• エッセイ・ノンフィクション
  • 異世界ファンタジー

うぃんこさんと天神様

明日、友人とバーベキューの予定でしたが、雨がヤベーという話になったので普通の飲み会にしようって事になったんですが、何故か宅飲みに落着しました。家から新鮮なキャベツとレタスとズッキーニを持ってくことになりました。

さてさて、今回は天神様こと菅原道真の話をしましょう。

彼の役割については未だお話出来ません。でもどこかのタイミングで出したかったので、夏休みの買い出しイベントを利用してちょっと顔出ししてもらいました。

天神様と言えば学問の神。そして京都に雷を降らしまくった怨霊という側面も持っています。左遷した連中が怪死を遂げたから神に格上げされた悲劇の男です。

彼について勉強したいと常々思っていましたので、数年前に太宰府天満宮までお参りに行った事があります。というか大宰市の元が福岡市で八幡市の元が太宰府市なのでセルフ聖地巡礼みたいなもんです。

当時はこの小説を世に出そうなんて微塵も思っていなかったので、やった事と言えばラーメン食って散歩してお参りして現地のフォロワーさんと呑んだぐらいなんですけどね。また機会があったらじっくり観光したいものです。

太宰府天満宮に行った真の理由は、ちょっと地元の北野天神社であるやらかしをしてしまったからお詫びに行っただけなんですけどね。おかげ様で介護福祉士取れました。

ちなみに天治の好物は梅干しです。これは彼の飛梅伝説に起因します。

菅原道真は京都にいたころ梅や松などの庭木をいたく気に入っておりました。皆さんご存知の通り道真は太宰府に左遷されるわけですが、庭木達との別れを惜しんで庭木達の前で和歌を詠みます。

「東風吹かば にほひをこせよ 梅の花 あるじなしとて 春なわすれそ」という有名なやつです。要約すると「俺がいなくても春になったら元気に咲けよ、梅!」ですね。

平安の人達はいとエモしと思い立ったら和歌を詠んじゃう癖がありますが、このうち桜の木は道真の激エモ和歌を完全に無視して枯れちゃいます。梅に宛てた和歌だからスネちゃったんでしょうか。

そのうち、道真の事が大好きだった梅の木と松の木が太宰府めがけて飛んでいきます。しかし松は途中で脱落し、神戸あたりに突き刺さります。やっぱこいつもスネたんじゃないでしょうか。

ただ、梅だけは一晩で太宰府まで飛んでいって見事に花を咲かせたようです。この時の道真の心境やいかに。あるじなしとてって言ったよなあ!?って私なら言います。

ぶっちゃけると後世の創作っぽいんですけど、そういうのを鵜呑みにして生きていくとすっごい楽しいですね。創作だとしても京都からミサイルめいて福岡まで一晩で飛んで行く梅の話とか、紫蘇をキメまくってなきゃ書けないと思います。

現在もその飛梅は生き残っており、各地の北野天神社に株分けされています。太宰府天満宮に行けば実際に飛梅から取った梅干しも食べられます。味は……私、クエン酸が入った食べ物は苦手なので酸っぱいとしか言えません。

梅雨と言えば梅が実をつける時期。バーベキューを潰した雨は憎いですが、梅の実が生って喜んでそうな天治を思うと何とも言えなくなります。それでは、また。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する