三幕構成という、物語を組み立てる方法を試してみた。
自分の物語には深みが足りない。
その解決方法として選んだのが、三幕構成である。
習作として小さく作るつもりだったので、一幕で一場面、最終的に23000文字で一章を書き上げた。
二章は書くか未定だけど、ストーリーとしては一章で完結させてみた。
『SRキャラで、世界の平和を守ります』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883955320 文章面やシナリオ面でも、粗が残る作品だけど、作ってみて気付いたことがある。
どこの設定をたくさん考えて、どこの設定が甘くても大丈夫なのか。
そいういう、手の抜ける場所が見えてきた。
あとは、自分で読み直してみて、自分の書いた物語ではないくらい、少しだけ筋が通った物語になった。この手法の秀逸さを実感できた。
少しくらい強引な場面転換しても、全体としては「感動」が付いて来るのである。
世界設定から入り、キャラクターがどういう工程を経て、ターニングポイントを迎えるのか。
それを「台詞」として、主人公に言わせるための「イベント」を設定する。
どんなテーマがあって、そのためには、1stターニングポイントから2ndターニングポイントに繋がるまでに、何があればいいのか。
少しくらい綻びがあっても、キャラクターの「動機」や「テーマ」がはっきりすることで、些細な問題が気にならなくなる。
特に優秀だと思えるのは、物語のメインラインとは別にサブテーマを用意することで、見た人に感動させるポイントをいくつか用意している。
ここで言う感動とは、泣けるという意味ではない。
コメディ・アクション・恋愛・友情など、物語の本質を表す「笑い」だったり「驚愕」だったり、そういう主題とする感情。
サブテーマでは、メインテーマがコメディだったら、笑いとは別の「恋愛」を扱うことで「ラブコメ」に変化する。
なるほどと、自分ではまだ物にできていないけれども、物語に「深み」が出たような気がする。
文章の読みにくさを問題にしなければ、そこそこ自分でも楽しめる物語になった。
まるで、自分で作った物語ではないように感じた。
だからこそ、余計に目立つのは、文章力の欠如である。
自分が書きたいように書く時には、プロットの中に「場面」を用意しておいて、気に入らなければ繋げたい順番を変える。
そうして、文章の読みにくさを緩和する「ごまかし」が効いた。
しかしながら、それが出来ない分だけ、窮屈さがあった。
まだまだ未熟と思いながら、この経験はとても有意義だった。
なろうに同時投稿している方だと、いつもより初動としての評価が良かったので、やっぱり物語構成って大事なんだなと、実感させられた。