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【完結】胎み鳥

胎み鳥
https://kakuyomu.jp/works/16818622173818445513
完結いたしましたー!

まだお読みで無い方に詳細版あらすじを……


◆成井 斑(なるい まだら) / マダラ
 便利屋を名乗る、飄々とした態度の色男。その正体は、古くから呪術を扱う成井家に仕えていた最強の「怪物(けもの)」。現在は、ある目的のために相棒・成井静の体に宿り、彼の代わりに「マダラ」として行動している。戦闘能力は極めて高く、人間社会の裏側にも精通しているが、静の妹である沙羅には甘い一面も見せる。


◆半戸 満(はんと みちる)
 黒いモヤ(呪いの気配)が視える特異体質を持つ女子高生。日本語が不自由で心を病んだ母と、家に寄り付かない父という家庭環境に絶望している。完璧な親友・沙羅への強い劣等感と執着から闇バイトに手を染め、やがて自らも怪異を使役する力を手に入れる。内向的で気弱に見えるが、心の奥底には他人を見下す冷徹さと、破滅的な激情を秘めている。


◆成井 沙羅(なるい さら)
 満の唯一の親友であり、旧家・成井家の令嬢。才色兼備で心優しいが、大切に育てられたがゆえの世間知らずな一面を持つ。行方不明の兄・静を深く敬愛し、彼の力になりたいと願っている。友人たちを襲う呪いの調査をマダラに依頼したことで、自らの一族と親友が関わる過酷な真実に直面することになる。


◆ハヤト
 満に闇バイトを紹介した、ホストクラブのような店を経営する胡散臭い男。その正体は人間ではなく、強力な力を持つ妖怪か、それに類する存在。満やその母親を利用して自らの目的を果たそうと画策しており、マダラ(静)とも裏で通じている。彼の目的は物語の最後まで謎に包まれている。


あらすじ
 人には視えない「黒いモヤ」が渦巻く世界で、孤独に生きる女子高生・半戸満 。心を病んだ母と不在がちな父との歪な家庭環境に苦しむ彼女の唯一の光は、名家に生まれ何不自由なく育った親友・成井沙羅の存在だった 。しかし、その眩しさゆえに募る劣等感と、彼女との関係を維持するためのお金への渇望が、満を禁断の世界へと誘う。
「君、視える子だね」。繁華街で出会った胡散臭い男・ハヤトに持ちかけられたのは、満の特異体質を活かした高額な「闇バイト」 。「トー横」を彷彿とさせる居場所のない少女たちと共に、街に澱む呪いの気配を集め、指定された場所に呪物を設置する。それは、現代社会の闇の底で、古くからの怪異を呼び覚ます危険な儀式だった 。
 その裏で、もう一つの物語が動いていた。便利屋を名乗る謎の男「マダラ」 。彼は、呪術を操る旧家「成井家」と深い因縁を持ち、人に仇なす怪異を狩ることを生業としていた 。ある依頼をきっかけに、彼の調査線上に「半戸」という呪い屋の名が浮かび上がる。二つの運命は、まだ互いを知らぬまま、やがて一点で交わる宿命にあった。
 ある夜、山小屋での仕事を境に、満の日常は決定的に崩壊する。仲間たちが得体の知れない「なにか」に襲われ、満自身もまた、夜毎聞こえる「カツカツ」という不気味な音に苛まれるようになる 。それは、満に執着する古の「神もどき」が立てる、魂を喰らうための足音だった。この事件を機に、満の中に眠っていた力が覚醒し始める。彼女はもはや単なる被害者ではない。自らの憎悪を糧に、異形の神を使役する「巫女」へと変貌を遂げていく 。
 少女の嫉妬と劣等感は、怪異にとって極上の餌となる。便利屋が追う呪いの根源と、少女が目覚めさせた神。二つの運命が交錯する時、暴かれるのは血塗られた一族の秘密か、それとも救いようのない人間の業か。これは、現代の闇に潜む「伝奇」と、一人の少女の魂の変容を描く物語である。


 気になった方でまだ未読の方は読んでくださると嬉しいです!
 一話3000字以下なので隙間時間に読むのにちょうどいいはず!
 よろしくお願いします

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