人物イメージが固まりません。
先に落書き等で人物の外見を決めておかないと、いざ物語を紡ごうとした際に頭に映像が浮かんできません。キャラありきの物語を書いていると言っても過言ではないのです。
長髪なのか短髪なのか、目の色はどうなのか、背丈はどれくらいで、声の低さはどれくらい……と必要最低限の情報だけ決めようとすると詳細にまで拘ってしまい、結局落書きで人物像を定める羽目になります。もっと簡略化した文章で読者の想像力に任せてしまえば話は早いのですが、しかし私はそれを良しとしません。作者と読者の間でなるべくイメージに齟齬が起きないようにしたいのです。
「どうせ齟齬なんて起きるのだから説明を省略しよう」と開き直るのではなく、「どれだけ練り上げても齟齬が起きるのだから、なるべく伝わるように書こう」と意気込み、冗長化の道を辿ることになります。いつもこうです。懲りもせず同じことを繰り返すのです。
繰り返すわりに詳細な人物像を忘れてしまうのですから、世話ないですね。