今日はとてもいい日でした。言いたい事、全部言うとスッキリします。
さて、今回はしれっと話が出た古神器、クリスタルロッドの話をします。ピエットとアリアの祖父母に当たる存在ですね。
何で祖父母なのかって、元は人間と古神器が融合した存在だからです。その経緯は本編でも語っているのですが、もうちょっと詳しく解説をします。
まず、グラスロッドという家名は元々ありませんでした。彼らの祖父であるクリスは、家の名を与えられていないはぐれインサイダーだったんです。
戦乱真っ只中のサンライズアイランドに来たのも、食い扶持を得る為です。幸いインサイドの才能には溢れていたので家名を持たない者でも登用したタケダ家は格好の的だったんですね。大陸の方ではそうはいきませんでした。
当時のサンライズアイランドはインサイダーが全くいませんでした。なのでアウトサイドを頼りに侵攻してくる他大名を容易に滅ぼせたんですね。他大名からは「タケダ家には妖術師がいる」と恐れられていました。
しかも他国を侵攻している途中でクリスタルロッドを拾います。魔力を無限に与える古神器であるクリスタルロッドですが、インサイダー不在のサンライズアイランドでは価値の分からないガラスの杖と呼ばれていました。
これがグラスロッド家の家名の由来です。よくわからんガラスの杖を振るって妖術(インサイド)を使っていた事に起因します。
クリスは次第にクリスタルロッドへの愛情を持つようになりました。彼は無機物フェチだったんですね。グラスロッド家の性癖がブチ壊れているのは大体始祖のせいです。
なんやかんやあってその存在を危険視したアルパはタケダ家を滅ぼしにかかります。その真の目的はクリスタルロッドの回収です。
何でかって、部下のマギにものすごくおねだりされたからです。インサイダーを束ねる魔法省長官のマギにとっては垂涎モノだからです。ぴょんぴょん跳ねながらおねだりをされたアルパは辛抱たまらなくなって回収に向かいました。
しかし、自身の性癖のために命を投げ出すほど彼は愚かではありませんでした。彼は長い付き合いの中で無二の親友となっていたタケダ・ツキミサトの助命を嘆願しました。愛していた古神器を捨てて。
ですが、クリスタルロッドは、古神器は意志を持っていました。これはクリスにとって、そしてアルパにとっても誤算でした。クリスタルロッドもまた、クリスの事を愛していました。
愛する者に捨てられたと感じた古神器はクリスを依代にして転生古神器となりました。人間体を得る事なく、古神器の姿として。これは一生クリスを自分の中に閉じ込めておくためです。
こんなものをマギに渡すわけにはいかないと思ったアルパは諦めました。以後はツキミサト家の家宝として助言を行うだけの存在となりました。
そのうち、自力で交配が行えることが分かった二人は一人の娘を産みます。それがピエットとアリアの母、クレアです。
彼女は自分では動けないクリスタルロッドの運び手として生まれた存在でした。しかし古神器から生まれたイレギュラーであったため短命でした。強大な魔力とインサイダーとしての資質を兼ね備えていたため、無碍にも出来ません。
同じ運命を辿る子を二度と産みたくないと考えた彼/彼女は、クレアの伴侶に相応しい者を求めます。一方、父母の願いをよそに、クレアはツキミサト家側近の男と恋に落ちます。後のピエットとアリアの父です。
クレアはアリアを産んですぐに死去しました。娘を簒奪した側近の男を恨んでいたクリスタルロッドは男に激似のピエットを避け、娘に激似なアリアの所有物となったのでした。
とまあ、今考えたストーリーはこんな感じです。また変わるかも知れないけどまあそれはそれ。昔のピエットとアリアの親父はウィンドウの親父の兄でしたからね。また考えていきたいと思います。それでは、また。