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興が乗ると時間を忘れてしまいます。

興が乗ると時間を忘れてしまいます。

それはきっと小説でなくとも同じことなのでしょう。アドレナリンが分泌されていると、指が止まらなくなります。脳細胞がフル回転します。ですが、そういう時に限って時間がないのです。明日に響く時間帯になっていることが間々あるのです。だからこそ、脅威的な集中力を発揮できているのかもしれません。

時間を忘れ、筆を進め続けられれば私は時を超えられるでしょう。時の流れは不可逆。時を戻るのではなく飛躍しています。一分かと思っていたら十分、十分かと思っていたら一時間と時が加速するのです。

勿体ないと思ってしまいました。同時に、授業中ウトウトしていた学生時代を思い出しました。もしかすると、私は興が乗っているのではなく、そういう夢を見ているだけなのかもしれません。胡蝶の夢とはよく言うものです。これが夢なら、目覚めた時の私は絶望を掻き抱くでしょう。

ああ、あんなに面白いものを書けていたのにな……と。もしかすると、それは妄想の産物あるいは願望の表れなのかもしれません。

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