ける為、莉桜というキャラに自分を投影して物語を紡いでいました。

それは、自分の心の中にある風景の昇華であり、根底にあるのは、自分なりの言葉で伝えたかったという思い。

そして、逢坂は未来へ向かう物語でした。

二人の乙女の苦悩や成長、周りの人々との繋がりを経て、自分の道を歩んでいくというのがこの物語で描きたかったことです。

私にも、二人のように自分の道を見つける為に、迷い、悩んだ時期がありました。
そう言った時の感情や思いを形にしたのが、この物語でした。

あとは、久し振りに幕末志士書けて凄い楽しかったです。
何度かTwitterでも呟いてるのですが、元々歴史系のお話が得意なので、これまでも幕末志士や戦国武将とかを書いては来ていたんです。

今回は土方歳三、坂本龍馬、高杉晋作の共闘が書けたのが個人的には大満足です。
最終章で拠点に上野を持ってきたのは、個人的に上野戦争の再現です。
書く前に、彰義隊の碑にもお参りしてきました。

そして、歴史改変謳っていた割に、少しだけ歴史修正をしました。
土方さんとか高杉さんの最期とかね。


私には、自分が物語を紡ぐ上で、生涯のテーマにしている事があります。
それが『生と死』
特に、『死』というテーマをずっと胸に秘めております。

『メメントモリ』『死を見つめる事は生きる事を見つめる事』という言葉が、私にとっての最大の生涯のテーマです。

死を見つめた先に、生きる希望を噛み締める事が出来る、そんな物語をこれからも書いて行けたらと思っております。

 長くなってしまいましたが、一先ず、逢坂怪夷奇譚は幕引きとなります。

また機会がありましたら、続編を書こうと思っておりますが、それはきっと、また別のお話。

一年三か月、莉桜と雪那、仲間達の活躍をお読み下さり、誠にありがとうございました!

次の物語で、皆様にお会いできることを切に願っております。



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