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使いもしない設定を考えるときがあります。

使いもしない設定を考えるときがあります。

例えば、出番が少ないキャラの家族であったり、ふらっと立ち寄った店の非番だった店員であったり、本編に登場しないのに外見や年齢、趣味に至るまで考えてしまうのです。好きな食べ物や嫌いな食べ物を考えたところで、それを物語に活かせるほどの技術もないくせに、そちらに時間を割いてしまうのは愚行と言う他ありません。愚直とも言えましょうか。

単行本の空きページに登場人物の情報が事細かに記載されている場合があります。それを読むと「作者はよく練り込んでいるんだなぁ」と感じますが、いざ自分が書く側の立場になると「無駄なこと考えてんじゃねぇよ」と思ってしまいます。ネガティブと言うよりも自己肯定感が低いのでしょう。こんなドロドロとした感情を近況として報告しているくらいなのですから、自明の理ですね。

使える設定というのは単行本の空きページに載せるなど、人の目に留まるものを指すのでしょう。その点で言えば、名もなき素人であるところの私が書き続けた小説は、それ自体が使えないものであるため、使えない設定云々を憂うよりも他に気にすべき部分があるでしょう。そこを直すことこそが、このドロドロとした感情を抹殺するための唯一の手段に違いありません。

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