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月影のカフェオレ



夜の扉が そっと開くと
灯りは揺れて 影は眠る

ただ一杯の カフェオレが
月を溶かして 夢を映す

忘れた心 そっと覗けば
子どもの声が 乳白に響く

ひとくち飲めば 胸に灯り
色を失った 瞳に星が帰る

夜明けとともに 店は消え
残るはただ 温もりの夢

もう二度と 手放せぬ
ひとしずくの 月影の想い

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