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九月の雑記色々(PRS購入編)

【PRS】PRSとはPaul reed smith(ポール・リード・スミス)というギターメーカーである。新品で買おうとすると、ニーハンのバイクぐらい買えてしまうお値段である。所謂、ハイエンド・ギターというものだ。

 エレキギターといえば、ギブソン、フェンダーなどが二大巨頭であり、昔からある老舗メーカー。みんなテレビで目にするエレキギターの殆どが、この二つのメーカーに締められていると言っても過言ではない。

 そんな折、彗星の如く現れたのがこの「PRS」なのだ。

 実際、自分も古いのを一本持っており、メインで使用していたけどフレットが擦り減ったり、ロータリースイッチが使いにくかったりする。そして、ネックのトラスロッドがそろそろイッパイなところから、ギターとしての限界が迫ってきている……。と、困っていたところ『パチで大勝ち』してしまったわけです。

 もう、こうなったら「新しいのいっとくか??」と決断。

 ……とはいえ、PRS新品は流石に手が出ない。新品を目指そうと思ったら、あと二回ぐらいはバカ勝ちしないとならないからだ。だがしかし「いやいや、ここが引き際でしょ」と冷静に判断する。ここがパチ運の天井な一杯な気がする。漫画のアカギでそんなシーンを何度も読んだからだ(笑)

 となると、中古を狙うしかないのだ。元手の23万に10万以上を上乗せすればそれなりに良い個体を狙えるはず。どうせならば同じ「custom24 10top」が欲しい。妥協してCEシリーズでもいいかなと思ったが、不満が出た時に後悔しそうだ。

 そうして、ここ一ヶ月ほど「デジマート」という大型サイトでPRS custom24 10topの中古品を監視。新品も見たが56万円もする。俺が昔見たときより10万も値上げしてる……。なんてこった……。

 やがて、運命の時が訪れる。それは某楽器販売店であり、海外などでも店舗を展開してる結構有名なお店。信頼もバッチリ。そこが「良品中古のcustom24の10topが入荷しました〜」なんて出てきたので、光速で写真をチェックする。

 うおおお、これはエッグいまでのメイプルトップのトラ目じゃないですかっ!!

 ちなみに「10TOP」というのは選んだ個体の中で10本中「最も綺麗な杢目」っていういう意味なのです。それでお値段がドーンっと跳ね上がってしまうのだが、美しさにはかなわない。もう、美術工芸品の域なので部屋に飾っておくだけでもOKなレベル。

 そして、肝心のお値段を見たところ、10万ほど上乗せすれば買えるときてる。

 「なんか、お安いぞ!? こ、これは千載一遇の大チャンスでは!?」と、目を爛々に輝かせる。しかも常々欲しいと思ってたグリーン系ではないか。次、買うならグリーン系がいいと決めていただけあって、まさに至れり尽くせりのスペック。

 だが、まだハードルはある。問題はその「使用頻度」だ。いくら良くても、使い古されたものだと元の木阿弥。そして、製造日を確認したところ「2018年」と書いてあるではないか。あまつさえ、前のオーナーが約一年前に買った「新品」ときてる。フレットの山も問題なし。ネックパターンもシンネック、これもOKだ。塗装もラッカーではないはず……。もしラッカーでもこの際どうでもいいとして……。

 むおおおお!!もう、君に決めたああああ!!うちに、お嫁に来ないかあぁ!?

 ──しかし、即断はやばい。焦ってはいけない。

 これで俺は過去に失敗したことがある。感情的に動いてはいけないのだ。その後、掲載写真をくまなくチェックしながら「なぜ、こんないいものがこの値段なのか?安すぎじゃね?」と勘ぐっていたところ、ある「欠点」らしきものを発見してしまう。

 それは、ボディの上部は極上の虎目なのだが、下部である部分の色合いがなんか「変」なのである。いうならば「マダラ」になっている。加えて、PRSの緑は色に失敗することがあると耳にしたことがあった。故に、黒や赤が人気だったりもする。失敗したくない人はキルト柄を選んだするぐらいだった。

 ……なるほど、そういうカラクリだったのかと。危ない、危ない。
 確かに、それならこの値段は合点が行く話だった。写真も下部を強調しないように影でごまかしている感もある。あまり写したくないのか、どの写真もそんな感じだ。

 そこで「色が失敗」しているのを想定して数日は寝かして考えることにした。おそらく、他のユーザーもそこを見抜いて保留しているはず。だが、うかうかしてればこんな極上品はすぐ買われてしまうかもしれない。すでに、他に目をつけていた個体がソールドアウトしてる現実。時間は迫ってきていた。

 もう、ここは決めどころである。いい加減に、腹を決めなくては。

 店へ赴いて実際に目で確認するのがいいのだが、あいにく仕事で動けない。時間が取れそうもない。そこで迷いに迷ったところ……

 「色の失敗」を素直に受け入れることにした^^

  なあに、それも立派な個性よ。いいじゃないか、そんな不完全なところも、俺はすごく愛している。きっとお似合いのカップルだと思う。別にポンコツでもいいじゃない。

 そこで、意を決してポチッと購入。その後、直ぐに店から振込みの詳細が来たので、手持ちの24万の現金を口座にぶっこみ、残りの差額を自腹で埋める。まあ、よくよく考えてみれば10万ぐらいでPRSが買えるのであれば、お得な買い物ではないか。

 それから、二日後。今日、無事に到着。受け取りも、家族がいなかったのでタイミングもバッチリ。そして、事務所でこっそり開封の儀を行う。たとえ、色が失敗してても凹まないぞ。……だが、人生とは、チョコレートボックスのようなもの。中を開けて見るまでは何も分からないのだ。

 そして、ドキドキしながら開封……。

 ……!?

 あ、これって、まさか……。

 おおおおおお『大当たり』じゃないですか!!! えええ!? 嘘でしょ!?
 懸念してた下部の杢目も色も全く問題なし、めっちゃ綺麗だよ!むしろ、下部の方がエッグい杢目してるじゃないですかあああああ!?あれれれれれれ!?

 だ、だよなぁ・・だって10TOPだもんなぁ!?

 そうなんです。故意なのか、天然なのか、お店スタッフ?の写真が「下手」なだけだったんです。ただ単に写真映りが悪かっただけ。なんで、こんな暗いところで写真撮ってんだ?って勘ぐってたけど、ユーザーの目を試していたのであろうか……?

 もう、イケズなんだから〜wwwwww この、お茶目さんwwwwww

 という感じで、全ては杞憂。無事にほぼ新品同様のPRS custom24 10Topをゲット致しました。これからも、末長くよろしくね。むちゅっ。これから楽しい、音楽ライフを共に刻んでいこうぜ。 

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