『チェイサーズ 異空の錬金術師』
https://kakuyomu.jp/works/16818093087886641959第4回を公開しました。
おまけのよもやま、今日はあらすじについて。
私はこれまで大抵の長編は最後まで書き上げてから投稿準備をし、その時点であらすじをどう書くか考えてます。
全体のストーリー展開の中で、序盤あたりの展開をかいつまみつつ、「ここから話が動き始めるよ」というところまでを紹介して、「さあ一体どうなるのか?」と思わせるような文で結んだり、テーマを端的に表した一文(キャッチコピーに準ずるもの)で締めたり、というのがまあまあ共通している感じです。
「序盤あたりの展開」とはだいたい最初のエピソードの半ばくらいまでなんですが、『バロック』では第三章の頭あたりまで書いてしまってますね。そこまで行かないと話が動かないと当時は思ったみたいですが、逆にネタバレになってる気もするので「夏休みに彼女の田舎を訪ねた僕は……」ぐらいの時点で止めてもよかったですね。
また、文庫本の裏表紙に書かれているような文章をイメージして書くこともあります。裏表紙の1/4か1/6ぐらいの領域の中で、どんな主人公の身の上にどんなことが起きるのか、それで全体的にはどんな雰囲気もしくはテーマの話なのか。
そうすると短文の中に情報をぎゅぎゅっと詰め込んでしまうので、短いけれど頭に入りにくいかもしれないなと思うこともあります。
『果てを渡る風』の詰め込み具合とかに顕著ですが、作品の雰囲気によってはそのくらい引き締まってる方がいいのかもしれません。
楽しいコメディ調の作品は、あらすじも楽しく! 『千の箱庭』本編はもうそんなノリ。
で、本作『チェイサーズ』は、第一話のまだ途中までしか公開していない状態で、あらすじでどこまで情報開示すべきか?がちょっと悩みどころになってきます。
キャラの個性を紹介したいけど、連載4回目くらいまでにならないとその個性が提示されない。でも書いとかないと売りがない、というジレンマ。
本日公開ぶんで本文があらすじに追いついたので、その悩みも一応は解消しました。
そんなわけで今後もよろしくおねがいします。