青我という名前は、「未熟者である」という意味を込めた名前である。
青は藍より出でて藍より青しという言葉があるように、自分自身は常に青い存在でいたいと思っている。
青といえば、先日、台所をくまなく掃除していたのだが、年に数回こうやってお掃除スイッチが入って、いたるところを掃除しようとやる気に満ち溢れることがあった。
シンクから、ガスコンロ、蛇口から排水口、パイプユニッシュまで使ってやった。
皿などの食器類はもとより、鍋からフライパン、包丁もダイヤモンドシャープナーという便利な刃研ぎでシュインシュイン!
ピカピカな台所が輝いていた。
台所には、テーブルがあるのだが、その上にある食器類もお客様用のティーカップも洗ってやろうと思った。
そのとき、ふと、3月のお彼岸でちょっとだけ使った急須に目がいった。そういえば、コイツもしばらく使ってないな、と、軽い気持ちで蓋を開けた。
そして、その蓋を開けながら、脳裏をよぎったことがある。
果たして、この急須は、3月のお彼岸の時に、中身を洗っただろうか――と。
やる気スイッチの入った満面の笑みを浮かべながら、蓋を開くと……そこには、青カビのキノコが精製されていた。
執筆はやはり捗らなかった。
掃除も、捗らなかった。