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03「昭和3年、夏樹、徴兵検査」補足


1.徴兵検査
 時期としては4月~7月のようです。

 なお参考にしたのは次の資料です。
  春風亭柳昇氏『与太郎戦記』
  太平洋戦争研究会『日本陸軍がよくわかる事典』
  中西立太氏・田中正人氏『図解・日本陸軍[歩兵篇]』
  一ノ瀬俊也氏『皇軍兵士の日常生活』
  藤田昌雄氏『写真で見る日本陸軍兵営の生活』

 雰囲気が一番よくわかるのが春風亭柳昇氏『与太郎戦記』です。本作はほかの箇所でも影響受けてます。

 これら5冊は、どれもそれぞれ参考になるところが結構ありました。
 徴兵検査については、『写真で見る日本陸軍兵営の生活』が一番詳しいです。

 また杉並でこの年の徴兵検査が6月13日だったかどうかはわかりません。 ただし、この日、夜に風が吹いた後に雨が降ったのは『断腸亭日乗』に出ています。


2.登場人物について
 軍の主要人物以外は架空の人物です。
 今回は、堀田晋一郎君がそうです。

3.兵役免除
 この区分だと、主人公達は身寄りがいないので、本来は兵役免除コースでしょう。
 ですが、三井物産から援助金が出る(時期不明の記述ですが、一ノ瀬俊也『皇軍兵士の日常生活』にあり)ことを持って、甲種合格としました。

【追記】
 青年学校は昭和10年からで、その前は青年訓練所でした。


4.抽籤について
 秋山博志氏「徴兵検査における抽籤制度の一考察」を参考にして下さい。
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/DB/0039/DB00390L053.pdf


 次の更新は、まだ内容に納得がいっていないので、ちょっと時間がかかります。

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