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二木尊の裏はなし

第五章部分、25%の進捗でございます。このままのペースで書き続けられれば休載を挟まなくても良くなりそうです。

さて、今回は剣達の担任教師。天邇岐志国邇岐志天津日高日子番能邇邇芸命(あめにぎしくににぎしあまつひこひこほのににぎのみこと)こと二木尊についてです。ええい正式名称が長過ぎる!

何で邇邇芸命を担任教師にしたのかについてですが、正直あんまり覚えていません。ノリの産物です。

私が邇邇芸命に最初に触れたのは天外魔境ZEROというゲームです。このゲームでは地獄の軍団を従えるラスボスとして君臨しています。

実を言うと私が初めて触れた日本神話がこのゲームだったんですね。今思うとかなり間違った世界観でした。

当然ラスボスという事でメチャクチャ強くて苦戦した覚えがあります。そのせいでニニギには怖いイメージしかないんですよね。それが暴力教師に発展したのかと思います。

後でいろいろ調べ直したら天照大神の孫で、三種の神器を持って高天原から降りているという超重要神だと言う事が分かりました。ノリで担任に採用してみるもんだ。

そのせいか剣や鏡を特別視しても問題ないんですね。片や問題児、片や優等生としてですが。

そして、ニニギの嫁と言えば木花咲耶姫。地元が山梨なので彼女とその姉である石長姫はとても馴染み深いです。

我々山梨県民はとある民話を聞かされて育っています。富士山と八ヶ岳の喧嘩です。当時は自分より高い八ヶ岳に嫉妬した富士山が怒って八ヶ岳を破壊したとしか伝えられていませんでした。

実はそれが木花咲耶姫と石長姫のどちらが邇邇芸命の嫁になるかを決める戦いだったと気づいたのはこの小説のプロト版の執筆をしている最中でした。

嫉妬して姉の顔面と山体をボコボコにした木花咲耶姫、あまり性格は宜しくありませんね。邇邇芸命と寝た次の日に子を身篭った事からもかなり信用ならない女です。これには流石のニニギもブチギレ。

ですがこのサイコパス女、あろうことか「火の中で出産するから成功したら認知してよ!」と言い放ちます。熱湯コマーシャルもビックリの命がけのチャレンジです。

で、あろうことか木花咲耶姫改めこのバカサイコパスはその過酷なチャレンジに成功します。これが盟神探湯の伝承ですね。かちかち山もこれを参考にしているとかいないとか。

「正直者であれば火に焼かれない」と中世まで考えられていたのは大体こいつのせいです。そんな生まれ方をした子の子は叔母とセックスして神武天皇を産みます。日本神話、皇祖神の事をなんだと思っているのでしょうか。

そんなサイコパス女ですが、本作では気弱で小柄で貧弱な男性として転生しています。今回のエピソード、盟神探湯の事を知らずに書いているので次に登場させる時はサイコパスにしてやります。

以上で尊の、というか朔夜の裏話を終わります。個人的には八ヶ岳が低くなったのは噴火の影響だと思っています。八ヶ岳の麓って火山岩ばっかですからね。

昔の人々にとって天変地異は神の仕業ですからね。科学が神秘を剥がしていても、そういった考えは捨てずに生きていった方が楽しいんだろうなと思う所存でございます。それでは、また。

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